2021年のコード決済の店舗利用金額は前年比1.75倍。 意外と知らないコード決済の機能とは?
配信日: 2022.11.11
ただ、コード決済の魅力はキャッシュレスやポイントだけではありません。ポイントの現金化は原則不可能ですが、割り勘や残高の出金は可能です。使いこなせばとても便利なコード決済について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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コード決済はどれくらい増えているの?
一般社団法人キャッシュレス推進協議会の「コード決済利用動向調査」によると、2021年におけるコード決済の店舗利用金額は7兆3487億100万円でした。2020年の当金額は4兆2003億100万円だったため、1年間で約1.75倍の増額です。
この結果の要因には、コード決済の利便性やポイント還元のお得感だけでなく、なるべく接触を避けようとするコロナ禍の影響も考えられます。
意外と知らない?コード決済の仕組みとは
利用者が増加傾向にあるコード決済ですが、経済産業省の算出によると、2021年の利用状況はキャッシュレス決済全体の1.8%で、27.7%のクレジットカードには遠く及びません。そのため、コード決済の仕組みについては、意外と知られていないという現状があります。
コード決済の種類
コード決済の種類は、バーコードとQRの2種類です。いずれも、コードに保存された情報を専用スキャナーで読み取って決済します。
コード決済の登録方法
アプリをダウンロードしてアカウントを作成すれば利用できるコード決済もありますが、多くの場合は、電話番号によるSMS認証が必要です。また、銀行口座と連携させる場合には、口座を持つ銀行系コード決済を除いて本人確認が必要になります。
コード決済の支払い方法
まずは、コード決済アプリに現金をチャージします。チャージはATMのほか、登録している銀行口座からも可能です。
支払い方法は、利用者が自身のスマートフォンの画面に表示させたコードを店舗がスキャナーで読み込む「ストアスキャン」方式と、店舗側が提示したコードを利用者が自身のスマートフォンで読み取って決済する「ユーザースキャン」方式があります。
ストアスキャン方式はコードを表示させるだけで決済が完了しますが、ユーザースキャン方式の場合は、利用者側で支支払料金入力する必要があります。
コード決済の各種機能
コード決済には支払い機能のほかにも、さまざまな機能が搭載されています。なお、本項目で紹介する機能は、すべてのコード決済に搭載されているわけではありません。
割り勘機能
複数で飲食したときの会計をコード決済で割り勘にできる機能です。幹事がアプリ内で作成した割り勘の内容をメンバー間で共有して、それぞれが指定された金額を支払います。
残高の出金
コード決済残高の口座への出金や、ATM経由での出金が可能です。なお、出金には本人確認や手数料が必要になります。
送金機能
コード決済残高の送金が可能です。相手のQRコードを読み取って送る方法や、相手の携帯電話番号、またはIDに送る方法などがあります。また、相手からの送金を受け取ることも可能です。
オンライン決済機能
コード決済残高をネットショップの支払いに使えます。
資産運用機能
コード決済残高を使った資産運用が可能です。1円単位で投資できるため、お釣りを資産運用に回せます。
コード決済は必要な機能の有無を調べてから選ぼう
スマートフォンのコード決済利用者が増えているのは、スマートフォンだけで支払える利便性、ポイント還元、コロナ禍による非接触意識の拡大に加え、割り勘や現金への換金といった、さまざまな機能があることも理由のひとつかもしれません。
ただし、搭載機能はコード決済によって異なります。そのため、コード決済を選ぶ際には、必要な機能の有無を調べてから決めることが大切です。
出典
経済産業省 2021年のキャッシュレス決済比率を算出しました
一般社団法人キャッシュレス推進協議会 コード決済利用動向調査 2022年4月18日公表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部