駅前募金や義援金の詐欺を見抜く方法とは? 確実に相手に届く募金手段は?
配信日: 2022.07.31
詐欺に遭わず確実にお金を募金したい先へ届けるには、どうしたらよいのでしょうか。募金詐欺の見抜き方について解説します。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
募金詐欺や義援金詐欺はどのように行われる?
悲しいことに、世の中の募金や寄付活動の中には「被災地に支援を」などとうたいお金を集めておきながら、そのお金を寄付や募金ではなく自分たちの私腹を肥やすために消費する、募金詐欺や義援金詐欺が存在しています。
こういった詐欺は駅前や街頭で行われることもあれば、直接自宅や企業を訪れて寄付を募ったり、電話をかけて振り込みを依頼してきたり、SNSなどで呼びかけたり、といった方法で行われることもあります。
駅前で行われている募金活動やSNSで呼びかけられていた義援金活動が、実は詐欺であったということは、決してあり得ない話ではないのです。もちろん、全ての募金活動が詐欺だというわけではありません。ですから、私たちは募金に協力する際、それが本当の募金活動なのか詐欺なのかを見抜く必要があります。
募金詐欺や義援金詐欺を見抜くには
近年行われている募金詐欺や義援金詐欺は、ぱっと見では詐欺と見抜けないこともあります。実際に募金をする際は、次のような観点から確認してみるとよいでしょう。
団体名を調査する
募金活動をしている団体の名前を調査します。募金詐欺や義援金詐欺をするような団体は、有名な団体と類似する名前を冠していたり、そもそも存在しない団体であったり、怪しい活動をしている団体であったりします。少しでも不審に感じた場合は、募金を取りやめた方が無難です。
団体に直接問い合わせる
詐欺を行う団体の中には、日本ユニセフ協会など有名な募金団体の名前を勝手に用いているものも存在します。特に、駅前での募金活動や自宅への直接訪問、電話をかけて募金を促すような方法で行われているものには注意が必要です。募金前にはできるだけ、その団体に電話などで直接確認をとっておくべきです。
募金したお金を確実に届けるには?
募金したお金を確実に届けたいという場合、自身で直接、実績を公表している団体や被災地である地方自治体へ寄付することをおすすめします。駅前募金や直接訪問などによる他人を介在した募金では、どうしても、それが詐欺である可能性を捨てきれないからです。
一方、自身で直接、信頼できる団体や地方自治体などへ寄付すれば、そのお金をより確実に届けることができるのです。
もし、駅前募金などに協力するのであれば、前述のとおり団体名の調査と、その本部への問い合わせを行っておきましょう。実績があり信頼できる団体なのか、本当に今その場所で募金活動をしているのか、などを確認した上で募金することで、より確実にそのお金を届けたい方々へ届けることができます。
悪質な募金詐欺や義援金詐欺にご注意ください
人が多く集まる場所や、災害が起きたタイミングなどでは、悪質な募金詐欺や義援金詐欺が行われることがあります。しかし、そういった詐欺は、注意深く確認すれば見抜くことができる場合もあります。
募金したお金や義援金を確実に届けたいという場合は、募金をする前に必ずしっかりと確認し、場合によっては、信頼できる団体や地方自治体などへ直接募金するとよいでしょう。
出典
国民生活センター ご用心 災害に便乗した悪質商法
金融庁 義援金等を装った詐欺にご注意! <令和元年台風19号関連>
公益財団法人 日本ユニセフ協会 日本ユニセフ協会からのお知らせ
執筆者:柘植輝
行政書士