更新日: 2022.07.31 その他暮らし
相次ぐ食品の値上げ!値上がりしたのは何?どう対策するの?
消費者庁の令和4年1月物価モニター調査結果(※1)によると、前月より価格が上昇した品目数が、下落した品目数を上回っています。調査対象の25品目のうち上昇した品目数と下落した品目数の差は17となっており、さまざまなものの価格が上がっていることが分かります。
また、意識調査の結果、食品などの値上げについては「商品によってはある 程度の値上げは仕方ないと思う」が56.1%、「状況を踏まえると、各種のモノやサービスの値上げは仕方ないと思う」が27.6%で、8割以上がある程度の値上げはやむを得ないと回答しています。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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値上げを感じる食品は?購入が減りそうな食品は何?
食品の値上げについて、一つ一つは少額の値上げに思えるかもしれませんが、毎日購入するものなので、月単位で見ると家計に結構響いてきます。
アイランド株式会社が実施した「食品の値上げに伴う消費についてのアンケート調査」の結果から、食品の値上げは購買活動にどんな影響を及ぼしているか、どう対策していこうとしているのかを見ていきましょう(※2)。
2021年と比較してスーパーや店頭で食品の値上げを感じるか聞いたところ、「とても感じる」(59%)「やや感じる」(33%)と、合わせて92%とほとんどの人が食品の値上げを実感していると回答しました。
値上げを感じる食品は? 購入が減りそうな食品は何?
値上げを感じると回答した人に店頭で値上げを感じる食品を聞いたところ、「野菜・果物」が63%と最も多く、「食用油」が56%と半数を超えました。食べる機会の多い野菜の値上げは結構影響が大きいですね。次いで「小麦粉やミックス粉」(49%)、「乳製品(バター・牛乳など)」(45%)、「パン・菓子パン」(44%)となりました。
今後も食品の値上げが続いた場合、購入回数が減りそうな食品を聞いたところ、「即席麺やチルド麺」が35%、「小麦粉やミックス粉」が33%、「パン・菓子パン」が32%と小麦粉系の食品が多い結果となりました。値上がりしている小麦粉系の食品を減らし主食を米にする回数を増やせば、値上げの影響は少なくなりそうです。
食品の値上げに対し、どんな対策をしているの?
食品の値上げによる影響を聞くと、「買い物をする時に迷う事が増えてきた」「新商品を試してみることが減った」「なるべく安く済む食材を選び献立の質が落ちた」「電気代も上がるので冷凍食品の購入も控えている」などといったコメントが寄せられました。
食品の値上げは家計に影響があるか尋ねたところ、「とても影響がある」(44%)、「やや影響がある」(40%)と、合わせて84%が「食品の値上げが家計に影響がある」と回答しています。
店頭で食品を購入する際、家計への負担を軽減するために何をしているか聞いたところ、「セールや特売を活用する」が78%で最も多く、「安価な店舗で買い物をする」(60%)、「クーポンやポイントを活用する」(57%)が続き、 支出を減らしたりポイ活をしたりしていることが分かりました。
料理で工夫している点は、「食材を使い切る」が67%で最も高く、「献立の工夫」(56%)や「冷凍保存の活用」(49%)といったことをしているようです。また、39%の人が食品の値上げをきっかけに「節約」につながる料理を作ったり、関連するレシピを検索したりする機会が増えたと回答しています。
食品の値上げは家計に響きますが、今まで買った食品を腐らせて無駄にしていたという人は、食品を使い切ることができれば支出を抑えられますね。余らせないように買う、クーポンやポイントを活用するなど工夫して、値上げ対策をしていきたいですね。
出典
※1:消費者庁「令和4年1月物価モニター調査結果」
※2:アイランド株式会社「食品の値上げに伴う消費についてのアンケート調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部