更新日: 2022.07.29 その他暮らし
夏の旅行はどこに行くの?予算はいくら? 海外に行く人はいるの?
JTBが行った「夏休みに、1泊以上の旅行に出かける人」の調査結果から、今年の夏休みの旅行について見ていきましょう(※)。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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今年の夏の国内旅行はコロナ前近くまで回復。海外旅行はまだまだ先
JTB調べによると、2022年夏休みの国内旅行人数の推計値は7000万人、海外旅行人数は50万人であり、国内旅行を予定している人たちの数は前年比175.0%と増え、コロナ前の2019年と比較しても96.7%まで回復しています。海外旅行人数は前年に比べて5倍以上となったものの、2019年の294万人の2割にも満たず、まだまだ少ない状況です。
今年の夏休みに旅行に行くか聞いたところ、36.1%が「行く」と回答しており2019年の38.0%近くまで回復しています。若い年代を見ると、「行く」が男性29歳以下は53.8%、女性29歳以下は50.6%と旅行意欲が高くなっているようです。
旅行に行く予定のない人にその理由を聞いてみたところ、「夏休み期間は混雑するから」(29.3%)「家でのんびりしたいので」(25.0%)が続きました。
コロナ禍で中止となった夏のイベントやテーマパークに行く人が増える
旅行に行く目的は「家族と過ごす」が12.3%が最も多く、次いで「温泉でゆっくりする」(9.8%)、「帰省」(9.7%)となりました。今年は「イベント・祭り・観劇・スポーツ観戦など」(5.4%)、「テーマパークやレジャー施設」(4.7%)は増加しており、コロナ禍で中止となっていた夏のイベントやテーマパークに行こうという人が多いことがわかりました。
旅行日数については「1泊」が35.7%で最も多いですが、前年から6.2ポイント減っています。しかし、「2泊」(33.1%)、「3泊」(18.3%)は増加しており、旅行日数は長くなる傾向にあります。
旅行先については、同じ地方の中での旅行が減少し、例えば関東地方では北海道や九州・沖縄が増加しています。地方から大都市エリアへの旅行が増えるなど、少し離れた地域への旅行が増えているようです。
一人当たりの旅行費用は「1万円~2万円未満」が20.6%で最も多いものの、前年から5.8ポイント減少しました。一方、「4万円~5万円未満」(17.4%)は3.4ポイント増、「7万円〜8万円未満」(11.6%)は3.5ポイント増等、予算は昨年より上がっているという人が多いようです。
利用交通機関で最も多いのは「自家用車・レンタカー」(61.9%)ですが、前年より8.1ポイント減少しています。一方「鉄道全体」(43.5%)は12.0ポイント、「航空機全体」(23.3%)は9.0ポイント増加しました。これらから、今年は「鉄道や航空機で遠方に旅行に行く人」が多いことが推測されます。
海外旅行については、ハワイなどの海外パッケージツアーが一部再開しました。しかし、新型コロナ陰性の検査証明書が必要だったり、円安、航空券代金の高騰などから、夏休み期間の海外旅行人数は推定50万人程度にとどまっています。
海外旅行の実施時期については、円安や物価上昇、また国際情勢や感染症に対する不安などから、まだまだ海外旅行への意向は高くない様子が見てとれます。
そこでまた、再び新型コロナウイルスの感染者が増える兆しが見えており、旅行の意向も再び低下するかもしれません。ウイルスは変異を繰り返し、感染者の増減は今後もあるでしょう。とはいえ、ずっと引きこもっているわけにもいきませんから、感染予防を心がけながら旅行を楽しんでいきたいですね。
出典
※株式会社JTB 「2022年夏休み(7月15日~8月31日)の旅行動向」
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部