更新日: 2023.03.10 その他暮らし

FP資格でAFPとCFP(R)って何? FP技能士1級とはどう違って、どうキャリアアップにつながるの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

FP資格でAFPとCFP(R)って何? FP技能士1級とはどう違って、どうキャリアアップにつながるの?
ファイナンシャルプランナー(FP)という言葉を知っている方も多いでしょう。FPは税金、社会保障、保険、年金、不動産、相続などの幅広い知識を背景に、ライフプランのアドバイスを行うお金の専門家のことです。
 
しかし、FPには「種類」があることをご存じでしょうか。本稿ではFPの種類とそれぞれの資格の違いについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

ファイナンシャルプランナーの種類

ファイナンシャルプランナーには大きく分けて、資格の有効期限がない国家資格と、期限がある民間資格があります。
 
国家資格に合格すると「FP技能士」の資格を得られます。民間資格ではNPO法人日本FP協会が認定する「AFP」(AFFILIATED FINANCIAL PLANNER)と「CFP(R)」(CERTIFIED FINANCIAL PLANNER)があります。難易度は、AFPが2級FP技能士、CFP(R)が1級FP技能士とほぼ同等の水準です。
 

FP技能士

日本FP協会と、一般社団法人金融財政事情研究会の2団体がFP技能検定を実施しており、学科試験と実技試験で構成されます。
 
技能士の等級は易しい順に、3級、2級、1級があります。2級は実務で通用するレベルとされ、1級を受検するには実務経験が必要です。
 

AFPおよびCFP(R)

この2つは、いずれも日本FP協会が試験を実施しています。こちらは国家資格と異なって有効期限があり、資格取得後も最新知識を習得するため、継続教育を受けて所定の単位を取得することが必要です。
 
AFPは、FP技能士2級とほぼ同等レベルなので、2級FP技能士に合格すれば、日本FP協会の認定研修を修了、登録手続きを行うことでAFP資格を取得できます。資格更新には、資格認定後の継続教育期間のおよそ2年間に、15単位以上を取得する必要があるのです。AFPは日本国内のみで通用する資格です。
 
一方、CFP(R)は世界25カ国・地域(2023年2月現在)で通用する世界水準のファイナンシャル・プランニングのプロである証明資格です。CFP(R)は1級FP技能士とほぼ同等の水準といわれています。AFP認定者がCFP(R)資格審査試験に合格し、日本FP協会のエントリー研修を修了、一定の実務経験を経て、CFP(R)資格を取得することが可能です。資格認定後の一定期間中に30単位以上の取得が必要になります。
 

AFP、CFP(R)と1級FP技能検定はどう違うの

AFP、CFP(R)は日本FP協会の民間資格です。一方、1級などのFP技能検定は国家資格です。国家資格は有効期限がないのに対し、AFP、CFP(R)は資格を更新する必要があります。
 
これは、税制や社会保障制度などは毎年のように法律改正があり、FP業務を行うためには、最新知識を取得するなど知識のブラッシュアップが不可欠なためです。一方、国家資格は自分で最新知識を取得して整理しておく必要があります。
 

キャリアアップにつながるの

金融機関や保険会社などでは特にFP資格が重視されるほか、ほかの業態での就職や転職などでも有利です。資格取得で、昇給も期待できるでしょう。
 
人生において、結婚、出産、住宅取得、教育、老後などさまざまなライフステージで、どう資金を運用していくかに頭を悩ませる人が多いです。家計支出でも、ムダを節約して支出をスリム化するなど、日々の生活でも工夫が必要になります。ネットなどでも日々の家計支出などに関する人々の相談案件をよく目にされることがあるのではないでしょうか。
 
FP資格を持っていれば、起業して、こうした相談業務にあたってアドバイスすることができるほか、講演活動や執筆活動なども期待できるでしょう。さらに、CFP(R)は国際的なライセンスであり、活躍の場は一気に世界へと広がります。
 

FP資格で新たなチャレンジをしてはいかがですか

日本でも諸物価が上昇し、家計支出をどう切り詰めるかについて頭を悩ませている人が多いでしょう。また、老後の生活でも年金の支給額が不透明な中、家計支出に苦慮している高齢者も少なくありません。
 
さらに、AIなどのデジタル革命の進行状況次第では、雇用や生活に不安が生じるケースが増える可能性があります。
 
こうした不透明な時代を背景にFPが必要とされ、活躍の場が広がりをみせています。興味があれば、キャリアアップのためにもチャレンジしてみましょう。
 

出典

NPO法人日本FP協会 FPの資格と検定の種類
NPO法人日本FP協会 AFP資格とは?
NPO法人日本FP協会 CFP(R)資格とは?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ライターさん募集