更新日: 2022.07.15 その他暮らし

自宅の防災グッズ、準備している人は意外に多くない? 防災グッズや備蓄食品の予算もチェック

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

自宅の防災グッズ、準備している人は意外に多くない? 防災グッズや備蓄食品の予算もチェック
いざというときのための防災グッズ。家庭に何かしら用意されているのではないでしょうか。実際にどのようなグッズが人気なのか、防災グッズの予算なども併せてチェックしてみましょう。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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防災グッズの準備状況は? 欠かせない防災グッズ第1位は懐中電灯

まずは、株式会社エアトリが20歳以上の男女1025名を対象に行った調査結果(※1)を見てみます。
 
大前提として、自宅でなんらかの防災対策を行っている人は、およそ4割。意外にも半数を下回っていることに驚きです。やろうとは思っているものの手を付けてないという人と、特に何もしていないという人が、合わせておよそ6割という結果に。
 
地震大国といわれる日本ですから、家具の転倒防止グッズを活用するなど、日頃からいざというときの備えをしておきたいものですね。
 
一方で、自宅に防災グッズを備えているという人は、全体の5割強。防災対策をしていなくても、防災グッズを用意しているという人はいくらか多いようです。確かに、買って取り付けて……という作業は少し手間がかかりますが、防災グッズは買ったら置いておけばいいだけ。手を出しやすいのかもしれません。
 
ではどんな防災グッズが人気なのか(複数回答)というと、1位は「懐中電灯・ランタン」でおよそ9割。防災グッズを用意するなら、何はなくともまず懐中電灯といったところでしょうか。2位は「非常用飲料水」で84.0%、3位は「非常食」で75.0%と続きました。
 
非常食に限らず、防災用として「インスタント・レトルト食品」を用意しているという人もおよそ7割。非常時に何かと必要になる「乾電池」もおよそ7割でした。他にも、感染症対策グッズや軍手などの手袋、ウエットティッシュなども上位に食い込んでいます。
 
防災グッズといっても何を準備したらいいのか分からない……という人は、まず上記のグッズを買ってみるのがいいかもしれませんね。持病がある人はいつも飲んでいる薬を、小さいお子さんがいる家庭であればお子さん用のお世話グッズなど、それぞれに合わせた物をしっかり用意しておきたいものです。
 

防災グッズの見直しは意外と高頻度?

非常食や非常用の飲料水などは賞味期限が長く設定されているものがほとんど。それでも定期的にチェックしておかないと、いざというときに食べられないなんてことにもなりかねません。
 
賞味期限が近づいている非常食については日常的に消費し、新たに非常食を買い足す……という「ローリングストック」の考え方もここ数年でだいぶ広まっていますね。
 
実際にどのくらいのペースで防災グッズの見直しをしているかについては、「1年に1度」が最も多くおよそ3割。次に多かったのは「数年に1度」というもので、およそ2割。その次は「半年に1度」で2割弱でした。
 
数年に1度だと忘れてしまう恐れもありますが、1年に1度と決めておけば毎年の習慣にできそうですね。例えば「防災の日」である9月1日に防災グッズの点検をする、とカレンダーに登録しておくのもよさそうです。
 

防災グッズの予算は低め? 取りあえず用意しておきたい食品とは

ファシル株式会社が発表した調査結果(回答数497名)(※2)によると、1回の購入で防災グッズに掛ける予算は「5000円まで」がおよそ4割。「3000円まで」という節約派も3割超と少なくない様子。
 
「1万円までなら出せる」という人はおよそ2割、「2万円まで」という人はおよそ2%になりました。こう見ると、防災グッズに悩む人にとって、5000円以内で買える防災グッズセットなどが最も適しているのかもしれません。
 
防災グッズはさておき、取りあえずいざというときのための食品だけは用意しておきたいという方は、農林水産省が発表している「災害時に備えた食品ストックガイド」(※3)を参考にしてみてはいかがでしょうか。
 
これによると、だいたい1週間分の食品を備蓄しておくことが勧められています。例えば大人2人の場合、飲料水は2リットルのペットボトルで24本。1本120円程度で買えるとしても、これだけで3000円弱です。
 
主食である米は、2キログラムを2袋。いつも5キログラムで買っているという人であれば、常に1袋ストックしておくのでもいいでしょう。銘柄によってだいぶ違いますが、平均して5キログラム2000円前後といったところでしょうか。加えて、乾麺やカップ麺、パックご飯なども適宜あるとよさそうです。
 
あとはおかずとしてカレーやパスタソースなどのレトルト食品を24個、魚や肉などの缶詰を18個。1日3食のおかずはこれらを1つずつ消費する計算ですね。こちらも商品により金額は変わりますが、安いものであればレトルトや缶詰は1個100円台で買えるものも。
 
こういったものをローリングストックし、いざというときのために備えておくと安心できそうです。備えがあるのとないのとでは、災害時の生活に大きな差が出ます。予算と相談しつつ、最低限の防災グッズと食品のローリングストックを心がけたいものですね。
 

出典

※1 株式会社エアトリ「防災に関するアンケート調査を実施」
※2 ファシル株式会社「防災用品に関するアンケート」
※3 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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