リーズナブルに大卒資格が手に入る!通信制大学のメリットとは

配信日: 2022.09.30

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リーズナブルに大卒資格が手に入る!通信制大学のメリットとは
大学に進学したくても、さまざまな事情で学費をねん出できないからといって、諦める前に検討してほしいのが、通信制大学への進学という選択肢です。
 
今回の記事では、リーズナブルに「学士」を取得することができる通信制大学の費用面などメリットについて詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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そもそも、通信制大学って何?

通信制大学は、大学が設置する通信教育課程のことです。学校教育法では「大学は、通信による教育を行うことができる」(84条)と定められています。正式には「大学通信教育」と言いますが、通信制大学が通称として使われています。
 

さまざまな方法を組み合わせて学ぶ

通信制大学では、以下のとおり4つの授業方法があります。

・面接授業(30単位):講義、演習、実験、実習を行う
・印刷教材等による授業(※):指定されたテキスト等を使って学び、添削指導を受ける
・放送授業(※):テレビ放送等の講義を視聴して学ぶ
・遠隔授業:質疑応答できる双方向型のメディア(パソコンやスマホ等)による講義等

 
※印刷教材か放送授業のいずれかの方法で94単位を取得します。

また、面接授業の30単位のうち10単位は放送授業の履修で代替取得できます。さらに、国が掲げた要件を満たした遠隔授業は、面接授業に相当するものとして履修できます。
 

所定の単位を取得できれば大卒資格が手に入る

通信制大学の卒業に必要な単位数は、キャンパスに通う一般の大学と同じで、124単位(4年制)を取得し、卒業試験や総合面接試験に合格すれば大卒資格(学士)が得られます。決して「通信制大学を卒業しても大卒資格は手に入らない」わけではありません。
 
なお、2020年12月にリモートで開かれた中教審(中央教育審議会)大学分科会「質保証システム部会(第6回)」で示された資料によると、全国には44の通信制大学があり、16万人あまりが学んでいます(2019年時点)。一部ですが紹介しましょう。

・日本大学
・産業能率大学
・法政大学
・慶應義塾大学
・中部学院大学
・近畿大学
・大阪芸術大学
・サイバー大学
・九州保健大学
・放送大学

 

通信制大学のメリットとデメリット

通信制大学のメリットとして、以下の3点が挙げられます。
 

1.学費が安い

通信制大学のメリットは、学費が安いことです。例えば、放送大学で大学卒業資格の取得を目指す場合、4年間でかかる学費の合計は70万6000円となっています。
 

2.自分のペースで学べる

自分のペースで学べるのも、通信制大学の強みです。4年制の通学制大学の場合、在学できるのは最長8年ですが、通信制大学であれば、それよりも長い期間在学できるのも珍しくありません。例えば、法政大学通信教育部では、1年次入学の場合、最長12年間在学できます。仕事や家庭の都合に合わせて、上手にペース配分しましょう。
 

3.比較的入りやすい

通学制大学に比べると、通信制大学は比較的入学しやすいです。学校によっても多少の差はありますが、書類審査と面接で入学の可否が判断されることがほとんどでしょう。例えば、慶應義塾大学通信教育課程の場合、書類審査で合否が決まります。
 

デメリットもある

一方で、通信制大学にはデメリットもあるので注意しましょう。まず、基本的に一人で勉強するため、モチベーションの維持が難しいです。このような背景もあってか、通信制大学の「卒業率」は決して高くありません。自分なりにモチベーションを維持する方法を考えましょう。
 
また、通信制大学を卒業しても社会的に評価されにくい場合もあります。本来、通信制大学であっても卒業すれば学士として扱われるのは、通学制大学となんら変わりません。今後、通信制大学が社会的により評価されることを期待します。
 

学ぶ方法はいくらでもある

大学に進学したくても、どうしても経済的に難しい場合もあるかもしれません。また、体調面、心理面で大学への通学が難しいケースも考えられます。
 
経済面、体調面、心理面でハンデがあっても学ぶことを諦めたくないなら、通信制大学を使ってみましょう。
 

出典

文部科学省 中央教育審議会大学分科会 質保証システム部会(第6回)配付資料「大学通信教育制度について」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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