更新日: 2022.07.23 キャッシュレス
15歳から利用可能! デビットカードをもっと活用しよう
また、後払いになるという性質上、使った金額が分かりにくくなりがちな点を苦手に感じる人もいるようです。しかし、オンラインショッピングを利用するなど、クレジットカードがあった方が便利な場合もあるでしょう。
そのような場合の代案としておすすめしたいのが、デビットカードです。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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デビットカードとは?
最初に、そもそもデビットカードとは何かを解説しましょう。
決済用カードの一種
デビットカードとは、決済用カードの一種です。現在は「国際ブランドデビット」といって、クレジットカードが使えるお店(加盟店)で利用できるものが主流になっています。
一見同じように思えるかもしれませんが、代金の引き落としのタイミングが全く違うのが大きな特徴です。クレジットカードが後払いなのに対し、デビットカードは利用した瞬間に支払元の銀行口座から引き落とされるので、タイムラグがありません。
2022年7月現在、以下の銀行でデビットカードが発行されています。
【図表1】
Visaデビット | GMOあおぞらネット銀行 PayPay銀行 SMBC信託銀行 あおぞら銀行 イオン銀行 イオン銀行 スルガ銀行 ソニー銀行 ゆうちょ銀行 りそな銀行 愛知銀行 楽天銀行株式会社 株式会社伊予銀行 関西みらい銀行 広島銀行 埼玉りそな銀行 三井住友銀行 三菱UFJ銀行 山梨中央銀行 滋賀銀行 住信SBIネット銀行 常陽銀行 西日本シティ銀行 千葉銀行 大光銀行 池田泉州銀行 中京銀行 福井銀行 北海道銀行 北陸銀行 北國銀行 琉球銀行 |
JCBデビットカード | auじぶん銀行 イオン銀行 セブン銀行 みずほ銀行 みんなの銀行 もみじ銀行 沖縄銀行 楽天銀行 紀陽銀行 京都銀行 熊本銀行 広島銀行 三菱UFJ銀行 山形銀行 山口銀行 七十七銀行 秋田銀行 十八親和銀行 十六銀行 西日本シティ銀行 千葉銀行 大垣共立銀行 池田泉州銀行 東邦銀行 肥後銀行 北九州銀行 北洋銀行 北陸銀行 名古屋銀行 |
デビット Mastercard | トマト銀行 楽天銀行 住信SBIネット銀行 |
出典:各サービス公式Webサイトをもとに筆者作成
バーチャルカードタイプも登場
デビットカードの形状は、一般的なクレジットカードとほぼ変わりません。プラスチック製のカードですが、券面に「DEBIT」「DEBIT CARD」など、デビットカードであることを示す文言が入っているので、区別がつくはずです。
また、スマートフォン上で表示するバーチャルカードを採用する銀行もあります。
デビットカードのメリット
実際のところ、デビットカードの普及率はクレジットカードに比べるとあまり高くありません。
大手クレジットカード会社のジェーシービーがまとめたところによれば、2021年時点でのクレジットカードの保有率が85.9%だったのに対し、デビットカードの保有率はわずか24.3%にとどまりました。
この結果からも分かるように、デビットカードにはあまりなじみがない人も多いかもしれませんが、大きなメリットがあるので説明します。
15歳以上なら銀行口座があれば作れる
デビットカードは、取り扱いがある銀行の口座を持っている15歳以上の人であれば、誰でも作れます。クレジットカードとは違い基本的に審査はありません。
ただし、イオン銀行のイオンデビットカード(VISA)などのように、万が一口座残高が不足した場合、一定の範囲内で不足分を立て替え、後日請求するサービスを導入しているデビットカードもあります。そのようなデビットカードの場合は、18歳以上でないと申し込めない上に、審査もあるので注意しましょう。
国内外のクレジットカード加盟店で買い物ができる
デビットカードの強みとして、国内外のクレジットカード加盟店で買い物ができることが挙げられます。
例えば「Visaのクレジットカードが使える」店舗であれば、Visaのデビットカードも同様に使用可能です。実店舗はもちろん、オンラインショッピングでも利用できます。
ただし、飛行機の機内販売やガソリンスタンドでの支払いなど、一部利用できない加盟店もあるので注意しましょう。詳細は、それぞれの銀行のWebサイトや、デビットカードの商品説明書で確認してください。
使いすぎる心配もない
一部の例外を除き、デビットカードは銀行口座の残高を超えて利用できません。クレジットカードのように使いすぎてしまい、後で請求額が払えなくなる、という心配からも解放されます。
また、デビットカードによっては、1回もしくは1日の利用上限額を定めることもできるため、無駄遣いや不正利用をより強力に防げるでしょう。
防犯上も安心
デビットカードの強みは、現金を持ち歩かずに現金払いができることです。万が一落としてしまったとしても、すぐに銀行に連絡すれば利用停止、再発行の手続きを取ってくれます。落としたり、盗まれたりしたら終わりの現金とは違い、防犯上も安心です。
デビットカードは15歳以上の未成年に持たせられるだけでなく、大人も使える!
まだまだ普及率が低いデビットカードですが、国内外のクレジットカード加盟店で、クレジットカードと同じように買い物を楽しめます。また、即時決済のため使った金額が分かりやすく、使いすぎる心配もありません。
15歳以上の未成年もデビットカードを作れますが、大人もぜひ作って活用してみてはいかがでしょうか。
出典
ビザ・インターナショナル Visaデビットとは
株式会社ジェーシービー JCBデビットとは?
マスターカード・ジャパン株式会社 デビット Mastercard(R)
株式会社ジェーシービー 【クレジットカードに関する総合調査】2021年度版調査結果レポート
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部