更新日: 2022.07.31 その他暮らし
コロナ禍のスーパーマーケット利用調査。コロナ前と比較してスーパーマーケットの店頭利用は「変わらない」が61%!
今回は民間企業や農林水産省が行った調査結果をもとに、新型コロナウイルス感染症の影響で、消費者のスーパーマーケットの利用がどのように変化したのかを説明します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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若い世代ほどスーパーマーケットに行く頻度が増えた
顧客満足度向上プラットフォーム「ファンくる」を運営する株式会社ROIは、2022年3月に「ファンくる」会員923人を対象とした「コロナ禍のスーパーマーケットついての意識調査」を実施し、その結果を発表しました。調査の中で、新型コロナウイルス感染症の流行前後でスーパーマーケット(店頭)の利用頻度について尋ねたところ、61%の会員が「変わらない」と答え、23%が「減った」、16%が「増えた」と回答しました。年代別に見ると、「減った」と答えた割合が最も高かったのは40代(25%)、次いで50代以上(23%)だったのに対し、「増えた」と答えたのは20代(19%)が最も多く、年代が若いほど割合が高くなりました。特に、20代は「減った」と答えた割合と「増えた」と答えた割合がほぼ同数でした。
感染防止の観点から利用頻度を減らした人がいる一方で、飲食店の休業や時短営業などの影響から自炊をするためにスーパーマーケットへ行くようになった人もいることがうかがえます。農林水産省が2021年に公表した「食育に関する意識調査(2020年度)」によると、新型コロナウイルス感染症拡大前と比べ、自宅で料理を作る回数が増えたと答えた人が26.5%、自宅で食事を食べる回数が増えたと答えた人が35.5%となっています。スーパーマーケットに行く頻度が増えたと答えた割合が2割近くにのぼる背景には、もともと自宅で食事をとる習慣がなかった人の食生活が変化したことが考えられます。
ネットスーパー・ネットショッピングの利用は増加
「コロナ禍のスーパーマーケットについての意識調査」では、ネットスーパー利用についても尋ねています。まず、ネットスーパーを利用した経験があるかどうかを尋ねたところ、利用経験があると答えた割合は全体の28%でした。また、ネットスーパーの利用経験がある人に対し、新型コロナウイルス感染症拡大前と比べて利用頻度がどうなったかを尋ねたところ、「増えた」と答えた人が34%となりました。農林水産省の「食育に関する意識調査」でも似たような結果が出ていて、オンラインを利用した食品の購入が増えたと答えた人は全体の12.8%となっています。
株式会社ROIが2021年12月に行った「ネットショッピング利用についての意識調査」によると、新型コロナウイルス感染症拡大前と比べてネットショッピングの利用が増えた人が48%にのぼりました。ネットショッピングで購入する品目としては、生活雑貨・日用品が最も多くなりましたが、次に食品・飲料が多くなっています。ネットスーパーに限らず、インターネットを活用して食品・飲料を購入している人は多いようです。ちなみに、食品で購入したことがあるものとして最も多かったのはドリンクで、次にお米・雑穀と重たくて持ち運びが大変なものが上位を占めました。また、ネットショッピングで食品を購入する際に、半数近くの人が安価であることを重視していることも分かっています。
ネットショッピングを効率よく利用する人は増えている
スーパーマーケットの店頭利用が「変わらない」と答えた人が6割近くいますが、新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに、若い世代の食習慣や買い物の習慣が変化したことが分かります。また、ネットショッピングを利用する人は増えました。現在、食品価格高騰などの問題がありますが、ネットショッピングなどを活用して、より安い商品を購入するなど、工夫をする人が増えることも予想されます。
出典
PR TIMES コロナ禍のスーパーマーケットついての意識調査
PR TIMES ネットショッピング利用についての意識調査
農林水産省令和2年度「食育に関する意識調査」の結果を公表します
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部