更新日: 2022.07.21 その他暮らし
「一人暮らしの生活費」は平均いくら? 支出の内訳や節約の方法について解説!
しかし「実際、一人暮らしをしたら、1ヶ月あたりの生活費はいくらかかるのか」が気になる人も多いでしょう。
今回は一人暮らしを検討している人のために、総務省が調査した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」を基に、単身世帯の平均生活費について解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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単身世帯の1ヶ月の平均生活費は15万5561円
総務省が調査したデータ「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」では、単身世帯の1ヶ月の平均生活費は、15万5561円という結果となりました。この平均生活費の中には、家賃や食費、電気代などが含まれています。
そのうち、男性の平均生活費は15万2361円、女性の平均生活費は16万3195円と、男女で支出が異なることが分かりました。女性の方が洋服代、化粧品代などの出費が高くなりやすい傾向があるため、毎月の支出が大きくなりがちなことが1つの理由として考えられます。
主な支出の内訳として、下記の内容について紹介していきましょう。
支出の内訳1:家賃
支出の内訳2:食費
支出の内訳3:光熱費
支出の内訳1:家賃
まず支出の大部分を占めるのが「家賃」です。家賃の相場は、手取り収入の3分の1程度が理想とされています。自分の収入に比べてあまりに家賃が高いと感じたなら、相場内の家賃の物件を探すのも1つの手段です。
単身世帯の平均家賃は、「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、3万4918円とのことです。ただし、都市部などでは高くなり、逆に地方では安くなる傾向があります。
また、一口に家賃といっても、実際に住むためには管理費・共益費も負担しなくてはいけません。厳密には「家賃+管理費・共益費」が手取り収入の3分の1程度に収まるかで考えましょう。
支出の内訳2:食費
ほかにも生活費の支出として多いのが「食費」です。総務省の「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」のデータによると、単身世帯の1ヶ月あたりの食費の平均額は3万5801円となっていました。
食費は生活する上で、必要不可欠な出費です。あまりに削りすぎるのも考え物であるため、一人暮らしであっても、平均程度の予算は確保した方がよいでしょう。外食を控えて自炊を心がけると、節約に役立ちます。
支出の内訳3:光熱費
一人暮らしをするなら「光熱費」も毎月発生する支出の1つです。光熱費を細かく分けると電気代・ガス代・上下水道代となります。
総務省の「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」のデータによると、光熱費の平均額は図表1の表のとおりです。
【図表1】
電気代 | 3407円 |
ガス代 | 2589円 |
上下水道代 | 1474円 |
出典:総務省 家計調査報告書 家計収支編(2021年)
ただし、光熱費の金額は、住んでいる地方や季節によって変動する性質があります。加えて、国内外の情勢により、燃料代が高騰すると電気代も上がるので、あくまで参考程度にとらえてください。
それでも、試せる節約方法は積極的に取り入れてみましょう。例えば、これらの方法は有効です。
●ガス代金を節約したいなら風呂の追い炊き回数やシャワーの時間を減らす
●水道代を減らしたいなら風呂の残り湯も洗濯に使う
●電気代を減らしたいなら冷暖房の利用を抑える
生活費を抑えるための節約ポイント
一人暮らしをするなら、平均生活費を理解した上で、それ以上の利用を抑えるよう節約を行うのがおすすめです。
主に考えられる節約ポイントとしては、下記のとおりになります。
こまめに家計簿をつける
毎月ある程度の貯金をしておく
具体的な内容について解説していくので、参考にしてみてください。
こまめに家計簿をつけ、支出を把握する
節約するためには、まず支出を把握しなくてはいけません。日々の支出を把握したいなら、家計簿をこまめにつけましょう。何にいくらお金を使っているかが一目瞭然になるので、節約すべきポイントも掴みやすくなります。
例えば、食費が高いと感じたなら、「できるだけ自炊をし、外食を控える」などが解決策として浮かび上がるでしょう。また、電気代が高いと感じたなら、「冷房・暖房を使わず体温調整をする方法を考える」などの方法を考える余地があるはずです。
家計簿をつけるのが大変という人は、購入した際にもらったレシートをとっておき、後から計算するだけでもかまいません。おおまかな支出は把握できるためです。昨今はレシートの写真を撮影するだけでデータを取り込んで記録してくれる家計簿アプリもあるので、上手に活用しましょう。
毎月ある程度の貯金をしておく
少ない生活費でやりくりするためには、あらかじめ毎月一定の金額は貯金に回すのも1つの方法です。
貯金した後に残ったお金で生活することを心がけておけば、自然と無駄遣いがなくなるので、出費が抑えられるでしょう。その上、「節約をして余ったお金を貯金する」よりもはるかに効率的にお金が貯められます。
単身世帯の平均生活費を参考にしよう
一人暮らしを始める場合、どの程度の生活費がかかるのか気になる人は、今回紹介した単身世帯の平均生活費を参考にしてみてください。金額を把握しておけば、無理なく一人暮らしが始められるはずです。
また平均生活費よりも、自身の出費が多いと感じられるときには、節約を試みることも大切になります。単身世帯の平均生活費のデータを参考に、「どうすれば出費を抑えつつ、快適に生活できるのか」を慎重に検討してみてください。
出典
総務省統計局e-Stat 「家計調査報告書」(単身者)2021年(令和3年)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部