更新日: 2022.10.11 家具・片付け

片づけの美学132 冬支度がチャンス|夏の衣類の片づけでスッキリクローゼット

執筆者 : 奥野愉加子

片づけの美学132 冬支度がチャンス|夏の衣類の片づけでスッキリクローゼット
クローゼットがスッキリしないとお悩みの方に、朗報です。年に二度訪れる片づけやすいタイミングがやってきました。
 
一度目は、冬支度。半袖の夏服を片づけるタイミングで、衣類の整理をして、スッキリしたクローゼットにするのがおすすめです。効率よく「着る」「着ない」の分別ができ、片づいたなという達成感も感じやすくなります。
 
片づけるチャンスの二度目は、夏の衣替えです。今試すか、次の夏まで持ち越すか、スッキリしたクローゼットのために、いま決断しませんか。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

冬支度の前に|夏服をチェック

冬支度をする時、取りあえず冬服を出したくなりますが、ちょっと我慢。まずは、夏服の整理をしましょう。
 
「着た」「着なかった」「くたびれてきた」など、記憶が鮮明なうちに、分別をすると時短になります。そして、「来年も着たい夏服」と「どうかなと悩む夏服」「もう着ない夏服」の3種類に分けていきましょう。
 
「もう着ない夏服」は、リサイクル・売却・譲る・寄付・捨てるなど、処分の方法も決めます。捨てる衣類は、雑巾として使うのもおすすめです。夏服は綿素材など、汗を吸い取る布地が多いので、水拭きに適しています。不要な服を、お掃除道具として使い、家の汚れも取り除いてみるのはいかがでしょう。
 

夏服の量をチェック

分類してみて、量はどのくらい変化しましたか? 「来年も着たい夏服」がほとんどであれば、とても健全な状態です。
 
しかし、「どうかなと悩む夏服」が多いようなら、要注意。悩む服は、もう一度分類してみましょう。
 
「今年一度でも着た?」
「シミや汚れはない?」
「まだ着られるデザイン?」

 
自分なりのチェックポイントを考えて、検討してみましょう。
 

まだ多い「どうかなと悩む夏服」

悩む夏服がたくさんある場合、「まだ着るかな」と考えていると、頭が疲れてしまうものです。「もうわからない!このままでいいや!」と、投げ出してしまっては、これまでの時間がもったいないです。
 
そんな時は、着てみましょう!
もしかしたら、
 

●サイズが合わなくなっているかも
●もう似合わなくなっているかも

 
このような状態かもしれません。着ることで、はっきりする事実もあります。
 
どうかなと悩む夏服がクローゼットを圧迫しない量になれば、ひとまずOKです。また、来年の夏の終わりに判断してもよいと思います。
 

夏服を収納|着忘れがない入れ方

衣類がばらばらに収納されていると、出し忘れ・着忘れが発生します。まとめて収納することで、衣替えの時、見つけやすくなります。コンパクトに畳んで、1つの衣装ケースにしまうのがベスト。シワをつけたくない衣類だけは、クローゼットにつるす収納にしましょう。
 
帽子・扇子・冷感アイテムなど夏だけ使う小物があれば、一緒に収納するのもおすすめです。
 

来年の夏服のためのワンポイント

来年も着たい夏服を見渡して、足りないと感じるアイテムがあれば、メモに残しておくのがおすすめです。スマホのメモにいれたり、衣類と一緒に紙のメモを入れたりしておくのもよいと思います。
 
例えば、「トップスを2枚くらい購入する」「ベージュのスカートを1つ追加」などと書いておけば、来年のショッピングで買いかぶり、不要な買い足しを防ぐことができます。
 

いよいよ冬服を取り出す

夏服が片づけば、ようやく冬服の出番です。クローゼットの余裕がある場合は、初冬にきる衣類と真冬に着る衣類をなんとなく分類しておけると便利です。
 
例えば、手前に薄手の衣類、奥に厚手の衣類のようにゾーニングできると、衣類選びの時間を減らすことができます。
 

季節が終わる時こそチャンス

点検することで、手放しやすくなります。夏服の点検をして、スッキリクローゼットを手に入れましょう。
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表

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