更新日: 2022.09.16 その他暮らし

使っていない銀行口座に注意! 休眠口座に手数料がかかる!?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

使っていない銀行口座に注意! 休眠口座に手数料がかかる!?
しばらく使っていない銀行口座はありませんか? 一定期間、利用がない口座のことを「休眠口座」といいます。使わない銀行口座を放置していてもリスクはないと思っている方もいるかもしれませんが、銀行によっては手数料がかかることがあります。
 
今回は、休眠口座に関する注意点を紹介していきます。自分自身や家族の名義で、しばらく使っていない銀行口座がある方はぜひチェックしてください。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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休眠口座とは

休眠口座とは、一定期間に入出金などの取引がない口座のことを指します。休眠口座の扱いとなる期間の目安は10年です。2018年1月に休眠預金等活用法が全面施行されてからは、「休眠預金」という言葉も使われるようになりました。金融庁でも、休眠口座に預けられている預金を休眠預金と表記しています。金融庁によると、2009年1月以降の取引から10年以上入出金などの取引がない口座に預けられている預金を休眠預金と定義するようです。
 

休眠口座に手数料がかかる場合がある

銀行によっては、 休眠口座に手数料がかかるケースがあります。2022年現在、休眠口座に手数料がかかる銀行は三井住友銀行や三菱UFJ銀行、りそな銀行などです。いずれの銀行も年間に1000円台前半の手数料がかかります。かつては顧客の不利益になる契約変更は禁止されていたため、休眠口座を持っていても何のリスクもありませんでした。ところが2020年4月の民法改正により、休眠口座に手数料を課すことが可能となりました。不要な口座に対して、年間に1000円台前半の手数料がかかるのは大きなデメリットといえるでしょう。
 

休眠口座に関する注意点

実は、手数料以外にも休眠口座には注意点があります。休眠口座に預けている預金が休眠預金とみなされると、民間公益活動のために利用されてしまう可能性があるのです。とはいえ、10年間取引がないからといって、すべての預金が対象となるわけではありません。民間公益活動のために利用される可能性があるのは、休眠口座の残高が1万円未満の場合です。対象となるのは、銀行の普通預金、郵便局の通常貯金、定期預金、定期積金などです。その一方で、財形住宅や財形年金など特定の目的のための預貯金、外貨預金などは対象外です。
 
休眠口座の残高が1万円以上の場合、金融機関から通知が郵送されます。通知が届けば休眠預金とはなりません。転居先不明などで通知が届かなかった場合、休眠預金とみなされてしまう場合もあるため注意しましょう。休眠口座になっても預金は引き出せますが、ATMでは引き出せなくなっています。銀行窓口で手続きをすることで引き出しができますが、手続きに手間がかかるケースもあるため、時間に余裕を持って来店しましょう。
 

休眠口座には手数料がかかるケースがあるため注意しよう

休眠口座とは、一般的に10年以上、入出金などの取引がない口座のことを指します。銀行によっては休眠口座に手数料がかかることがあるため、心当たりがある方は確認したほうが良いでしょう。休眠口座に預けられている預金は「休眠預金」となり、一定の条件を満たすと民間公益活動のために利用される可能性があります。自分や家族に休眠口座がないかを確認し、心当たりがある場合は解約を検討したほうが良いかもしれません。
 

出典

金融庁 長い間、お取引のない預金等はありませんか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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