更新日: 2023.02.04 その他暮らし

冷凍食品で一番多く生産されている品目はなに? 消費量はどのくらい?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

冷凍食品で一番多く生産されている品目はなに? 消費量はどのくらい?
今や私たちの食卓に欠かせないものとなった冷凍食品には、お弁当用の総菜や便利な冷凍野菜などさまざまな種類が存在します。数多くある冷凍食品のなかで最も多く生産されているものは何なのでしょうか。
 
本記事では、国内で一番多く生産されている冷凍食品と、冷凍食品の消費量、冷凍食品を最も多く消費している県について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

一番多く生産されている冷凍食品は?

一般社団法人日本冷凍食品協会の調査によると、令和3年に一番多く生産された冷凍食品は「うどん」でした。続いて2位がコロッケ、3位が炒飯、4位がギョウザ、5位がハンバーグという順番になっています。
 
令和元年から令和3年までのランキングトップ10は、図表1のとおりです。
 
【図表1】

順位 令和元年 令和2年 令和3年
1 うどん うどん うどん
2 コロッケ コロッケ コロッケ
3 炒飯 炒飯 炒飯
4 ギョウザ ギョウザ ギョウザ
5 ハンバーグ スパゲッティ ハンバーグ
6 ラーメン類 ハンバーグ ラーメン類
7 スパゲッティ ラーメン類 パスタ
8 カツ カツ カツ
9 ピラフ類 たこ焼き・お好み焼き ピラフ類
10 たこ焼き・お好み焼き ピラフ類 たこ焼き・お好み焼き

出典:一般社団法人日本冷凍食品協会 国内生産量上位20品目
 
うどんは令和元年から3年連続でランキング1位となっており、生産量は19万6219トンで全体の12.3%を占めています。
 
冷凍うどんの特徴はコシのある状態を保っているということ。販売されている冷凍うどんを見てみると、讃岐うどんや稲庭うどん、五島うどんなど有名どころのうどんのほか、麺のみ、つゆ・具入りのものなどさまざまな種類がそろっています。
 
令和元年から令和3年の上位4品目は同様の結果となっており、うどん、コロッケ、炒飯、ギョウザの人気の高さが伺えます。
 
なお、日本冷凍食品協会の令和3年(1~12月)の冷凍食品国内生産によると、冷凍食品の国内生産は、数量が159万6214トンと前年より2.9%上回り、工場出荷額も7371億円と前年を5.2%上回りました。
 
令和3年(2021年)の冷凍食品の国内生産量は、平成29年(2017年)に次いで史上2番目の数量となっています。これは、共働きなどによる簡便化志向のほか、コロナ禍により自宅で食事をする機会が増え需要が高まったためだと予想されます。
 

冷凍食品の消費量は?

冷凍食品の消費量は増加傾向にあり、令和3年の消費量は290万4746トンでした。国民1人当たりの消費量は23.1キログラムで、前年よりも0.5キログラム増加しています。平成元年の国民1人当たりの消費量は10.2キログラムでしたが、現在は2倍以上も多く冷凍食品を消費していることになります。
 
近年は国内での冷凍食品の生産量も多いものの、冷凍野菜や調理冷凍食品の輸入量も増加しており、冷凍食品は私たちの生活に欠かせない食品のひとつとなっています。
 

最も冷凍食品を消費している政令指定都市は?

総務省が調査した「家計調査2019年〜2021年平均の品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」によると、冷凍食品を最も多く消費した政令指定都市は「新潟市」でした。
 
冷凍食品消費量の全国平均は8682円、購入が最も多い新潟市では1万2666円、2位の富山市で1万2559円、位の鳥取市で1万2282円という結果となりました。一方、最も購入量が少ないのは那覇市の4591円で、1位の新潟市と比較すると半分以下の購入額となっています。
 
ランキングのトップ10の政令指定都市と冷凍食品を消費した金額は、図表2のとおりです。
 
【図表2】

順位 政令指定都市名 金額
1 新潟市 1万2666円
2 富山市 1万2559円
3 鳥取市 1万2282円
4 佐賀市 1万2218円
5 浜松市 1万1165円
6 千葉市 1万1075円
7 横浜市 1万1001円
8 高知市 1万837円
9 金沢市 1万507円
10 堺市 1万441円

出典:総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング(2019年(令和元年)~2021年(令和3年)平均)
 

冷凍食品は生産量・消費量ともに増加傾向で今やなくてはならない食品

令和3年に一番多く生産された冷凍食品は「うどん」でした。うどんはさまざまな用途で使用できることから、長年生産量の上位にランクインしていましたが、令和元年からは3年連続で生産量1位となっています。
 
冷凍食品全体を見てみると、生産量・消費量ともに増加傾向にあり、家庭での使用のほか、外食など多くの場面で利用され、今や私たちの生活になくてはならない食品のひとつとなっています。
 
また、冷凍食品は日々進化しており、味のクオリティーの高い商品が数多く登場しています。冷凍食品を上手に食卓に取り入れて、手軽においしい料理を楽しんでみてください。

 

出典

一般社団法人日本冷凍食品協会 国内生産量上位20品目
一般社団法人日本冷凍食品協会 国内消費量推移
総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング(2019年(令和元年)~2021年(令和3年)平均)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ライターさん募集