更新日: 2022.11.12 その他暮らし
「年金」と「マイナンバー」の関係って?ひも付けるとどんなメリットがあるの?
つまり、健康保険証が使えなければ医療費を全額負担しなければなりませんのでマイナ保険証への切り替えは「事実上の義務化」といえるでしょう。
「マイナンバー」について耳にすることも多くなりましたが、年金もマイナンバーとひも付けられることは知っていますか? そこで本記事では、年金とマイナンバーの関係について解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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そもそもマイナンバーとは?
「マイナンバー」は、住民票を元にして国民一人ひとりに「個人番号」として割り当てられたもので、行政の効率化や公平性、利便性を高めるための制度です。マイナンバーは健康保険証と一体化する方針が打ち出されましたが、年金についてもひも付けることで行政の効率化や公平性、利便性を向上させようとしています。
年金とマイナンバーのひも付けでできること
年金とマイナンバーのひも付けには「個人番号等登録届」を提出しなければいけません。年金とマイナンバーをひも付けることでメリットもあるので、いくつか紹介します。
年金相談や年金記録の照会
これまでは基礎年金番号がないと年金相談や年金記録の照会ができませんでした。しかし、平成29年1月からは基礎年金番号が分からなくても可能となっています。
年金相談や年金記録の照会の仕方ですが、まずは年金事務所の窓口に行きましょう。そして、マイナンバーの分かる本人確認書類を提示することで基礎年金番号なしでの相談や照会ができます。
また、電話でもマイナンバーの分かる本人確認書類を手元に用意することで簡単に年金相談や年金記録の照会ができるようになりました。
省略できる届け出がある
公的年金の届け出について、これまでは変更があればそれぞれ届け出が必要でした。そのため、届け出がないと変更手続きが進まない不都合がありましたが、年金とマイナンバーとひも付けがあると一部の届け出が省略できるようになります。届け出の手続きは時間がかかるものも多いので、省略できるのは大きなメリットです。
省略できる届け出は?
省略できる届け出は住所変更届、氏名変更届、死亡届です。
住所変更や氏名変更は日本年金機構に届け出をしなければいけませんでしたが、年金とマイナンバーをひも付けていると、届け出を原則として省略することが可能です。
また、これまでは被保険者や年金受給者が死亡した場合は直ちに死亡届を提出する必要がありましたが、年金とマイナンバーをひも付けていると省略できます。死亡届を提出していないと最悪の場合「不正受給」となる恐れがありましたが、そのような可能性も少なくなると考えられます。
安全に管理できている?
マイナンバーにはメリットがありますが、心配なのは安全に管理できているかについてです。平成27年には不正アクセスによって年金の個人情報流出がニュースになったため、日本年金機構のマイナンバーの管理は安全なのかが気になるところです。
日本年金機構では、不正アクセスの事件以降、セキュリティー対策を根本から強化するようになりました。
日本年金機構のホームページより引用すると、〈個人情報をインターネットから完全に分離された領域で管理・運用する等の技術面の対策やルールの見直しにとどまらず、職員の教育研修、文書管理の徹底等を図ることで、高いレベルのセキュリティー体制を確立しており、お客さまのマイナンバーについては、マイナンバー法に定められた公的年金の業務の範囲内のみで利用するとともに、適切な保管・管理に万全を期します。〉ということです。
マイナンバーとのひも付けも検討しましょう
本記事では、年金とマイナンバーの関係について解説してきました。マイナンバーはメリットも多いですが、情報管理の安全性が不安視されています。日本年金機構ではセキュリティー対策をしているようなので、ひも付けは利便性などさまざまな面も考慮した上で行いましょう。
出典
地方公共団体情報システム機構 マイナンバーカード総合サイト マイナンバー(個人番号)とは
日本年金機構 日本年金機構におけるマイナンバーへの対応
日本年金機構 日本年金機構はマイナンバーを安全に管理できるのでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部