更新日: 2019.01.09 その他暮らし
条件が合えば検討してみよう!【フラット35】子育て支援型・地域活性型の制度とは?
これは、地方公共団体と住宅金融支援機構が連携して、フラット35の借入金利を一定期間引き下げる制度です。
今回は、この制度について、どれだけ金利が引き下げられるのか、その制度を利用するための条件などをご紹介していきます。
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級
住宅ローンアドバイザー
明治学院大学英文科卒業後、大手ハウスメーカー就職。
住宅販売の営業職として、顧客開拓、住まいづくりの提案、資金計画相談、販売後のアフターフォローを担当。
仕事を通して、お客様の一番の関心事と不安はお金に関する事だと感じ、ファイナンシャルプランナー2級と住宅ローンアドバイザーの資格を取得。
ハウスメーカーを退職後、暮らしに役立つライターとして、お金に関する知識や情報を提供しています。
子育て支援型・地域活性化について理解しよう!
【フラット35】子育て支援型・地域活性化型とは?
【フラット35】子育て支援型・地域活性化型とは、子育て支援や地方を活性化させる取り組みをしている公共団体が住宅金融支援機構と連携して、フラット35の当初一定期間の金利を引き下げる制度です。
どのくらい引き下げられるというと、子育て支援型のみ、または地域活性化型のみの場合は当初5年間0.25%の金利が引き下げられます。
そして、この子育て支援型・地域活性化型はフラット35S(※)とも併用が可能です。
まずフラット35S(金利Aプラン)との併用で、当初5年間0.5%、そして6年目から10年目まで0.25%の金利が引き下げられます。
次にフラット35S(金利Bプラン)と併用すると、当初5年間0.5%金利が引き下げられます。
※フラット35Sとは、フラット35を利用した人が、耐震性や省エネルギー性など性能の高い住宅を購入した際に適用されます。さらにフラット35Sには2つの金利引き上げプランがあり、金利Aプランと金利Bプランに分かれます。それぞれどちらに当てはまるかは、どの性能の基準が満たしているかによってプランが分かれます。
借りるためにはどのような条件がある?
この【フラット35】子育て支援型・地域活性化型の利用条件をクリアするにはいくつかの基準があります。
まずは、住宅を購入する場所の公共団体がその取り組みを実施しているかどうか確かめる必要があります。そうでないところでは適用されません。
どこの団体が適用されるか、インターネットに掲載されているので、こちらで確認していただければと思います。
https://www.flat35.com/loan/flat35kosodate/organizations.html
住宅金融支援機構HP 【フラット35】子育て支援型・地域活性化型を連携している地方公共団体
それに加えて、「【フラット35】子育て支援型・地域活性化型利用対象証明書」の交付を受ける必要があります。
そして、対象者は【フラット35】子育て支援型については、若年子育て世帯が住宅を取得する場合、または若年子育て世帯と親世帯が同居や近居するために住宅を購入する場合です。
どちらも詳細は地域によって、対象の要件が定められているので、ご自身の住む予定の地域に確認が必要です。
【フラット35】地域活性化型は、UIJターン(※1)をきっかけに住宅を購入する場合、居住誘導区域(※2)外から居住誘導区域内に住み移る際に住宅を購入する場合、または空き家バンク(※3)に登録されている住宅を購入する場合です。
※1 UIJターンとは、大都市圏に住んでいる人たちが地方に住み移る動きの総称です。
※2 居住誘導区域とは、地方公共団体が居住を誘導すべき区域と定めたものです。
※3 空き家バンクとは、空き家を所有している人が売買や賃貸に出すことを申し出て、それを受けて、地方公共団体のホームページや窓口を通じ、購入または賃貸希望者に提供する制度です。
まとめ
【フラット35】子育て支援型・地域活性化型についてご紹介していきましたが、いかがでしたか?
この制度を利用するにはまず、その地域に住むことが必須になります。
適用するにはさまざまな条件がありますが、もし取り組みをしている地域に住む予定だったり、条件が合うということであれば、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級,住宅ローンアドバイザー