更新日: 2022.11.11 キャッシュレス

2021年のコード決済の店舗利用金額は前年比1.75倍。 意外と知らないコード決済の機能とは?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

2021年のコード決済の店舗利用金額は前年比1.75倍。 意外と知らないコード決済の機能とは?
スマートフォンの普及に伴って、コード決済の利用者が増加傾向にあります。スマートフォンだけで買い物ができる利便性や、ポイント還元に魅力を感じている人が少なくないようです。
 
ただ、コード決済の魅力はキャッシュレスやポイントだけではありません。ポイントの現金化は原則不可能ですが、割り勘や残高の出金は可能です。使いこなせばとても便利なコード決済について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

コード決済はどれくらい増えているの?

一般社団法人キャッシュレス推進協議会の「コード決済利用動向調査」によると、2021年におけるコード決済の店舗利用金額は7兆3487億100万円でした。2020年の当金額は4兆2003億100万円だったため、1年間で約1.75倍の増額です。
 
この結果の要因には、コード決済の利便性やポイント還元のお得感だけでなく、なるべく接触を避けようとするコロナ禍の影響も考えられます。
 

意外と知らない?コード決済の仕組みとは

利用者が増加傾向にあるコード決済ですが、経済産業省の算出によると、2021年の利用状況はキャッシュレス決済全体の1.8%で、27.7%のクレジットカードには遠く及びません。そのため、コード決済の仕組みについては、意外と知られていないという現状があります。
 

コード決済の種類

コード決済の種類は、バーコードとQRの2種類です。いずれも、コードに保存された情報を専用スキャナーで読み取って決済します。
 

コード決済の登録方法

アプリをダウンロードしてアカウントを作成すれば利用できるコード決済もありますが、多くの場合は、電話番号によるSMS認証が必要です。また、銀行口座と連携させる場合には、口座を持つ銀行系コード決済を除いて本人確認が必要になります。
 

コード決済の支払い方法

まずは、コード決済アプリに現金をチャージします。チャージはATMのほか、登録している銀行口座からも可能です。
 
支払い方法は、利用者が自身のスマートフォンの画面に表示させたコードを店舗がスキャナーで読み込む「ストアスキャン」方式と、店舗側が提示したコードを利用者が自身のスマートフォンで読み取って決済する「ユーザースキャン」方式があります。
 
ストアスキャン方式はコードを表示させるだけで決済が完了しますが、ユーザースキャン方式の場合は、利用者側で支支払料金入力する必要があります。
 

コード決済の各種機能

コード決済には支払い機能のほかにも、さまざまな機能が搭載されています。なお、本項目で紹介する機能は、すべてのコード決済に搭載されているわけではありません。
 

割り勘機能

複数で飲食したときの会計をコード決済で割り勘にできる機能です。幹事がアプリ内で作成した割り勘の内容をメンバー間で共有して、それぞれが指定された金額を支払います。
 

残高の出金

コード決済残高の口座への出金や、ATM経由での出金が可能です。なお、出金には本人確認や手数料が必要になります。
 

送金機能

コード決済残高の送金が可能です。相手のQRコードを読み取って送る方法や、相手の携帯電話番号、またはIDに送る方法などがあります。また、相手からの送金を受け取ることも可能です。
 

オンライン決済機能

コード決済残高をネットショップの支払いに使えます。
 

資産運用機能

コード決済残高を使った資産運用が可能です。1円単位で投資できるため、お釣りを資産運用に回せます。
 

コード決済は必要な機能の有無を調べてから選ぼう

スマートフォンのコード決済利用者が増えているのは、スマートフォンだけで支払える利便性、ポイント還元、コロナ禍による非接触意識の拡大に加え、割り勘や現金への換金といった、さまざまな機能があることも理由のひとつかもしれません。
 
ただし、搭載機能はコード決済によって異なります。そのため、コード決済を選ぶ際には、必要な機能の有無を調べてから決めることが大切です。
 

出典

経済産業省 2021年のキャッシュレス決済比率を算出しました
一般社団法人キャッシュレス推進協議会 コード決済利用動向調査 2022年4月18日公表
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ライターさん募集