「ワイン」の支出はじわり増加傾向! 若年層は値上がりしても飲みたいと思っている?

配信日: 2022.11.26 更新日: 2022.11.28

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「ワイン」の支出はじわり増加傾向! 若年層は値上がりしても飲みたいと思っている?
11月17日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日でした。すっかり定着したこの解禁日。ワインを楽しんだ方も多いでしょう。みんなはどんな風にワインを楽しんでいるのでしょうか?
 
エノテカ株式会社は、「ワインに関する消費者動向調査」を実施しました。
FINANCIAL FIELD編集部

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コロナ禍を機に家飲みが増え、ワインの支出が増加

この調査によると、1年前と比較し、家飲みの機会が「増えた」と回答したのは45.3%にのぼりました。中でも20代では64.5%、30代は60.0%が「増えた」と回答しています。60代では家飲みが増えた人は26.5%にとどまっており、若い世代ほど家飲みが増えていることがわかります。コロナ禍で飲食店の営業自粛があったことや、感染防止のため家飲みを選択した人が増えたようです。
 
総務省の家計調査によると、コロナ前であった2019年のワインの平均支出金額は3423円でしたが、2020年では3833円で11.9%増、2021年では3780円と、前年よりは下がったもののコロナ前の10.4%増となっており、ここからも家飲みが増えたことがわかります。
 

ワイン選びのこだわりは「味わい」「飲み慣れたワイン」

エノテカ株式会社の「ワインに関する消費者動向調査」に戻ります。1年前と比較し、ワインを飲む量に変化はあったか尋ねると、25.7%が「増えた」と回答しており、「減った」という人の8.4%を大きく上回りました。
 
若年層ほどワインを飲む量が増えており、20代では36.5%が「増えた」と回答しています。一方、60代では「増えた」が11.5%であるのに対し、17.0%が「減った」と回答しており、「減った」という人が多くなっています。
 
ワインを飲む理由で最も多いのは、「味や香りが好きだから」が60.2%でした。次いで「食事に合わせやすいから」(46.4%)、「寛ぐ、疲れをいやすため」(30.0%)が続きました。20代では「おしゃれだから」、30代では「贅沢な気分を味わうため」が他の世代より高くなりました。
 
ワイン選びでこだわる点を聞くと、1位「味わい」(62.2%)、2位「飲み慣れたワイン」(42.5%)、3位「産地」(38.4%)となりました。40代、50代が「味わい」にこだわる人が多く、20代では「評価」や「知人からのおすすめ」など、第三者からの評価を参考にする人が多いようです。
 
新しいワインのトレンドとして興味のあるものを聞いたところ、「日本ワイン」が56.5%でトップとなりました。円安ということもあり、さらに人気が増すかもしれませんね。次いで「ナチュラルワイン」(37.7%)、「ロゼワイン」(34.6%)が続きました。
 

若年層では値上がりしてもボジョレー・ヌーヴォーを飲む

今後、飲んでみたいと思うワインの種類を聞いたところ、「熟成ワイン」が76.2%とダントツでした。古い年代物のワインは高価であり、飲む機会が少ないため、憧れの存在なのだと思われます。
 
例年、ボジョレー・ヌーヴォーを飲んでいるか聞いたところ、「毎年」「ほぼ毎年」飲んでいる人が37.6%で、「数年おき」に飲んでいる人も合わせると63.4%がボジョレー・ヌーヴォーを飲んでいることがわかりました。
 
今年は輸送費高騰、円安などの影響でボジョレー・ヌーヴォーが値上がりすることを知っているか聞いたところ、57.7%が知っていると回答しました。特に20代、30代では知っている人は6割を超えています。
 
今年ボジョレー・ヌーヴォーを購入すると答えた人は31.2%で、値上げの認知が高い20代、40代では4割を超えました。若年層では、たとえ値上げしてもボジョレー・ヌーヴォーを楽しみにしている人が多いようです。一方、50代、60代では「購入しない予定」が「購入する予定」を上回り、60代では「購入しない予定」が50%を超えています。
 
ボジョレー・ヌーヴォーを飲む理由は「季節・旬のものだから」(49.5%)、「1年のイベントとして」(41.5%)が多く、季節の行事として、ボジョレー・ヌーヴォーを楽しんでいる人が多いようです。
 

出典

エノテカ株式会社 ワインに関する消費者動向調査
総務省統計局 家計調査2021年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格
総務省統計局 家計調査2020年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格
総務省統計局 家計調査2019年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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