2022年4~9月の携帯料金に「電話リレーサービス料」が加算されていた!? それって何?
配信日: 2022.07.13
中には、一体「電話リレーサービス」とはどのような内容なのか、どうして請求されるのか分からないという人もいるのではないでしょうか。
そこで、電話リレーサービスの内容をはじめ、料金を加算される理由、利用するシーンなどについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
電話リレーサービスの内容とは?
「電話リレーサービス」とは、聴覚障害者(聴覚や発話に困難がある人)と障害がない人とのコミュニケーションを、通訳オペレーターがつないでくれるサービスのことです。
例えば、聴覚障害者が病院や施設の職員に連絡を取りたいとします。通訳オペレーターはネット回線を使って聴覚障害者と手話や文字チャットでコミュニケーションを取ります。そして、その内容を病院や施設の職員に電話回線などを使って伝えてくれるのです。
このサービスは、24時間365日利用が可能です。ただし、聴覚障害者がこのサービスを利用したい場合、あらかじめ電話リレーサービス提供機関である「一般財団法人日本財団電話リレーサービス」のホームページから登録する必要があります。
電話リレーサービスは、私たちの日々の生活を支える公共インフラです。そのため、サービスの提供を確保するためにかかる費用に関しては、電話提供事業者(携帯電話事業者、固定電話事業者、IP電話事業者など)が協力して支払うことになっています。
負担金の額は、各電話提供事業者が使用している電話番号数によって決められます。そして、その負担金は各電話提供事業者が「電話リレーサービス料」という形で、電話の一般利用者に請求しているのです。負担金について知りたい場合は、電話リレーサービス支援機関である「一般社団法人電気通信事業者協会」に問い合わせてみましょう。
電話リレーサービスの利用シーンとは?
電話リレーサービスは、24時間365日、利用可能です。そのため、日常生活のさまざまなシーンで役立てることができます。
例えば、深夜に急に熱が出た場合、聴覚障害者が病院に対して身体の状態を事細かに伝えるのは、難しい場合があります。しかし、電話リレーサービスを利用すれば、通訳オペレーターと手話や文字チャットで会話ができるため、簡単に病院の職員に病状を伝えてもらうことができるでしょう。
同様に、自宅の敷地内に怪しい人影があった場合も、電話リレーサービスを使えば、迅速に警察などの緊急通報受理機関につないでもらうことが可能なのです。
前出の緊急時だけではなく、聴覚障害者の家族や友達との会話も、通訳オペレーターが双方をつないでくれるため、これまで以上にコミュニケーションを深めることができます。
電話リレーサービスは聴覚障害者と障害がない人をつなぐ公共インフラ
電話リレーサービスは、聴覚障害者と障害がない人をつなぐサービスとして、なくてはならないものです。
サービスを利用シーンはさまざまです。緊急通報受理機関をはじめ、病院や施設の職員、家族・友人とのコミュニケーションに利用してみてはいかがでしょうか。
出典
総務省 電話リレーサービス
総務省 電話リレーサービス リーフレット
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部