更新日: 2022.07.29 その他暮らし

コロナ禍やSDGsが商品・サービスの選び方に影響。消費生活に関する意識とは?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

コロナ禍やSDGsが商品・サービスの選び方に影響。消費生活に関する意識とは?
コロナ禍や物価上昇、円安など、私たちの消費生活をとりまく環境は大きく変化しています。例えば、コロナ禍でマスクやハンドウォッシュ、消毒液を買うのが当たり前となりました。また、物価上昇が著しい昨今では節約志向にならざるを得ません。商品やサービスを提供する企業は、消費者の意識の変化を理解する必要があるのではないでしょうか?
 
株式会社タイムカレントが実施した「消費・ライフスタイルに関する調査」の結果から、昨今の消費生活に関する意識を見ていきましょう(※)。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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コロナ禍やSDGsが商品・サービスの選び方に影響

調査対象者に、商品やサービスなどの選び方を変えたり、変えたいと思ったか尋ねたところ、52.1%が「あてはまる」と回答。
 
その理由は、「ライフスタイルに適したものを考えるようになって」が34.4%で最も多く、「充実した毎日を過ごしたいから」(31.1%)とあるように、自分のライフスタイルや趣味嗜好に合わせたものを購入することで、快適な生活を過ごしたいことがうかがえます。
 
新型コロナウイルス感染症が商品・サービスの選び方に影響があったかという質問に対しては、「影響した」と回答したのは52.9%でした。感染防止のためのマスクや消毒液を常に買うようになったり、ライブがオンラインにシフトしたりと、ウィズコロナの商品・サービスが当たり前になりました。SDGsムーブメントについても34.3%が「影響した」と回答。
 
年代別で見ると、SDGsムーブメントが最も商品・サービスの選び方に影響があったのは20代が44.6%、30代が41.7%と、若い世代で多く、最も少ない50代の26.1%より10ポイント以上高くなりました。
 

この夏を充実させたい人もいれば、おとなしく過ごすという人も

選び方を変えたいと思ったものでは「趣味・レジャー」(27.4%)と「投資」(25.7%)がダントツでした。コロナ禍で趣味やレジャーの選び方が変わった人が多いかもしれません。
 
実際に選び方を変えたものでは「投資」が21.6%と最も多く、政府が貯蓄から投資への政策を推進した成果が出ています。次点で「友人との付き合い方」が18.8%で続きました。以下は「趣味・レジャー」「キャッシュレスサービス」がいずれも14.4%となっています。
 
この夏の意識を見ると、「充実して過ごしたい」という人は79.5%となりました。「アクティブに楽しみたい」も51.3%で、この2年、コロナ禍で思うような夏休みを過ごせなかったため、今年の夏は充実させたいと思っている人が多いようです。
 
また、「節約したい」(75.3%)、「大人しく過ごしたい」(65.0%)と、電気代が高騰し、新型コロナウイルスBA-5の感染拡大の兆候が見られる中、節約しておとなしく過ごそうという意向がうかがえます。
 

エシカル消費を意識する人が約4割

最近耳にするようになった「エシカル消費」。「倫理的消費」とも言われ、消費者それぞれが社会的課題の解決を考慮したり、課題解決に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うことを指し、SDGsに関連する取り組みのひとつとなっています。
 
この調査では、環境にやさしいものやSDGsを意識して選ぶようになったという人は37.0%で、4割弱となっています。選んでいる項目として最も多いのは「食品」が64.9%で、次いで「生活雑貨」(31.4%)、「ファッション」(25.9%)が続きました。
 
消費に対する意識を聞くと、「失敗したくない」(68.9%)、「長い時間をかけ面白くないものは見たくない」(66.1%)、「タイムパフォーマンスを意識している」(50.4%)と、失敗したくない、時間を無駄にしたくないという意識が強いようです。
 
また、「サブスクやレンタルで間に合う」(36.5%)、「ミニマリストに憧れる」(36.4%)、「サブスクサービスに興味がある」(32.6%)と、持たない選択をする人も多いことがわかりました。
 
これからの商品やサービスについては、コストも気にしつつ、自分の好みや価値観に合った選び方が強まっていくという消費者が増えると予想されます。
 

出典

※株式会社タイムカレント「消費・ライフスタイルに関する調査」
  
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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