現代の日本で「ゾンビ」になっても治療費は「2万円」で済む!? 理由を解説

配信日: 2023.02.18

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現代の日本で「ゾンビ」になっても治療費は「2万円」で済む!? 理由を解説
映像作品のジャンルとして存在する“ゾンビ”。もしゾンビになってしまったら、治療費はいくらかかるのでしょうか。「仮に」という前提のもと、現在の日本で未知のゾンビウイルスに感染した場合、治療費がいくらになるかを検証していきます。
 
なお、この記事ではゾンビの定義を「体の一部が腐敗しており、意思の疎通ができない人間」とし、治療によって「自立歩行でき、意思疎通がはかれるまでの回復」をめざすこととします。
FINANCIAL FIELD編集部

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未知のゾンビウイルスなら治療費は2万円で済む可能性もある

結論から申し上げると、自立歩行・意思疎通ができるまで回復するための治療費は、総額で2万円程度で済む可能性があります。次の章では治療内容や、治療費の内訳について考察していきます。
 

ゾンビウイルスに感染した場合の検査・治療方法とその金額

ゾンビウイルスに感染した場合の治療内容や、治療にかかる費用について見ていきましょう。
 

脳ドックの検査費用の相場は2~5万円

未知のゾンビウイルスに感染した場合、まず実施されるであろう検査ですが、検査項目の1つが脳ドックです。その費用は病院によっても幅がありますが、2~5万円のところが多いようです。
 
脳ドックでは以下の検査などが行われることが想定されます。
 

●MRI検査(頭部・頚部断層撮影)
●MRA検査(頭部・頚部血管撮影)
●心電図
●血液検査・尿検査

 
なお、ゾンビウイルスに感染して命に危険が及んでいても、妊娠中の人や体に入れ墨がある人などは脳ドックを受診できない可能性があるのでご注意ください。
 

治療費は公費負担で無料になる

続いて、ゾンビウイルスの治療費がいくらかかるのか算出します。ゾンビウイルスは、それまで存在していなかったウイルスです。未知のウイルスのため、脳ドックの検査によって異常が見つかった場合でも治療費は無料となるでしょう。
 
これは「感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)」で、「新感染症」と分類された場合「全額公費(医療保険の適用なし)」と定められていることが根拠です。治療の例としては、以下のようなものが考えられます。
 

●腐敗した皮膚組織の切除(感染状況によっては切断の可能性あり)
●大脳の一部に電極を埋め込んで刺激することによる脳の活動の促進
●神経系を回復させるために、いくつかの薬物を組み合わせて服用させる薬物治療

 
自立歩行ができ、意思疎通がはかれるようになるまでは治療日数がかかるかもしれませんが、新感染症法で定められているとおり、治療費はかかりません。
 

入院費は発生するとしても1ヶ月最大2万円

続いて、ゾンビウイルスによる症状がなかなか改善せず、入院することになった場合の費用を考えます。
 
ここで例として、2019年12月初旬から世界的に流行している新型コロナウイルス感染症の場合を考えてみましょう。
 
新型コロナウイルスの治療費は2023年2月現在、公費で賄われている状態です。原則として入院費を負担することはなく、市町村民税所得割の額が56万4000円を超える高所得者でも、入院費は1ヶ月あたり最大でも2万円で済みます。
 
ゾンビウイルスによる感染症のケースでも同じ対応が取られると想定すれば、多くの人の入院費は無料で、所得の多い人でも入院費は1ヶ月最大2万円と考えられるでしょう。
 

まとめ

検証の結果、現在の日本でゾンビになってしまった場合の治療費は、入院しなければ検査費用の2万円程度(病院によっては2~5万円)で済むことがわかりました。未知のウイルスのため、治療費は公費負担となり無料という点が大きいです。コロナウイルスの事例を踏まえると、もし高所得者で入院費がかかったとしても1ヶ月最大2万円程度です。
 
ただし、ゾンビウイルスは未知なる部分があるため、入院が1ヶ月を超えて長引くことで入院費がかさむ可能性があることは注意が必要かもしれません。
 

出典

NIID 国立感染症研究所|東京都での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行(2020年1~5月)

厚生労働省 平成22年版厚生労働白書 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律の概要

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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