幼稚園の満3歳児クラスって、幼児教育・保育の無償化の対象なの?

配信日: 2023.03.30

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幼稚園の満3歳児クラスって、幼児教育・保育の無償化の対象なの?
幼児教育・保育の無償化(幼保無償化)とは、幼稚園、保育所、認定こども園等を利用する3~5歳までの子どもたちの利用料が無償になる制度です。
 
一般的な幼稚園では、年少組(3~4歳)、年中組(4~5歳)、年長組(5~6歳)の3つのクラスに分けた3年保育が行われていますが、一部の幼稚園では、満3歳児クラスなどを設けているところがあります。
 
保育園でいえば「2歳児クラス」にあたるこのクラスは、幼保無償化の対象になるのでしょうか? 無償化の仕組みを振り返りながらみてみましょう。
宮野真弓

執筆者:宮野真弓(みやのまゆみ)

FPオフィスみのりあ代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

子育てファミリーや妊活カップルのライフプランニングを中心に活動しています。
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幼児教育・保育の無償化のおさらい

<対象となる施設>
幼児教育・保育の無償化の対象となる主な施設は、幼稚園、保育所、認定こども園、地域型保育です。このほか、上限金額はありますが、企業主導型保育事業、認可外保育施設や、幼稚園の預かり保育なども対象となっています。
 
<対象となる子ども>
対象となるのは3~5歳の子どもです。住民税非課税世帯で保育の必要性があると判断された場合、0~2歳の子どもも無償化の対象になります。なお、0~2歳の子どもであっても、第2子であれば半額、第3子以降は無料です。保護者の所得制限はありません。
 
<対象になる費用>
各施設の利用料と、「保育の必要性」の認定を受けた場合の幼稚園や認定こども園(幼稚園部分)の、預かり保育の利用料(上限あり)が対象です。
 
入園料や通園送迎費、給食費、教材費などは保護者の負担となります。ただし、年収360万円未満相当世帯の子どもと、全世帯の第3子以降の子どもは、おかず・おやつなどの副食費が無償化の対象になります。
 
なお、幼稚園には子ども・子育て支援新制度に移行した施設としていない施設があり、新制度に移行した施設の利用料は全額無償ですが、未移行の施設の利用料は、月額2万5700円が上限となっています。
 

幼稚園の満3歳児クラスは無償化の対象になる?

「3歳から無償」といわれていますが、実は保育園と幼稚園では年齢の扱いが異なります。保育園では満3歳になってから迎える4月1日以降、つまり3歳児クラスになってから無償化の対象です。
 
一方、幼稚園や認定こども園の幼稚園部分は、保育園でいうところの2歳児クラスにあたるクラスに在籍していても、満3歳になった日から無償化の対象です。
 

まとめ

幼保無償化の満3歳児の扱いについて確認しました。
 
子どもを何歳からどの施設に預けるのかは、家庭環境や子どもの発達状況など、さまざまな事情を考慮して検討する必要がありますが、幼稚園は満3歳児から無償化になることが分かれば、早めの入園を検討されるご家庭もあるかもしれませんね。
 
幼保無償化のおかげで、幼児期の保育にかかるお金の負担はかなり軽くなりました。保育にかかるはずだったお金を生活費やレジャーに使うのもよいですが、子どもの将来を見据えて、一部でも貯蓄にまわしておくことをおすすめします。
 
執筆者:宮野真弓
FPオフィスみのりあ代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

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