更新日: 2023.04.27 その他暮らし

「留学支援セミナー」に参加したはずがまさかの「カルト」!? 新生活での注意点を確認

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「留学支援セミナー」に参加したはずがまさかの「カルト」!? 新生活での注意点を確認
大学に入学し、新生活が始まる時期。学生生活では楽しいこともありますが、注意しなくてはならないこともいくつかあります。中でも、カルトへの勧誘は留学支援センターなど、別の団体を装って行われることも多く注意が必要です。特に、新生活が始まるタイミングでは、このような団体への勧誘が増加します。どのような点に注意したらいいのか解説します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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カルト団体とはどのようなものか

カルトという言葉を耳にする機会はあるものの、どのようなものなのか具体的には分からないという人もいるでしょう。カルト団体とは、組織に依存させて個人の自由を極端に制限する団体です。全体主義的集団であり、人権侵害の組織といえます。
 
カルト団体にはいくつか特徴があり、例えば、勧誘した人を団体の価値観で洗脳し、団体が正しいものであると思い込ませるのも特徴の1つです。その団体の考えに異を唱える者があれば、攻撃・排除されます。それが正当な批判であっても、誹謗(ひぼう)中傷や社会が攻撃していると捉え、攻撃や排除の対象になります。
 
また、カルト団体は構成員に対し、肉体的、身体的、金銭的、時間的な献身をするように要求するのも特徴です。構成員は社会から切り離されて団体とだけ関わるようにさせるなど、構成員となってしまうと、学業だけでなく人生そのものすら破滅させてしまう恐れがあります。
 

注意すべき勧誘

カルト団体が自らカルトであると名乗り近づいてくることはありません。道義上よいことをしているように見える団体の形をとり、近づいてくることも多くあります。
 

・ビラを持っているのに見せない

普通、団体の名称や活動内容などが記載されているビラを勧誘のために配布していますが、勧誘対象の学生にビラを渡さない団体もあります。この場合、学生は自分自身でその団体について調べる手段を持つことが難しくなり、その存在が外に知られにくくなります。情報開示に積極的でない団体には疑いの目をもちましょう。
 

・拠点が学内にない

団体の中心人物が学外の人間である場合などは拠点が学内にないことがあり、その場合は注意が必要です。中には、拠点をシェアハウスのようにしている団体もあり、生活の全てを団体に合わせることになります。
 
家族や友人とのつながりを切り離すことになるため、社会的に孤立させ団体への献身を深められるように、このような形をとっている団体があります。そのため、学外のアパートなどに集合場所がある団体には注意しましょう。
 

・アンケートなどで連絡先をしつこく聞いてくる

カルト団体は、勧誘のためにアンケートなどに個人情報を記入させるなどをして連絡先を得ようとします。一度個人情報が渡ってしまうと、その後、カモとして狙われることも考えられるため、個人情報の記載を求められたときは注意が必要です。
 

・よく分からない勉強会が開催されている

カルト団体の勧誘の方法でよく見られるものの中に、勉強会の名目で参加者を募る方法があります。内容が曖昧でわかりにくいものをビラやWebサイトなどで配布し、勧誘対象の不安をあおるために社会問題や環境問題などのテーマを用いることもあります。
 
団体の考えを吹き込み洗脳していくことも考えられるため、曖昧なテーマの勉強会などには参加しないように気をつけましょう。
 

おかしいなと思ったときの対応

まずは、電話番号などの個人情報の提供を求められても、簡単に個人情報を教えないことが重要です。たとえ、しつこく勧誘されたとしてもカルトではないかと感じたら、はっきりと断りましょう。しつこく勧誘されるなど身の危険を感じたら、各キャンパスの学生生活課窓口や警察へ相談するなどの対策が必要です。
 

あやしい勧誘に注意しよう

カルト団体はその正体を巧妙に隠して勧誘してきます。うっかり入ってしまうと、金銭トラブルを始めとした、さまざまトラブルに巻き込まれることにもなりかねません。
 
知らず知らずのうちにマインドコントロールにかかり、人生を壊してしまうことにもつながる可能性があるため、個人情報の取り扱いなどに注意しましょう。勧誘されたサークルやセミナーなどがあやしいと感じた場合は、周囲に相談して早めに対策をしましょう。
 

出典

日本脱カルト協会 カルト問題Q&A

法政大学 トラブルに巻き込まれないために 危険な団体による勧誘について

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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