更新日: 2022.07.22 その他暮らし

アイスクリーム消費量「日本一」はどこ!?寒い地域の方がアイスを食べてるって本当?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

アイスクリーム消費量「日本一」はどこ!?寒い地域の方がアイスを食べてるって本当?
夏になると食べたくなるアイスクリームですが、地域ごとでアイスクリームの消費量は差があるのでしょうか。そもそも日本では、どの程度の金額をアイスクリームに使っているのか気になる人もいるでしょう。今回は、日本で最もアイスクリームを消費している都市を紹介するとともに、アイスクリームに対する支出金額なども解説します。
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アイスクリーム支出金額の多い都市はどこ?

総務省統計局の家計調査(二人以上の世帯)によると、2021年、1世帯あたりのアイスクリームの年間支出金額が最も多かった都市は、1万3134円でさいたま市となっています。この結果は、アイスクリーム事情に詳しい人からすると意外だったのではないでしょうか。
 
なぜなら、ここ10年間で、さいたま市がアイスクリームの支出金額で日本一となったのは2021年が初めてだからです。2012年〜2020年の間、2018年を除きトップとなっていたのは金沢市です。2021年のさいたま市をはじめ、そのほかのいくつかの都市にトップの座を譲ったことはあるものの、アイスクリームの支出金額が多い都市の代表といえば金沢市といっても過言ではないでしょう。
 
あくまでも傾向ですが、金沢市や新潟市、富山市など北陸地方と、札幌市や盛岡市、山形市など北海道・東北地方でアイスクリームの支出金額が多くなっています。
 
一方で、高松市や佐賀市、鹿児島市など四国や九州地方では少ない傾向がみられます。その中でも、2021年の1世帯あたりのアイスクリーム支出金額が最も少なかったのが、8136円の徳島市です。沖縄県の那覇市に関しては2012年〜2020年の間で4度もアイスクリームの支出金額が全国最下位となっています。
 

寒い地域でもアイスが食べられている理由とは?

必ずしも気温と比例関係があるわけではないものの、傾向としては暖かい地域ではアイスクリームに対する支出金額はさほど多くはなく、逆に寒い地域の方がアイスクリームに対する支出金額が多いことが、調査結果からもわかるのではないでしょうか。寒い地域でもアイスクリームが非常に多く食べられている理由は、冬の寒さが厳しいからだと考えられます。
 
北海道や東北地方、北陸地方などでは冬の気温が大幅に下がるため、部屋の中ではストーブなども含め暖房器具を常に稼働させています。室内の温度が常に高く保たれているので、夏だけではなく冬でもアイスクリームを美味しく食べられる環境が整っているのです。このことから、年間の支出金額が増えていると考えられます。
 

アイスクリームの年間支出金額は右肩上がり

総務省統計局の「家計ミニトピックス(家計調査)」によると、2019年のアイスクリームやシャーベットに対する1世帯あたりの年間支出金額は、2009年と比較して約16%も増加しています。
 
日本アイスクリーム協会のまとめによれば、2012年ではアイスクリームに対する1世帯あたりの年間支出金額は7591円でした。それが2021年には、1万148円にまで増えています。
 
食料費に対する支出金額自体も年々増えてはいるものの、アイスクリームに対する支出はそれを上回る伸び率をみせているのです。気候変動や、自宅でいつでも食べられる手軽さなどから冷凍庫に常備しておく家庭が増えていることも影響しているのではないでしょうか。
 

消費が増え続けるアイスクリーム業界は要注目

夏がとても暑い日本において、アイスクリームの存在はなくてはならないものでしょう。アイスクリームに対する支出金額は、寒い地域で多く暖かい地域で少ない傾向がみられます。寒い地域では、冬でも暖かい部屋でアイスクリームが食べられているのでしょう。
 
日本全体でみてもアイスクリームへの支出金額は増えているため、経済効果としても無視できない存在となってきているのではないでしょうか。
 

出典

総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング(2019年(令和元年)~2021年(令和3年)平均)
一般社団法人 日本アイスクリーム協会 家計調査実績(日本)
総務省統計局 家計ミニトピックス(家計調査) 「アイスクリーム・シャーベット」の支出
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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