更新日: 2022.09.28 その他暮らし

月給と月収、給料と給与、実は意味が違う。正しい使い方と使い分けは?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 / 監修 : 高橋庸夫

月給と月収、給料と給与、実は意味が違う。正しい使い方と使い分けは?
月給と月収、給料と給与、という言葉は字体も言葉の響きも似通っているため、しばしば混同されがちな傾向があります。
 
しかし、実際にはそれぞれ意味が違う言葉であるため、違いを明確に理解しておくとよいでしょう。
 
そこでこの記事では、月給と月収・給料と給与の4つの言葉について、それぞれの意味するところや違いを分かりやすく紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

高橋庸夫

監修:高橋庸夫(たかはし つねお)

ファイナンシャル・プランナー

住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。

年収とは

月給や月収について説明する前に、収入に関係する言葉としてよく使われる年収の意味を説明しましょう。
 
年収とは1~12月の1年間に会社員の場合は会社から支給された収入金額のことで、所得税や住民税などの税金、健康保険料や厚生年金保険料などの社会保険料が差し引かれる前の金額です。会社員の場合は源泉徴収票の「支払金額」で確認できます。
 

公式サイトで申し込み

【PR】アイフル

aiful

おすすめポイント

WEB完結(郵送物一切なし)
・アイフルならご融資可能か、1秒で診断!
最短1時間でご融資も可能!(審査時間込)

融資上限額 金利 審査時間
最大800万円 3.0%~18.0% 1秒診断(※)
WEB完結 無利息期間 融資スピード
※融資まで 30日間 最短20分
※お申し込みの時間帯により翌日以降になる場合があります。
※診断結果は、入力いただいた情報に基づく簡易なものとなります。
 実際の審査では、当社規定によりご希望にそえない場合もあります。

月給と月収の違い

年収の定義が分かったところで、次は月給と月収の違いを紹介します。
 

・月給とは

毎月固定で支払われる賃金のことを意味し、一般的には基本給と固定手当が含まれます。
 
基本給とは、年齢や学歴・経験・能力・勤続年数などに応じて算定される、手当などを除いた基本的な賃金です。月給に含まれる手当は住宅手当や家族手当、役職手当、通勤手当など、毎月変動することなく同じ金額が支払われる固定手当で、状況に応じて変動する残業手当やインセンティブなどは含みません。
 

・月収とは

年収を12で割った金額、つまり1年間に支給された金額を1ヶ月分に換算した金額のことで、1ヶ月の額面給与のことを指しています。
 
月収には基本給や固定手当のほか、残業手当やインセンティブなど状況に応じて変動する手当を含みます。月収は変動手当が含まれているため、毎月もらえる金額は一定ではありません。また、基本的に月収より月給のほうが支給額は少なくなります。
 

給料と給与の違い

給料は、給与のなかに含まれるもので基本給を意味します。基本給は勤続年数や業績などに応じて定期的に金額が見直されることはあるものの、一定期間にわたって固定されているものです。会社員として働いている場合、基本給や賞与のほかに残業手当、休日出勤手当、扶養手当、職務手当、住宅手当、地域手当など各種手当を支給されます。これらすべての合計が給与となるわけです。
 
一方、給与は会社から支払われる報酬すべてのことをいいます。報酬は、金銭だけではなく現物支給されるものも含まれます。現物給与は食事や商品の値引き販売、通勤定期券、社宅や寮の貸与などです。給与は業績や季節によって支給される金額が異なります。
 
つまり、給料と給与は会社から支給される金額の範囲がどこまでかという違いであり、給料は給与の一部ということになります。
 

月給と月収・給料と給与はそれぞれ意味合いが異なる

月給と月収・給料と給与はどちらも似通った言葉であるため、それぞれ混同されることもしばしばです。実際にはそれぞれ異なる意味合いがあるため、転職活動を行う際などにきちんと意味合いを理解しておかないと不利益を被ることがないとはいえません。
 
この機会に言葉の意味をしっかりとらえ、正しく使い分けられるように整理しておきましょう。
 

出典

日本年金機構 令和3年4月から現物給与の価額が改正されます
国税庁No.2508 給与所得となるもの
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー