【高騰】4月から電気代が「30%」値上げ!? 今日から実践できる節電方法3選!

配信日: 2023.03.08

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【高騰】4月から電気代が「30%」値上げ!? 今日から実践できる節電方法3選!
天然ガスや石炭等の資源価格の高騰や円安の影響もあり、電気料金の高騰が続いています。家計的にも厳しい状況が続く中、多くの大手電力会社が春からのさらなる値上げを経済産業省に申請しているとの発表がありました。
 
では、今回の値上げで家計にどの程度の影響が出るのでしょうか。本記事では、春からの電気料金と、電気料金を節約する方法について解説します。

各電力会社の値上げ状況

大手電力会社10社のうち、7社が家庭向け電気料金の値上げを経済産業省に申請しています。一般家庭で主に使用されている電気料金(低圧・規制部門)についての各電力会社の値上げ時期と値上げ率は図表1のようになります。いずれの電力会社も30%~40%台の値上げ率となっています。
 
※低圧自由料金プランは各電力会社とも値上げ率が異なります。
 
【図表1】


 
各電力会社の電気料金値上げ申請より筆者作成
 

実際に電気料金の負担はいくら増える?

各電力会社が発表している値上げ率が一般家庭の電気料金に反映されるとどのくらいの金額になるのかを東京電力と北陸電力の場合でシミュレーションしてみます。
 

東京電力の1ヶ月あたりの値上げ額

契約種別:従量電灯B、契約電流:30A、使用電力量260kWh/月の場合
値上げ前は9126円ですが、値上げ後は1万1737円となり、2611円の値上げとなります。
 

北陸電力の1ヶ月あたりの値上げ額<

契約種別:従量電灯B、契約電流:30A、使用電力量230kWh/月の場合
値上げ前は6402円ですが、値上げ後は9098円となり、2696円の値上げとなります。
 

電気料金を値下げする国の補助もある

各電力会社が30%~40%台の値上げを4月以降に予定しており、家計への負担が増え心配する人もいるかと思います。しかし、負担が急に増えないように2023年1月から国が電気料金を支援する施策を行っています。
 
支援といっても補助金が配られるわけではなく、電気料金から「値引き」する形での支援になりますので、自動的に請求金額から値引きされることになります。値引きの額としては1kWhあたり7円です。使用電力量が260kWh/月の家庭の場合、1ヶ月あたり1820円の値引きとなります。
 
そのため2月請求分からは1820円ほど電気料金が安くなります。4月以降に大手電力会社の値上げが始まると、5月請求分からは値引き額より値上げ額の方が大きくなります。
 
※電気料金は使用したkW数に応じて単価が変わるため、加入しているプランによって値引き額は異なります。
 
また、国の補助は現時点で9月までの予定で、9月以降についてはどうなるかまだ決まっていません。補助がなくなる場合、電力会社の値上げ額だけが残り、値上げ幅はさらに大きくなります。
 
【図表2】


 
各電力会社の電気料金値上げ申請と資源エネルギー庁 電気・ガス価格激変緩和対策事業より筆者作成
 

電気料金の節電方法


 
国の補助があるとはいえ、少なからず電気料金が上がります。9月以降は30%~40%電気料金の負担が増える家庭もあるかもしれません。電気は日常生活には欠かせないものですが、使い方を少し変えるだけで電気料金を節約することができます。
 
今回は、家庭でもよく使用するエアコン、冷蔵庫、洗濯機について、今日からでもすぐに実践できる節電方法をお伝えします。
 

エアコン

エアコンは家電の中でも電気消費量が多いため、使い方を工夫することで電気料金の節約につながります。
 
・扇風機やサーキュレーターを併用する
夏の暑い日だけでなく、冬の暖房時にも併用することは効果的です。暖房をつけると部屋の上部に暖かい空気がたまるため、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させることで効率的に部屋を暖めることができます。
 
・室外機付近に物を置かない
室外機の吹き出し口に物を置くと冷暖房の効果が下がってしまいます。
 

冷蔵庫

冷蔵庫も毎日使用する家電のひとつです。冷蔵庫の使い方にもポイントがあります。
 
・冷ましてから入れる
作ったばかりの料理を熱い状態で冷蔵庫に入れてしまうと、冷蔵庫内の温度が上がってしまい冷やすために余分なエネルギーを消費します。熱いものは冷ましてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。
 
・冷蔵庫の中の整理する
食べ残した食品や賞味期限が切れた食品が入っていたりしませんか? 庫内にものが多いと冷蔵庫内の温度が下がりにくくなります。定期的に整理するようにしましょう。
 

洗濯機

洗濯回数が多くなると、その分電気料金もかかります。急がない洗濯物はまとめて洗って洗濯回数を減らすことで電気料金を節約することができます。
 

まとめ

本記事では、各電力会社の4月以降の値上げと国の補助、電気料金の節約方法について解説しました。ウクライナ情勢もあり天然ガスや石炭等の資源価格の高騰や円安はまだ続きそうです。そのため、電気料金もすぐには落ち着かない可能性が高いです。
 
電気料金の負担軽減のために、手軽にできる節電方法から実践してみてはいかがでしょうか。
 

出典

東北電力株式会社 規制料金値上げ申請の概要について
東京電力エナジーパートナー株式会社 規制料金値上げ申請等について
北陸電力株式会社 電気料金の改定について-規制料金メニューのお客さま-
中国電力株式会社 低圧部門の規制料金等の見直しについて
四国電力株式会社 規制料金の値上げ申請について
沖縄電力株式会社 2023年4月からの電気料金の改定について
経済産業省 資源エネルギー庁 電気・ガス価格激変緩和対策事業
資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約
 
執筆者:齋藤彩
AFP

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