今年のお盆休みは帰省や旅行をする人はどれくらい? コロナ禍前後で交通費はどう変わった?
配信日: 2022.07.30
株式会社ウェブクルーによる「帰省・旅行時の交通手段および交通費に関する調査」の結果から、今年の夏休みに帰省や旅行をする人はどれくらいか、どこに行くのか、どんな交通手段を利用するのか見ていきましょう(※1)。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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今年の夏休みは半数が帰省や旅行をすると回答
今年の夏休みに帰省や旅行等出掛ける予定がある人は、50.6%と約半数でした。
具体的な行き先としては、「観光地」が46.7%で最も多い結果となりました。次いで「帰省」が36.9%、「温泉・サウナ」が32.0%という結果に。以下は「山や海など自然豊かな場所」(27.4%)、「キャンプ・BBQ」(9.3%)、「花火大会・お祭り」(9.3%)となりました。
コロナとの付き合いも3年目に入り、この夏は観光地や、これまで中止となっていた花火大会・お祭りなどのイベントに行くという人が多いようです。
コロナ禍前後で利用する交通手段が公共交通機関から車にシフト
コロナ禍前後の帰省や旅行などで、利用する交通手段が変わったという人は、21.4%でした。「コロナ禍前」で帰省や旅行の際に使用していた主な交通手段は、「電車・新幹線」が76.3%で最も多く、「車」(65.2%)、「飛行機」(44.9%)、「バス・夜行バス」(37.9%)という結果になりました。
一方、「コロナ禍後」では、移動手段は「車」が92.4%と、コロナ禍前より27.2%もアップしました。車は他人と接触することがなく感染を防ぐことができるため、車の利用にシフトした人が増えたことが明らかとなりました。車での移動が増えた反面、「電車・新幹線」は26.3%でコロナ禍前と比べて50%も少なくなりました。
また、「飛行機」は15.2%で29.7%減、「バス・夜行バス」は6.6%で、31.3%の減と、不特定多数の人と同じ空間で移動する公共交通機関の利用はいずれも大幅に減少しました。
移動にかかる費用が高くなったという人が半数近く
コロナ禍前後で帰省や旅行などで利用する交通手段が変わったことで、移動にかかる費用は46.0%と半数近くが「高くなった」と回答しました。一方、「安くなった」人も18.7%と2割近くいることがわかりました。
「高くなった」と回答した人のうち、「10,000~19,999円」増加した人が29.6%を占めました。次いで「5,000~9,999円」(21.9%)、「20,000~29,999円」(17.5%)と、コロナ禍前後で1万円以上高くなったという人が約7割を占めました。
コロナ禍後の移動手段が「車のみ」に変わったという人は57.1%で、そのうちの37.2%が移動にかかる費用が「高くなった」と回答しています。
この4月、首都高速道路をはじめ、中京圏や関西圏などでも高速道路の値上げが相次ぎました。例えば、首都高速道路は2022年4月1日より通行料金を改定し、上限料金をこれまでの1320円から1950円に値上げしています(※2)。ガソリンの料金もロシアのウクライナ侵攻の影響等で値上がりしており、車で移動する人には費用面で大きな痛手となっているようです。
一方、コロナ禍前後で帰省や旅行などの移動にかかる費用が「安くなった」という人も。安くなった金額では「10,000~19,999円」が32.4%を占めました。これまで複数人数で飛行機や新幹線を利用していた場合は、車に切り替えた方が安くなることも十分ありえますよね。
夏休みの帰省や旅行などの移動中に大変だと感じることでは、「渋滞に巻き込まれる」が77.8%と、2位に20%以上の差をつけてトップとなりました。お盆や正月などのハイシーズンでは、どうしても長い渋滞に巻き込まれてしまうのは致し方ありませんね。
以下は「人が多い」(57.5%)、「移動時間が長い」(44.8%)が続きました。渋滞のイライラを解消するには「休憩する」(66.4%)、「音楽を聴く」(50.6%)、「外の景色を眺める」(39.4%)等して、気分を紛らせているようです。
ここにきて新型コロナウイルス感染者数が爆発的に増えており、この調査が実施された6月の時点とは状況が変わってきています。予定していた帰省や旅行を取りやめる人もいるかもしれません。
とはいえ、私たちには感染予防のための新しい生活様式が身についているので、せっかくの夏休みはできる範囲で楽しみたいですね。
出典
※1:株式会社ウェブクルー「ウェブクルー、“帰省・旅行時の交通手段および交通費に関する調査”実施」
※2:首都高速道路株式会社「2022年4月から首都高速道路の料金が変わります」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部