更新日: 2023.04.25 その他暮らし

初めての1人暮らし。どんな金融機関と取引したらよいの?

執筆者 : 田久保誠

初めての1人暮らし。どんな金融機関と取引したらよいの?
進学などで初めての1人暮らしを始めた学生の方もいらっしゃると思いますが、親御さんからの仕送りやアルバイトの給料の入金、公共料金などの振替等をするため、新たに金融機関で口座を作ることがあると思われます。
 
ひと口に金融機関といっても、都市銀行、地方銀行、信用金庫などさまざまな種類があります。その違いについて見ていきましょう。
田久保誠

執筆者:田久保誠(たくぼ まこと)

田久保誠行政書士事務所代表

CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、特定行政書士、認定経営革新等支援機関、宅地建物取引士、2級知的財産管理技能士、著作権相談員

行政書士生活相談センター等の相談員として、相続などの相談業務や会社設立、許認可・補助金申請業務を中心に活動している。「クライアントと同じ目線で一歩先を行く提案」をモットーにしている。

どのような金融機関があるの?

金融機関(銀行)には大きく分けて以下のような種類があります。


(1) 都市銀行
(2) 地方銀行
(3) ネット銀行
(4) 信用金庫・信用組合
(5) ゆうちょ銀行
(6) 信託銀行
(7) 政府系金融機関

です。今回は、(6)信託銀行と(7)政府系金融機関の説明は省きます。
 

(1) 都市銀行

いわゆるメガバンクといわれるものです。法律等で定義されているわけではありませんが、一般的には、「みずほフィナンシャルグループ」「三菱UFJフィナンシャル・グループ」「三井住友フィナンシャルグループ」の3グループのことで、全国的に営業している銀行のことをいいます。
 

(2) 地方銀行

各都道府県に本店を置き、特定の地域で営業活動を実施している普通銀行です。特徴は、その特定の地域において、経済面での寄与や発展を目的としていることです。基本的に各県に1行あるいは2行ですが、それ以上ある県もなかにはあります。
 
また、地方銀行は「第一地方銀行」と「第二地方銀行」がありますが、業務内容に大きな違いはありません。
 

(3) ネット銀行

基本的に対面の実店舗を持たず、インターネット上のみでサービスを提供している銀行です。明細の照会も振込も、インターネット上で行うことが可能です。実際の現金を出入金する場合は提携銀行やコンビニにあるATMを使います。
 

(4) 信用金庫・信用組合

信用金庫は会員の出資による協同組織の地域金融機関です。営業する地域は一定の地域に限定され、地域住民やその地域の中小企業のための専門金融機関です。
 
信用組合は信用金庫と同じ協同組織の金融機関です。しかし、元となる法律や組合員の資格が異なります。また、預金の受け入れについても、信用組合は原則として組合員が対象となっています。
 

(5) ゆうちょ銀行

郵政3事業の民営化により2007年10月にできた銀行で、郵便局の貯金を取り扱う部門が、ゆうちょ銀行として銀行業務を行っています。
 

どのような違いがあるの?

どのような理由で口座を開設するかによって若干異なってきますが、一般的に金融機関に口座を開設する場合は利用方法等に大きな違いはありません。
 
例えば、進学などで地方から都会に出てきて口座を作るのであれば、仕送りをしてもらう金融機関と同じ金融機関があれば、振込手数料等が安くなる、またはゼロの場合があります。全国規模で営業している都市銀行やゆうちょ銀行が近隣にあれば、口座を作るメリットがあるかもしれません。
 
振込が多い方であれば、ネット銀行を開設することで、好きな時間に振込が可能になったり、場合によっては振込手数料が安くなるといったメリットがあるかもしれません。
 

ご自身のニーズに合った金融機関を

普段の生活ではアプリ決済やカード決済を行っていても、金融機関の口座がないと今の日本で生活することは困難ですね。上記の特徴等はあくまでも一般論で、各金融機関によってさまざまなサービスが行われていますので、ご自身に合う金融機関はなにか比較検討してみてはいかがでしょう。
 
また、iDeCoやNISAを考えている方であれば、商品数が多い金融機関を選ぶというのも選択肢の1つになるかもしれません。
 
執筆者:田久保誠
田久保誠行政書士事務所代表

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