更新日: 2022.08.26 その他暮らし

【最大1720円減!】「エアコンの消費電力」はフィルター掃除と室外機周辺の片付けで節電に!

【最大1720円減!】「エアコンの消費電力」はフィルター掃除と室外機周辺の片付けで節電に!
政府は7月1日から9月30日まで、国民生活、経済活動に無理のない範囲での、節電への協力を要請しました。
 
国内では火力発電が縮小傾向、原子力発電所は稼働停止で、電力の供給が課題となっています。また、ロシアによるウクライナ侵略や円安などにより、燃料費が高騰し、電気料金も昨年より18.0%も上がっています。
 
ダイキン工業株式会社によると、特に、夏のピーク時における家庭の電力消費の約6割をエアコンが占めるとされており、エアコンの消費電力をいかに下げるかが電気料金を下げるポイントとなっています。
 
そこで、ダイキン工業株式会社による「フィルター掃除と室外機周辺の片付けの節電効果の調査」から、これらがいかに効果的か見ていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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1ヶ月の電気料金はフィルターの掃除と室外機周辺の片付けで1720円も削減可能

まず、約3年分の埃(ほこり)がたまったフィルターを掃除した場合と掃除しない場合で、それぞれ午前9時から午後6時までの日中9時間、継続してエアコンを稼働し、消費電力やCO2の排出量はどのくらい変わるか実験しました(図表1、2)。
 
フィルターを掃除することで、消費電力が48.9%削減、1ヶ月換算した電気料金が800円削減、CO2排出量が11.7キログラム削減されました(図表3)。
 
図表1 実験1:エアコンのフィルター掃除の有無による消費電力量、電気料金、CO2排出量の比較

出典 ダイキン工業株式会社「空気のお悩み調査隊がゆく」mission7 「猛暑の夏、手軽にできるエアコンの節電効果を検証せよ! 上手な使い方がカーボンニュートラルにも貢献!」より引用
 
図表2 実験環境

出典 ダイキン工業株式会社「空気のお悩み調査隊がゆく」mission7 「猛暑の夏、手軽にできるエアコンの節電効果を検証せよ! 上手な使い方がカーボンニュートラルにも貢献!」より引用
 
図表3 実験1:結果:エアコンのフィルター掃除の有無による消費電力量、電気料金、CO2量の比較

出典 ダイキン工業株式会社「空気のお悩み調査隊がゆく」mission7 「猛暑の夏、手軽にできるエアコンの節電効果を検証せよ! 上手な使い方がカーボンニュートラルにも貢献!」より引用
 
フィルター掃除を行い、さらに室外機周辺も片付けた状態で同様に実験したところ(図表4)、消費電力は105.1%と大きく削減、1ヶ月換算した電気料金についてはなんと1720円もの削減、CO2排出量も25.2キログラムの削減と、全ての点でフィルター掃除のみの2倍以上の効果が見られました(図表5)。
 
エアコンのフィルター掃除を行った上で、室外機周辺も片付けると大きな節電につながることが分かりました。
 
図表4 実験2 エアコンのフィルター掃除、室外機周辺障害物の有無による消費電力量、電気料金、CO2排出量の比較

出典 ダイキン工業株式会社「空気のお悩み調査隊がゆく」mission7 「猛暑の夏、手軽にできるエアコンの節電効果を検証せよ! 上手な使い方がカーボンニュートラルにも貢献!」より引用
 
図表5 実験2:エアコンのフィルター掃除、室外機周辺障害物の有無による消費電力量、電気料金、CO2排出量の比較

出典 ダイキン工業株式会社「空気のお悩み調査隊がゆく」mission7 「猛暑の夏、手軽にできるエアコンの節電効果を検証せよ! 上手な使い方がカーボンニュートラルにも貢献!」より引用
 
フィルターに埃がたまると、室内機を通る空気の量が減り、室温が設定温度に到達するまでに時間がかかります。また、室外機周辺に物を置いて吸込口や吹き出口がふさがれると、エアコンの運転効率が下がります。いずれも消費電力やそれに伴う電気代、CO2排出量の増加につながるようです(図表6)。
 
図表6 エアコンのフィルター掃除、室外機周辺障害物の有無による消費電力推移

出典 ダイキン工業株式会社「空気のお悩み調査隊がゆく」mission7 「猛暑の夏、手軽にできるエアコンの節電効果を検証せよ! 上手な使い方がカーボンニュートラルにも貢献!」より引用
 

フィルターは半数以上が掃除不足。室外機周辺の片付けをしていない人は1割以上

実際のところ、エアコンのフィルターを掃除したり、室外機周辺に何も置かないようにしたりという人はどれくらいいるのでしょうか。同社が実施した「エアコンの節電に関する調査」の結果を見ていきましょう。
 
今年の夏、エアコンのフィルターはどれくらいの頻度で掃除しているかと聞いたところ、ハイシーズンのエアコン使用時に推奨される「2週間に1回以上」の掃除ができている人は12.5%にとどまりました。
 
「1ヶ月に1回程度」(16.1%)、「2、3ヶ月に1回程度」(23.8%)と、4割の人は1ヶ月に1回以下しか掃除をしておらず、さらに15.1%が「まだしていない/する予定はない」と回答しており、合わせて55.0%の人が掃除不足であることが分かりました(図表7)。
 
図表7

出典 ダイキン工業株式会社「エアコンの節電に関する調査」より引用
 
なお、単身世帯ではフィルター掃除を1ヶ月に1回以下および掃除をしていない人が67.1%と複数人世帯より多いことも特徴的です。
 
室外機周辺については、88.5%が「室外機の周辺には物を置かないようにしている」と回答し、ほとんどの人は何も置いていないことが分かりました。
 
一方、「室外機の吹き出し口や吸い込み口付近に物を置いている」(5.4%)、「室外機をカバーなどで覆っている」(6.0%)と障害物がある人が11.4%いました。3人以上の世帯では室外機周辺に物を置いたりカバーで覆ったりしている人は14.6%とやや多くなっています(図表8)。
 
図表8

出典 ダイキン工業株式会社「エアコンの節電に関する調査」より引用
 
先の実験で、フィルターを掃除し、室外機周辺を片付けることで1ヶ月当たりの電気料金が1720円も削減できることが分かりましたので、フィルターの汚れや室外機周辺はこまめにチェックしましょう。
 

出典

総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国2022年(令和4年)6月分」
ダイキン工業株式会社 「空気のお悩み調査隊がゆく」mission7「猛暑の夏、手軽にできるエアコンの節電効果を検証せよ! 上手な使い方がカーボンニュートラルにも貢献!」
ダイキン工業株式会社「エアコンの節電に関する調査」(NEWSCAST)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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