更新日: 2023.03.04 その他暮らし

レンタカーの「NOC補償」は入るべき? 必要かどうか判断するポイントを解説

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

レンタカーの「NOC補償」は入るべき? 必要かどうか判断するポイントを解説
レンタカーを使う時に迷うのが補償の有無です。免責補償だけでなくノンオペレーションチャージ(NOC)と呼ばれる補償も必要なのか、悩みどころです。
 
この記事ではレンタカー利用時のNOC補償の有無について、必要かどうか判断するポイントを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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NOC補償は入るべき?

結論から言えば、NOC補償は原則つけるべきです。
 
ノンオペレーションチャージ(NOC)とは、レンタカー利用者が万一、事故や故障などを起こしてしまった時、修理期間中にレンタカー会社が営業に車両を使えないことによる損害を補償する「休業補償」のことです。レンタカー会社は車を利用者に貸し出して利益を出すのが仕事です。当然ながら車が故障すると、本来稼げるかもしれない利益を生み出せなくなるので損害分を利用者に請求します。
 
「自分はほとんど事故を起こさないしキレイに使うから問題ない」と考える人も多いかもしれません。確かに安全運転することで事故やトラブルを防げますが、例えば路上や駐車場で当て逃げされる可能性もゼロではありません。
 
NOCは車が営業用として使えないことへの補償です。そのためたとえ自分が悪くなくても支払いが発生する可能性があります。ここは多くの人が見落としがちな部分です。もらい事故は自分がどれだけ気をつけていても起こりえます。だからこそNOC補償をつけない場合は、いざという時にどれだけお金がかかるのか確認しておきましょう。
 

NOC補償に入っていなかったら

もし万一事故や故障などのトラブルが発生してNOC補償に入っていなかったら、どのくらい請求されるのでしょうか。
 
レンタカーで自走して店舗に返却できる場合は2万円、自走できない場合は5万円請求されます。この金額をどう捉えるのかですね。もし「いざという時は2万円や5万円くらい払う!」と割り切れるなら補償を付けないのも一つの考え方かもしれません。
 
NOC補償に入る場合も、レンタカー会社によって名称は異なりますが、免責補償制度に1日500円~800円程度つけるだけでNOC補償付きの安心プランに加入できます。例えば、トヨタレンタカーの場合、一般的な免責補償制度に550円プラスするだけでNOC補償ありサポートを受けられます。4日間借りると2200円です。
 
数百円から数千円払うことで「もし事故にあったらどうしよう」といった精神的な負担や万一の時の金銭的負担を軽減できるなら、無駄ではない買い物と考えることもできます。
 

必要かどうか迷ったら?判断するポイント

NOC補償に入るかどうか迷ったら判断するポイントを2つ紹介します。
 

(1)旅行先では必ず入る

北海道や沖縄など旅行先では必ず入るのも一つの方法です。普段使わない環境では、何があるか分からないからです。運転に不慣れな旅行者に当てられるかもしれませんし、地域特有の気象条件や野生動物との遭遇などに起因する事故を起こす恐れもあります。
 

(2)日常生活で使うなら入らない選択肢もある

普段よく使っていて道路環境や交通状況も熟知している場所を運転する場合、補償をつけないという選択もあります。当て逃げや旅行者の多い場所を避けるなど、自分なりの防衛策をとることもできるからです。
 

まとめ

レンタカー代はNOC補償料だけではありません。基本使用料や免責補償料もかかるので少しでも支払いを抑えたい気持ちも分かります。ただし万一のときに2万円や5万円ほど払う可能性もあることは把握しておきましょう。

【補償をつける】

・慣れない旅行先で運転する
・精神的負担や万一の金銭的負担を軽減したい

【補償をつけない】

・少しでも支払いを抑えたい
・万一の時は割り切れる

ぜひNOC補償をつける時の参考にしてみてください。
 

出典

トヨタレンタカー 保険・補償制度
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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