更新日: 2023.04.12 その他暮らし
パスタは「ゆでる」VS「レンジで加熱」のどっちがお得? 味に違いはあるの?
ここでは、ゆでた場合と比べてどちらがお得で、おいしいのかについて検証してみます。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
パスタを「レンジで加熱」ってどういうこと?
市販されている商品として、タッパーのようなプラスチックの容器に乾麺を入れ、水を加えて電子レンジで加熱するだけでお手軽にパスタをゆでられるというものがあります。
さまざまなメーカーから市販されており、1、2人用のものが主流ですが、4人用のものなどもあります。2人用で大きさは幅32センチメートル、奥行き12センチメートル、高さ8センチメートル程度なので、ご使用の電子レンジに入るかどうか確認する必要があります。
作り方はパスタと水を入れた容器のふたをせずにレンジのターンテーブル中心に置き、標準ゆで時間にプラス5~8分程度加熱します。あとは取り出して容器にふたをして、お湯を捨てるだけ。火や鍋を使わず、後片付けも簡単です。
パスタをIHでゆでて作るのとレンジで加熱する場合の比較は?
電子レンジで作る場合、パスタの通常のゆで時間は、1人分の場合5分、2人分の場合は8分ほど余分に加熱する必要があります。
電子レンジの標準的な定格消費電力は1.3kw程度なのに対して、IHを使い中火で調理する場合の標準的な定格消費電力は1kw程度です。それぞれの1分当たりの電気料は、電力量料金単価を31円とすると「電子レンジ1.3×31円/60≒0.67円」「IH1×31円/60≒0.52円」です。この単価にそれぞれの調理に要する使用時間を乗じると、電気代を計算できます。
電子レンジで1人分を作る場合、パスタのゆで時間に5分を加えた時間です。一方、IHではかなりの量のお湯を使うため、お湯が沸くまでの時間が9分程度かかります。パスタのゆで時間を8分とすると、「電子レンジ0.67円×(8+5)=9.38円」「IH0.52円×(8+9)=8.84円」と電気代にはそれほど明確な差は出ません。
でも、IHでゆでる場合は、電子レンジに比べて多くの水と塩を使うので、作る回数を重ねるとこちらの金額の方が気になります。後片付けをとっても、電子レンジはとても楽です。
ただ、電子レンジで市販の道具を使って作る場合、プラスチックが弱いものもあり、加熱した後にグニャグニャになったり、熱くてつかみにくかったりといった場合があります。また、湯切りの際にしっかりふたを閉めないと、お湯がかかってヤケドするおそれがあるので、十分注意してください。
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肝心のおいしさはどちらに軍配が上がるの?
さて、手軽さやコストを考えるのなら、「レンジで加熱」も十分ありそうです。しかし、肝心のおいしさが気になります。
1、2人など少人数のパスタを作る場合、ゆでたパスタとレンジで作ったパスタの食べ比べでは、多くの人でほとんど違いはないようです。ただ、4人分作れるレンジ容器もありますが、こちらで作ると、麺がふやけたり、硬いところもあったりして、なかなかおいしいパスタができないこともあります。これは麺の量が増えると、容器内でうまく水が循環しにくいことが原因のようです。
このため、レンジで作るのは1、2人の少人数の場合にして、大人数の場合は面倒でもお鍋で作った方がおいしいパスタが食べられそうです。
パスタを作る際の最適な塩の量は水の0.5~1%程度といわれており、レンジの場合、塩は1つまみでよいので入れ過ぎないよう気をつけてください。また、レンジで加熱する際は、ふたをすると吹きこぼれて後片付けが大変になります。くれぐれも気をつけてください。
「レンジでパスタ」にチャレンジしてはいかがですか?
パスタはゆでて作るのが当たり前と思っていた人は多いでしょう。
イタリアンのシェフが、大きな鍋にタップリのお湯を沸かし、フライパンでトマト、玉ねぎ、マッシュルームや魚介類などの具材を炒めて、そこにパスタをゆでたお湯を少し注ぐ。仕上げにゆで上がったパスタを入れてバターを溶かしてコクを加え、チーズを振りかけて出来上がり。そんな光景をテレビでよく見る人には、電子レンジで作るというのは、いかにも邪道と思えるでしょう。
しかし、忙しいときにお手軽にパスタを食べたければ、レンジで作る方法を1度試してみてもいいかもしれません。手軽においしくできて、意外にハマってしまうこともあるでしょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部