更新日: 2023.04.30 その他暮らし
2023年7月から電動キックボードも特定小型原動機付自転車に! 本体価格以外に必要なお金とは?
そんな電動キックボードは、2023年7月から施行される改正道路交通法により「特定小型原付自転車」として車両区分されることになりました。
本記事では、電動キックボードの区分となる特定小型原付自転車について、そして本体価格以外に必要となるお金について紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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特定小型原付自転車とは?
国土交通省により、以下の要件全てに該当するものは特定小型原付自転車とされます。
・最高速度…時速20キロメートル以下
・定格出力…0.6キロワット以下
・長さ…1.9メートル以下
・幅…0.6メートル以下
今回の道路交通法の一部改正により、電動キックボードはこの特定小型原付自転車として新たに車両区分されます。
電動キックボード本体以外にかかるお金は?
電動キックボードの本体以外にかかるお金についてみてみましょう。
自賠責保険と軽自動車税
電動キックボードは自賠責保険の加入が必須で、本体以外にかかるお金になります。自賠責保険とは、交通事故による被害者を救済するために、加害者が負うべき経済的な負担を補填することにより、基本的な対人賠償を確保することを目的とした強制加入保険です。
2023年4月より、原動機付自転車の保険料は6910円となっており、電動キックボードも同様の金額がかかりますが、2024年より電動キックボード用の自賠責保険が設定され保険料が安くなる可能性があるようです。軽自動車税は、原動機付自転車と同じ年間2000円です。
保安部品
本体に付属されているものも多いかもしれませんが、本体以外に保安部品として、以下のものが必要です。
・前照灯(ヘッドライト)
・警音器(クラクション)
・尾灯(テールランプ)
・後部反射機(リフレクター)
・制動灯(ブレーキランプ)
・方向指示器(ウインカー)
・最高速度表示灯
ほかにも、バッテリーの安全性も保安基準として定められています。これらが正しく設置されていないと公道を走ることはできません。
任意保険
現在では電動キックボード用の任意保険を販売している保険会社は少ないようですが、今後は電動キックボードの普及とともに、事故が増えることも考えられます。
その際の補償が自賠責保険のみでは不十分になる可能性があるため、取り扱いが増えていくことが考えられます。任意保険は、事故の際に相手方や自分自身への補償になりますので、任意保険の加入も十分考えておく必要があるでしょう。
その他
ここまで紹介したもの以外にも、充電費用などのランニングコストや、盗難防止のかぎなども必要となってくるでしょう。また、努力義務ではあるものの、ヘルメットや肘あてなども準備しておくとよいでしょう。万が一の事故の際に自分を守ってくれます。
まとめ
2023年7月より特定小型原付自転車に区分される電動キックボードについて、本体価格以外に必要なお金を紹介しました。その中には、強制加入保険である自賠責保険や、保安部品として必要なものも含まれています。
電動キックボードを利用するためには必須なので、電動キックボードを利用するのであれば、これらについてしっかりおさえておきましょう。
出典
国土交通省 特定小型原動機付自転車について
金融庁 自賠責保険基準保険料改定の届出について
一般社団法人日本二輪車普及安全協会 利用・環境情報 バイクの自賠責保険期限切れにご注意を ※令和5年4月1日から保険料が引き下げられます
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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