更新日: 2022.09.13 その他暮らし
「社内の飲み会が多い」は昭和的!? みんな交際費にいくらかけているの?
今回は、会社での働き方や飲み会に対して今の会社員がどういったイメージを持っているのか、アンケート調査の結果や交際費の統計から考えてみます。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
会社員の4割が勤め先を昭和的と感じている
ワークスモバイルジャパン株式会社が20代から50代の会社員を対象に行った「第2回 昭和的働き方に関する意識調査」(2022年)によれば、勤務先での働き方について全体の39.4%が昭和的だと回答しています。
図表1
出典:ワークスモバイルジャパン株式会社 第2回 昭和的働き方に関する意識調査(LINE WORKS)
前回調査となる2018年の結果に比べると15.3%の減少となっていますが、それでも約4割の方が勤務先について昭和的だと感じていることから、まだまだ日本の会社は昭和の風習が抜けきっていない部分が多く残っているのではないでしょうか。
昭和的だと感じる働き方の多くは飲み会にもある
多くの会社員が昭和的な働き方だとイメージすることの一つに、会社の飲み会を挙げています。
図表2
出典:ワークスモバイルジャパン株式会社 第2回 昭和的働き方に関する意識調査(LINE WORKS)
休暇の取りづらさや長時間労働に続き、「会社の飲み会は必ず参加しなければならない」「社内の飲み会が多い」という回答が多くなっており、仕事に関連した飲み会を昭和的だと考えているようです。
図表3
出典:ワークスモバイルジャパン株式会社 第2回 昭和的働き方に関する意識調査(LINE WORKS)
また、昭和的なイメージが強くなった働き方についても、FAXや電話の使用のほか、やはり「社内の飲み会が多い」ことが挙げられています。
会社の飲み会に対する昭和的なイメージは2018年の調査時から増えており、現在は新型コロナウイルスの流行によって生活様式が変わった面もあるとはいえ、古い風習という認識が増えているのではないでしょうか。
今どきの働き方は「自由」なイメージ
昭和的とは違う今どきの働き方としては、休暇が取りやすいこと、働く場所や時間を柔軟に選べる、仕事が終わればすぐに帰れる雰囲気があるなど、自由に働けるイメージを持っている方が多いようです。
ここでも「社内の飲み会が少ない」といった回答があり、仕事の延長ともいえる会社の飲み会は、今どきの働き方とは反対の一昔前の習慣と思われていることが分かります。
図表4
出典:ワークスモバイルジャパン株式会社 第2回 昭和的働き方に関する意識調査(LINE WORKS)
社会人の平均的な交際費ってどれくらい?
総務省による家計調査(2021年)の結果によれば、総世帯のうち勤労者世帯での1ヶ月当たりの交際費は平均で約1万3000円でした。単身者世帯に限っても約1万1000円と大きな差はなく、1万2000円前後が一般的な社会人の1ヶ月の平均的な交際費と考えることができます。
また、株式会社タンタカが30代から50代の男性を対象に行ったアンケート調査では、毎月の飲み代で最も回答が多かった金額は5000円から1万円未満となっています。
性別や年齢、収入、家族構成などによっても異なりますが、一般的な社会人は1万2000円前後の交際費から会社の飲み会に使う金額を支出することを考慮すると、コロナ禍やアンケート調査での飲み会に対するイメージからも、仕事の飲み会以外に使う方が有意義だと思っている人も多いのではないでしょうか。
令和は会社の飲み会がどんどん減っていく可能性も
アンケート調査の結果では、会社の飲み会が多いのは昭和的であると約4割が回答しており、2018年時点よりも増えていることから、今後は会社員の飲み会文化がどんどん廃れていくことも予想されます。
また、1ヶ月の平均的な交際費から考えると、一度に数千円を使うことになる会社の飲み会に頻繁に参加したいと思う人も決して少なくはないのではないでしょうか。職場のコミュニケーションについては、飲み会とは違う面でのアプローチも必要になっているようです。
出典
ワークスモバイルジャパン株式会社 第2回 昭和的働き方に関する意識調査(LINE WORKS)
総務省統計局 家計調査(2021年)
株式会社タンタカ 30代・40代・50代男性の飲み会事情に関するアンケート
執筆者:柘植輝
行政書士