「車なんて乗れたらいい」で選んで大丈夫?「注意点」や「値段の考え方」を確認

配信日: 2023.02.08

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「車なんて乗れたらいい」で選んで大丈夫?「注意点」や「値段の考え方」を確認
「車なんて乗れたらいい」と値段の安い車の購入を考えている人も多いでしょう。車には燃料やメンテナンス費用、税金保険料などの維持費がかかります。そのため、できる限り購入費用を抑え、「乗れたらいい」という基準で車を選ぶ人もいるでしょう。
 
しかし、あまりにも安い車も不安があるものです。本記事では、「乗れたらいい」という基準での車の所有は合理的なのか、自分に合った車を購入するためのチェックポイントや値段の目安などを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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「乗れたらいい」は合理的? 約6割のユーザーが維持費に負担を感じている

車を所有するとさまざまな維持費がかかるため「乗れたらいい」という選び方では、購入後に後悔する可能性も少なくありません。
 
日本自動車工業会「2021年度乗用車市場動向調査」によると、車の維持費に対し負担感が大きいと感じているユーザーは全体の57%にも達しています。2019年の調査では46%だったことを考えると、維持費に大きな負担を感じているユーザーは増えていることがわかります。
 
では、具体的に負担と感じている維持費の種類はどのようなものなのでしょうか。2021年の調査では、車検や任意保険料、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料に負担を感じている割合が多くなっています。
 
これらは、車を所有するためには欠かせない税金や保険などです。任意保険は強制ではありませんが、自賠責保険だけでは車両自体の保険にならないため、ほとんどのユーザーが加入しています。損害保険料率算出機構によると、2021年3月末での任意保険の加入率は約90%弱です。
 
このように車の所有にはさまざまなお金がかかりますが、古い車はさらに維持費が高くなる傾向があります。
 

古い車の維持費は高い? 購入の際チェックすべきは経過年数

年式の古い車は購入金額を抑えられるので「車は乗れたらいい」という人にとって検討しやすい車ではないでしょうか。ただ、古い車は新車新規登録からの経過年数によって、毎年納める自動車と車検ごとに支払う重量税が重課されます。
 
自動車税は新車新規登録から13年経過したガソリン車と11年経過したディーゼル車はおおむね15%、13年経過した軽自動車はおおむね20%の重課です。重量税は、新車新規登録から13年と18年経過でそれぞれ税額が高くなります。特に毎年かかる自動車税の出費は大きいので、年式のチェックは重要です。
 
また、購入時は車検のタイミングをチェックしましょう。新車なら購入から3年後に車検ですが、中古車の場合は購入したタイミングに関係なく車検の満了日までに車検を受けなければなりません。車検には自動車重量税や自賠責保険料の他、整備費などがかかります。購入後すぐにまとまったお金を使いたくないなら、車検までの期間も確認するべきです。
 
他にも古い車は、エアコンやサスペンション、ブレーキなどの劣化による修理や交換が必要になります。
 

値段の目安は年収の半分以下

新車を購入すれば古い車よりは税金やメンテナンス費用を抑えられますが、新車は購入時の初期費用が高くなります。そのため、新車と中古を問わず、自分の収入に合った車を購入し無理なく維持していくのがポイントです。
 
一般的に車の購入価格は、年収の半分以下が目安とされています。ただ、人それぞれ家族構成や毎月の支払いは異なるので、しっかりとシミュレーションしたうえで検討しましょう。
 

車の購入は維持費も考慮して検討しよう

車を選ぶ際は、「こだわりもないし乗れたらいい」と考える人もいるかもしれません。しかし、維持費の観点から考えると合理的ではありません。日本自動車工業会の調査により、車の所有者の約6割が維持費に大きな負担を感じていることがわかりました。
 
また、車は経過年数によって、自動車税や重量税が重課されます。古くなると故障のリスクも高くなるので、交換や修理の費用もかかります。「車なんて乗れればいい」ではなく、所有するなら維持費なども考慮して購入しましょう。
 

出典

一般社団法人日本自動車工業会 2021年度乗用車市場動向調査
損害保険料率算出機構 自動車保険の概況 2021年度版
国土交通省 自動車税のグリーン化特例の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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