更新日: 2023.04.22 その他暮らし
慶應の学費は大学4年間で「712万円」!? 幼稚舎から通うといくら必要?
しかし、学ばせるためには教育費が必要です。慶應義塾は私立なので、公立校と比較して教育費が高額になります。そこで、本記事では慶應義塾に幼稚舎~大学まで通わせる場合と、大学4年間のみ通う場合の学費を比較・解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
小学校から高校までの平均教育費は約1500万~1700万円
慶応義塾には幼稚園がありません。そのため、文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」を参考に小学校~高校まですべて私立校に通った場合の教育費を算出すると、1746万円でした。具体的には小学校1000万円、中学校430万円、高校316万円です。
・慶応義塾の幼稚舎~高校までの教育費
慶応義塾が発表した「2023年度一貫教育校学費」を参考に、それぞれを卒業するまでの教育費を単純計算しました。
幼稚舎(小学校):808万円
横浜初等部(小学校):964万円
普通部(男子中学校):362万5000円
中等部(共学中学校):362万5000円
湘南藤沢中等部(中学校):386万5000円
高等学校(男子高校):328万3000円
志木高等学校:336万2500円
女子高等学校:307万9000円
湘南藤沢高等部:386万5000円
・幼稚舎から高等学校までの教育費
慶応義塾の場合、どちらの学校に通うかによって教育費も異なります。例えば、小学校にあたる幼稚舎、中等部、志木高等学校に通った場合を例に教育費を算出してみましょう。幼稚舎が808万円、中等部が362万5000円、志木高等学校が336万2500円なので、小学校から高校卒業までで合計1506万7500円かかります。
別の例として、横浜初等部と湘南藤沢中等部、湘南藤沢高等部に通うと仮定すると、横浜初等部964万円、湘南藤沢中等部369万5000円、湘南藤沢高等部369万5000円で合計1703万円が必要です。
横浜初等部卒業から湘南藤沢中等部入学、湘南藤沢中等部卒業から湘南藤沢高等部入学の場合、それぞれ入学費34万円が半額の17万円になるので、通常より合計費用が安くなります。どちらの例を見ても、小学校~高校まですべて私立校に通う場合の平均教育費1746万円より少し安い、もしくは同程度であることがわかります。
慶應義塾大学の卒業までの平均教育費は約712万円
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、私立大学の教育費は年間平均135万7080円(うち入学費24万5951円)、単純計算すると4年間で469万467円です。学部別に見ると、文科系で407万9011円、理科系で618万9661円、医歯系で1633万3322円、そのほかの学部で507万3940円となっています。
・慶應義塾大学の学部別教育費
慶應義塾大学の2023年度の学部別教育費を参考に、卒業までの4年間の教育費を算出しました。卒業までの費用の平均額は約712万3282円です。
文学部:490万5100円
経済学部:491万3100円
法学部:493万3100円
商学部:491万9100円
医学部:1489万3100円
理工学部:701万3100円
総合政策学部:592万5100円
環境情報学部:592万5100円
看護医療学部:706万3100円
薬学部 薬学科:949万3100円
薬学部 薬科学科:837万3100円
・小学校~大学までの教育費例
横浜初等部、湘南藤沢中等部、湘南藤沢高等部を卒業後、慶應義塾大学医学部に入学する場合、教育費は「小学校~高校1703万円+大学医学部1489万3100円」で計3192万3100円必要です。
私立小学校~私立大学医学部までの平均教育費が3379万3322円ですので、しっかりとした教育を平均教育費より抑えた費用で学べる環境であることがわかります。また、幼稚舎~大学まで通う場合と大学4年間のみ通う場合では、教育費が1000万~2000万円前後かわると考えてもよいでしょう。
慶應義塾では私立の平均教育費より抑えた金額で学べる
慶應義塾は、幼稚舎から大学まで通う場合と大学のみ通う場合とでは教育費が1000万~2000万円ほどかわります。
ただ、小学校~大学まですべて私立校で学んだ場合の平均教育費と比較すると費用は抑えたものになっているので、ある程度の教育費は覚悟の上で、子どもにしっかりした教育を学ばせたいという場合は挑戦してみるのもよいかもしれません。高校までは同じ慶應義塾系の学校であっても選択肢があるので、子どもに合っている学校を見つけましょう。
出典
文部科学省 令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について
文部科学省 令和3年度子供の学習費調査
慶應義塾 2023年度 一貫教育校(2020年度以降入学者)
慶應義塾大学 学部 学費 2023年度 学部
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部