更新日: 2022.08.06 その他暮らし
「宅配クリーニング」って実際どう?使用頻度やメリット・デメリット、気になる費用感をチェック
コートや布団などかさばって重いものをリアル店舗に持ち込む手間も省け、オプションによっては圧縮して届けてもらえたり次のシーズンまで倉庫で保管してもらえたり。何回か使ったことがあるという人も少なくないのではないでしょうか。
今回は、そんな宅配クリーニングの使用頻度や費用感をチェックしてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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宅配クリーニングのメリット・デメリットは?
まずは株式会社シナジアが発表した「宅配クリーニングの満足度に関するアンケート調査」の結果(※1)を見てみましょう。この調査は、宅配クリーニングの利用経験がある20~70歳の男女108人を対象に行われたもの。
<宅配クリーニングのメリットは?>
メリットに挙げられた第1位は、ずばり「クリーニング店に行く手間が省けた」でした。半数以上の人が回答していることから、やはり宅配クリーニングの大きなメリットは「店舗に持ち込まなくていいので楽!」ということがわかります。
2位には、「汚れがキレイに落ちていた」というもので、こちらも半数近くの人が回答しています。そもそもクリーニングの目的は衣類をキレイにすることですから、メリットというより「できて当然」のことなのかもしれません。
また、3位には「シワのない状態で戻ってきた」というものが。宅配クリーニングの場合、梱包や運送の関係でシワになって戻ってくるのでは……と心配する人も少なくないかもしれません。しかし3割を超える人が「シワがない」ことをメリットに挙げていることから、そこまで心配するようなことではないとも考えられますね。
また、「料金が安かった」という人もおよそ2割、4人に1人は「衣類の質感がよくなった」と回答。これだけ見ると、宅配クリーニングを使って損はないという気になりますね。
<宅配クリーニングのデメリットは?>
では、逆にデメリットについて見てみましょう。
1位は「料金が高かった」で、およそ4割の人が回答。5人に1人が回答した「シミが落ちきっていなかった」が2位。そして「梱包や発送の方法がわかりにくかった」(2割弱)、「余計なシワがあった」(およそ1.6割)と続きます。
宅配クリーニングと一口にいっても、サービスはさまざま。お高めの業者やコースを選んでしまうと、近所の店に持ち込むよりもかなりお金がかかってしまうことになります。●円以上の利用で送料が業者持ちになるなどのサービスもあるため、金額が気になる人はしっかり調べて依頼するとよさそうです。
汚れやシミが落ちきっていなかったり、シワがついていたりなど、クリーニングの仕上がりに満足がいかない場合、返金や無料の再仕上げを依頼できるものがほとんどです。
デメリットとして挙げられた割合としては高くはないものの、不満があった場合に再仕上げを申し込む手間が面倒……という人にとっては、メリットがデメリットを上回ることもあるのかもしれません。
宅配クリーニングの利用頻度は?
同じく株式会社シナジアが発表した調査結果(※2)によると、宅配クリーニングの利用頻度としてもっとも多かったのは「1年に1回」でおよそ3割。次に多かったのはおよそ13%で「6ヶ月に1回」でした。かさばる冬物だけまとめて年に1回宅配クリーニングを利用するというケースがもっとも多いのかもしれません。半年に1回の人は、春夏と秋冬で分けているのでしょうか。
全体として年に1〜4回利用しているという人の合計がおよそ6割ですから、シーズンごとにまとめて宅配クリーニングを利用している人が多いということがわかりますね。
ちなみに男女別で見てみると、女性でもっとも多かったのは「1年に1回」でおよそ4割。男性でもっとも多かったのは「1週間に1回」でおよそ2割でした。男性の場合、仕事で着用するスーツやワイシャツ、作業着などを休みの日に宅配クリーニングに出すというパターンが多いのかもしれません。
さて、では宅配クリーニングの費用感は具体的にどうなっているのでしょうか。カシオペイア株式会社が発表した、3500世帯の購入実績に基づく「クリーニング商品の購入動向調査」の結果(※3)を見てみます。
世帯ごとの宅配クリーニング(保管つき)の費用と内容の組み合わせとしてもっとも多かったのは、「1万〜1万9999円(衣類10点ほど)」で56%でした。次が「2万円以上(衣類20点ほど)」で29%、「7000〜9999円(衣類5点ほど)」で15%となりました。利用点数からして、家族の衣類を一度にまとめてクリーニングに出している人が多いようですね。
サービスによって価格に差はあるものの、保管つきの宅配クリーニングの費用感としては上記が参考になりそうです。
家族4人として、コート4〜5点、スーツ2〜3着、セーターやトレーナーなど厚手のものやよそ行きのワンピースなど10点ほど、その他諸々を足すと、ちょうど20点ほどに。自宅で洗えないものを年に1回まとめて宅配クリーニングに出し、次のシーズンまで保管してもらうというサービスで2万円以上の支出と考えると、妥当と感じられるかもしれません。
高いか安いかという判断は人それぞれですが、重い衣類を店に持ち込む必要がなく、さらに保管してもらえるサービスつきの宅配クリーニングを上手に活用することで、家事が楽になることは間違いなさそうです。
出典
※1 株式会社シナジア 宅配クリーニングの満足度に関するアンケート調査
※2 株式会社シナジア 宅配クリーニングの利用頻度と利用したことのある会社に関するアンケート調査
※3 カシオペイア株式会社 クリーニング商品の購入動向調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部