更新日: 2022.07.25 その他暮らし
熱中症予防の「予算」はどのくらい? 水道代やエアコンを使用した電気代の、夏場の費用の目安
あまりの暑さからエアコンなどの利用が増え、電力使用量に関する「電力需給ひっ迫注意報」の発令も話題となりましたが、家庭の電気代が気になって節電を意識する人も少なくないでしょう。
しかし熱中症予防の面では、大幅な節電は危険な場合もあります。
そこで今回は、熱中症予防の予算について紹介します。熱中症予防にも留意しながら、電気代の負担軽減も意識していきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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電気代高騰に向けて今できることから進めよう
大手電力10社のうち4社(北海道電力、東京電力、中部電力、九州電力)では、2022年8月の電気料金を値上げすると発表しました。これから電力使用量の増加が続くと、電気代の高騰はこのほかの地域にも及ぶ可能性があります。
東京電力では最も値上がり幅が大きい
8月の電気代の値上がり幅が最も大きいのは東京電力で、7月の平均額と比べて247円アップの9118円という試算がされています。次いで、中部電力で231円、北海道電力が99円、九州電力が5円の値上がりを予想しています。
いずれも平均額は8000円前後であることから、少しの値上がりでも家計を圧迫することは間違いなさそうです。
電気代も気になるが最大限の熱中症予防は必要不可欠
政府広報オンラインでは、熱中症警戒アラートに関する特設ページを設け、広く熱中症予防を推進しています。適度な水分補給とともに、冷房の適切な使用についても明記されています。節電を意識するあまり、冷房の使用をがまんする必要はないということです。
国や自治体から発令される熱中症警戒アラートにも留意しながら、適切な冷房利用を心がけ、熱中症を防ぎましょう。
猛暑を乗り越えるために熱中症予防の予算を計上しよう
熱中症予防のために、どのような出費が発生するのか試算してみましょう。
夏場は電気代をはじめ、水道光熱費が高額になる
冒頭でも紹介したように、夏場は冷房を使う時間が長いため、どうしても電気代がかさみます。さらに2022年は、8月以降の電力値上げも予定されていることから、可能な範囲で対策をとりましょう。
総務省統計局の家計調査によると、平均的な夏場の水道代は4500円前後で、電気料金は8000円前後でした。水道代と電気代をあわせて、1万3000円は最低でもかかりそうです。
特に水道代は、地域により料金差が大きいため、普段から水道料金が高い地域に住んでいる人は、それよりも上回ることが予想されます。
夏場の電気代はエアコン代が大半を占めている
夏場の電気代のうち、大半がエアコン代といっても過言ではありません。
電気料金は【消費電力×1キロワットアワーあたりの電気料金単価】で求めます。これを基に、エアコン代を計算してみましょう。
1キロワットアワーあたりの電気料金単価の平均は27円前後です。仮に、最小消費電力が105ワットで12畳用のエアコンを利用した場合では、1時間あたり2.8円程度ということになります。24時間つけっぱなしで、1日67.2円です。
これを30日続けた場合、2016円になります。このことから、エアコンをつけない季節よりも、少なくとも2000円程度は電気代が増加することが分かります。
また、最小消費電力のとおりに電気代が発生するとは限りません。長く使っているエアコンでは、最新のエアコンよりも電気代がかかる傾向にあります。そのため、あまりにも長く使っているエアコンの場合は買い替えを検討することでも、長期的にみると節約になることもあります。
健康に夏を乗り切るために、電気代と水道代の増加を想定しておこう
熱中症に留意しながら、電気代や水道代などの出費にも意識をしましょう。
エアコンをまったく使わない時期と比べると、電気代は数千円程度増加します。水道代に関しては地域差が大きいため、普段から水道料金の高い地域にお住まいの人は、夏場は特に水道代がかかることも想定しておきましょう。
発令される熱中症警戒アラートも参考にしながら、健康に留意し、夏を乗り切りましょう。
出典
政府広報オンライン 熱中症は予防が大事!熱中症警戒アラートを活用して十分な対策をとりましょう
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部