更新日: 2022.07.20 その他暮らし

「一人暮らしの生活費」は平均いくら? 支出の内訳や節約の方法について解説!

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「一人暮らしの生活費」は平均いくら? 支出の内訳や節約の方法について解説!
学校を卒業し、仕事を始めたら一人暮らしをしたいと考えている人もいるかもしれません。
 
しかし「実際、一人暮らしをしたら、1ヶ月あたりの生活費はいくらかかるのか」が気になる人も多いでしょう。
 
今回は一人暮らしを検討している人のために、総務省が調査した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」を基に、単身世帯の平均生活費について解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

単身世帯の1ヶ月の平均生活費は15万5561円

総務省が調査したデータ「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」では、単身世帯の1ヶ月の平均生活費は、15万5561円という結果となりました。この平均生活費の中には、家賃や食費、電気代などが含まれています。
 
そのうち、男性の平均生活費は15万2361円、女性の平均生活費は16万3195円と、男女で支出が異なることが分かりました。女性の方が洋服代、化粧品代などの出費が高くなりやすい傾向があるため、毎月の支出が大きくなりがちなことが1つの理由として考えられます。
 
主な支出の内訳として、下記の内容について紹介していきましょう。

支出の内訳1:家賃

支出の内訳2:食費

支出の内訳3:光熱費

 

支出の内訳1:家賃

まず支出の大部分を占めるのが「家賃」です。家賃の相場は、手取り収入の3分の1程度が理想とされています。自分の収入に比べてあまりに家賃が高いと感じたなら、相場内の家賃の物件を探すのも1つの手段です。
 
単身世帯の平均家賃は、「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、3万4918円とのことです。ただし、都市部などでは高くなり、逆に地方では安くなる傾向があります。
 
また、一口に家賃といっても、実際に住むためには管理費・共益費も負担しなくてはいけません。厳密には「家賃+管理費・共益費」が手取り収入の3分の1程度に収まるかで考えましょう。
 

支出の内訳2:食費

ほかにも生活費の支出として多いのが「食費」です。総務省の「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」のデータによると、単身世帯の1ヶ月あたりの食費の平均額は3万5801円となっていました。
 
食費は生活する上で、必要不可欠な出費です。あまりに削りすぎるのも考え物であるため、一人暮らしであっても、平均程度の予算は確保した方がよいでしょう。外食を控えて自炊を心がけると、節約に役立ちます。
 

支出の内訳3:光熱費

一人暮らしをするなら「光熱費」も毎月発生する支出の1つです。光熱費を細かく分けると電気代・ガス代・上下水道代となります。
 
総務省の「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」のデータによると、光熱費の平均額は図表1の表のとおりです。
 
【図表1】

電気代 3407円
ガス代 2589円
上下水道代 1474円

出典:総務省 家計調査報告書 家計収支編(2021年)
 
ただし、光熱費の金額は、住んでいる地方や季節によって変動する性質があります。加えて、国内外の情勢により、燃料代が高騰すると電気代も上がるので、あくまで参考程度にとらえてください。
 
それでも、試せる節約方法は積極的に取り入れてみましょう。例えば、これらの方法は有効です。

●ガス代金を節約したいなら風呂の追い炊き回数やシャワーの時間を減らす
●水道代を減らしたいなら風呂の残り湯も洗濯に使う
●電気代を減らしたいなら冷暖房の利用を抑える

 

生活費を抑えるための節約ポイント

一人暮らしをするなら、平均生活費を理解した上で、それ以上の利用を抑えるよう節約を行うのがおすすめです。
 
主に考えられる節約ポイントとしては、下記のとおりになります。

こまめに家計簿をつける

毎月ある程度の貯金をしておく

 
具体的な内容について解説していくので、参考にしてみてください。
 

こまめに家計簿をつけ、支出を把握する

節約するためには、まず支出を把握しなくてはいけません。日々の支出を把握したいなら、家計簿をこまめにつけましょう。何にいくらお金を使っているかが一目瞭然になるので、節約すべきポイントも掴みやすくなります。
 
例えば、食費が高いと感じたなら、「できるだけ自炊をし、外食を控える」などが解決策として浮かび上がるでしょう。また、電気代が高いと感じたなら、「冷房・暖房を使わず体温調整をする方法を考える」などの方法を考える余地があるはずです。
 
家計簿をつけるのが大変という人は、購入した際にもらったレシートをとっておき、後から計算するだけでもかまいません。おおまかな支出は把握できるためです。昨今はレシートの写真を撮影するだけでデータを取り込んで記録してくれる家計簿アプリもあるので、上手に活用しましょう。
 

毎月ある程度の貯金をしておく

少ない生活費でやりくりするためには、あらかじめ毎月一定の金額は貯金に回すのも1つの方法です。
 
貯金した後に残ったお金で生活することを心がけておけば、自然と無駄遣いがなくなるので、出費が抑えられるでしょう。その上、「節約をして余ったお金を貯金する」よりもはるかに効率的にお金が貯められます。
 

単身世帯の平均生活費を参考にしよう

一人暮らしを始める場合、どの程度の生活費がかかるのか気になる人は、今回紹介した単身世帯の平均生活費を参考にしてみてください。金額を把握しておけば、無理なく一人暮らしが始められるはずです。
 
また平均生活費よりも、自身の出費が多いと感じられるときには、節約を試みることも大切になります。単身世帯の平均生活費のデータを参考に、「どうすれば出費を抑えつつ、快適に生活できるのか」を慎重に検討してみてください。
 

出典

総務省統計局e-Stat 「家計調査報告書」(単身者)2021年(令和3年)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ライターさん募集