子供の成人の記念に親が負担する費用はいくら? 男女差は大きい?

配信日: 2022.07.30

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子供の成人の記念に親が負担する費用はいくら? 男女差は大きい?
成人式に着る服装は特に決まりはないものの、華やかな振り袖を着て写真を残すという風習は今も昔も変わっていません。成人式を迎える子どもがいる人は、成人式にかかる費用が気になるところでしょう。
 
そこで、成人式に着る服装は何が選ばれているのか、成人式を迎えるにあたり服装の準備以外に費用がかかるもの、準備するものについて男女差はどの程度あるのか、などについて紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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女性は振り袖・男性はスーツで成人式に出席する人が多い

日本マーケティングリサーチが10~20代の女性を対象に行った「成人式・振袖についての市場調査」によれば、成人式に着ていく服装は77.88%が振り袖、22.12%がフォーマルスーツと答えています。
 
振り袖の準備は購入が19.23%、レンタル(ネットでのレンタルも含む)が56.73%、ママ振が22.12%との結果でした。総務省統計局の「和服に関する支出」によれば、和服の1世帯あたりの年間支出額は2002年が7952円であったのに対し、2018年は2094円と、約4分の1に減少しました。
 
一方、被服賃借料の1世帯あたりの年間支出額は2002年が999円だったのに対し、2018年は1549円と約1.6倍に増加しています。これらの結果から、以前と比べて振り袖を購入する人よりレンタルする人が増えていることが推測されます。
 
また、和服および被服賃借料は、2002年・2018年ともに世帯主が50~59歳の世帯が最も多い傾向です。成人式の振り袖は購入する場合もレンタルする場合も、親世代が負担するケースが多いことがうかがえます。
 
株式会社スタジオアリスが小学生の子どもがいる30~50代の男女500名を対象に行った「成人式・2分の1成人式の実態調査」によると、成人式にスーツで出席した男性は86.3%という結果でした。
 
大学入学時に購入したスーツを着用できるなら、成人式のために新たに買うことはありません。また、成人式のためにスーツを購入したとしても、就職活動に使えます。振り袖を購入したりレンタルしたりする場合と比べて、スーツを新規で購入したとしても費用はかなり安く済ませられるでしょう。
 

成人式にかかった費用は10万円以下が全体の約4分の1

「横浜市の『成人の日』を祝うつどいに関するアンケート調査報告書(令和元年12月)」によれば、成人式に参加するためにかかった費用(晴れ着、スーツ、美容院、写真、交通費など一式)は10万円以下が最も多く23.0%でした。
 
費用がいくらかかったか覚えていない人15%を除き、第2位は11~20万円、21~30万円がいずれも10.6%、次いで51万円以上の7.1%、31~40万円が6.2%、41~50万円が3.5%という結果になりました。
 
アンケートは男性も女性も約半数ずつ回答した平均値です。女性と男性では成人式に出席する際の服装が大きく違いますので、かかる費用も男性・女性で分けると大きく異なるでしょう。
 
振り袖を購入するとレンタルより費用が高くなりますし、どのランクの振り袖を選ぶかによっても費用は大きく異なります。女性はこの他に、着付けやヘアセット・メイク費用も必要です。
 
株式会社スタジオアリスの「成人式・2分の1成人式の実態調査」によると、前撮り・後撮り・式当日の写真を持っている人は女性が66.1%だったのに対し、男性は28.7%でした。女性のほうが記念撮影を残す人の割合が高い傾向です。
 

成人式にかかる費用は男女で大きく違う

成人式に出席する服装は女性は圧倒的に振り袖が多く、男性は大部分がスーツです。振り袖は購入・レンタルともに親世代が負担することが多く、どのランクの振り袖を選ぶかで費用は大きく異なります。
 
男性は大学の入学時に購入したスーツが着用できれば、成人式のために新たに購入する必要はありません。記念撮影も女性のほうが男性より圧倒的に行っている割合が高いです。
 
この他に女性は振り袖の着付けやヘアセット・メイク費用も必要なので、女性のほうが男性より成人式の費用はかかるといえるでしょう。
 

出典

株式会社日本マーケティングリサーチ機構 成人式・振袖についての市場調査
総務省 統計局和服に関する支出
横浜市 「成人の日」を祝うつどいに関するアンケート調査報告書
株式会社スタジオアリス 成人式・2分の1成人式の実態調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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