更新日: 2023.01.17 その他暮らし
餅の「6割」は12月に買われている! 支出金額トップは「金沢市」という結果に
今回は餅に関する消費支出について、総務省統計局「家計調査の結果から、いろいろな切り口で見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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1年で一番餅を買うのは12月。1年の餅の消費支出の6割を占める
2021年の餅の平均年間消費支出は、1726円となっています。月別に見ると12月消費支出のみで1028円と約6割を占めており、多くの人が正月の準備のため、12月のうちに餅を買っていることがわかります。
次に、世帯主の年齢階級別の餅への年間支出金額を見ていきましょう。世帯主が29歳以下の場合では593円、30~39歳では900円、40~49歳では1109円、50~59歳では1249円、60~69歳では1964円、70歳以上では2444円となっています。年代が上がるほど、餅をたくさん購入していることがわかります。
日本で最も餅を買う都市は金沢市。北陸で餅を買う人が多い
ところで、餅をよく購入している地域はどこなのでしょう。家計調査の、2019年~2021年平均の品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキングの結果を見ていきましょう。
2019年~2021年の全国の餅の平均支出金額は1760円でした。餅の支出金額の1位は「金沢市」の2879円で、2位が「富山市」の2762円、3位が「福井市」の2666円で、北陸の3都市がトップ3を占める結果となりました。金沢市は和菓子の消費支出が全国トップでもあり、餅の消費が多いのもうなずけます。
一方、最も餅を買わないのは、「熊本市」の986円で、次いで「高知市」の1120円、「那覇市」の1127円となっており、九州、四国の暖かい地域となっています。沖縄は正月に雑煮を食べる習慣がないそうなので、下位に位置するのは理解しますが、米どころの秋田市が餅の購入額が下位にある点は特徴的です。米どころなだけに自家製の餅を消費するのかもしれませんね
2023年は正月以外でも餅を食べてみよう
このように餅への支出金額を細かくみていくと、いろいろなことがわかります。正月のイメージの強い餅ですが、スーパーなどでは1年を通して購入することができます。電子レンジなどで温めるだけで手軽に食べられるというメリットもありますので、2023年は時期にこだわらず餅を食べてみるのも良いかもしれませんね。
出典
総務省統計局 家計調査 2021年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格 (表番号5、6 「穀類」)
総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2019年~2021年平均) 穀類
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部