更新日: 2020.05.25 その他暮らし
海外ロングステイの航空手荷物料金。失敗しないためには、事前の情報収集が大切です!
海を楽しみたいならシュノーケリングセット、ゴルフを楽しみたいならゴルフバックを持参していく人も多いと思います。
海外では何を楽しみたいのかをしっかり考える必要があります。これもしたいしあれもしたい、洋服をいっぱい詰め込みずきて、さらに日本のお土産も買いすぎて、空港ロビーで荷物を整理するためにスーツケースを開け閉めしている人を見かけることもありますよね。
さて海外のロングステイを楽しむ方は、2週間程度からノービザ期間まで滞在されるのが一般的です。一般の海外旅行に比べるとロングステイは荷物も多くなり、日本食に使う食材、調理セット、履物、趣味娯楽に必要なもの、さらには持病の有る人は薬まで。
これらを入れるとスーツケースは一人で複数個になります。冬期に温かい外国に行く時は、コートやマフラー等を空港でスーツケースにしまう隙間も確保しなくてはなりません。重たくなったスーツケースを夫婦で自宅から空港まで運ぶときは、一般的なタクシーには積載できない程の荷物となります。その為ワゴンタクシー等の大型車を予約することも必要です。
今回は海外ロングステイで移動に必要な、航空料金のなかの手荷物について試算してみましょう。
執筆者:束野浩(つかの ひろし)
ロングステイ財団登録アドバイザー
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者
鹿児島県出身。電機メーカに入社後、銀行の情報システム営業を経て、平成25年FPとして独立。転勤族かつ趣味の旅行が高じて、渡航歴40数回。日本全国に宿泊した経験を活かし、ロングステイに関する個別相談やセミナー講師を務めている。日本FP協会福岡支部の幹事やマンション管理組合理事長、九州ロングステイ同好会の幹事の経験を活かしつつ、年金支給開始年齢65歳時代となるまでに、定年前からどのような準備をすれば良いのか等、健康年齢までにやっておきたい事、定年後の生活レベル向上へのアドバイスなどを中心に活動中。
無料の手荷物許容量は航空会社等により大きく違う
ベテランの海外ロングステイヤーは、海外の宿泊施設に身の回り品や趣味の道具、スポーツ用品等をレンタルできる店舗などがあることを知っている為、日本から持参する荷物はかなり少なくなります。
今回は初めて海外ロングステイを楽しむご夫婦が東南アジアで1か月間滞在する条件で、航空運賃以外の必要な手荷物の重さについて、下の図で確認してみましょう
機内持ち込み手荷物や無料手荷物許容量については、大きく四つの違いがあります。
①航空会社
②座席のクラス別
③機材(飛行機の機種)
④飛行エリア別の制限等、
例えば大韓航空は重量が12㎏/個まで機内手荷物として持ち込め、シンガポール航空は個数制限ではなく重量で判断、日本航空はエコノミークラスの重量制限が23㎏以下/個となっています。
こんなにかかる手荷物料金、最初から知っていれば無駄な費用をかけずに済んだのに
実際に航空運賃の比較をする為には手荷物の他、食事、座席の種類、食事等のサービスを考慮する必要があります。
それでは先ほどの手荷物を航空会社毎にエコノミークラスで比較してみましょう。
最近話題の格安航空会社(Low-cost carrier, LCC)はインターネット等で簡単に予約ができ、しかも料金は早期割引、季節割引で渡航費用を安くできる事は皆さんもご承知だと思います。
航空会社を簡単に比較できるサイトも充実しているので、ネット環境があれは簡単に予約でき、予約した時点で好きな座席を選択できます。日程を選ばなければ東南アジア方面の片道航空運賃が1万円を切る価格設定を見かけることも少なくありません。
ここでは代表的なLCCとしてエアアジア航空も追加して比較してみました。
航空会社毎の追加料金の比較
■個数制限
例えば日本航空や全日空では、手荷物許容量が2個まで無料ですが、ゴルフバック1個分の個数制限により、1個分の追加手数料か2万円必要(日本円が安い為)となります。
同じように大韓航空も手荷物+ゴルフバックが23㎏以下の為1個まで無料ですが、ご主人の荷物は2個となるため、2個目のスーツケースに超過手荷物料金が発生します。奥様の手荷物は23㎏以下の為、追加料金は発生しません。(追加料金は$換算となります)
■重量制限
東南アジアの代表的な航空会社であるシンガポール航空やタイ国際航空は、個数制限ではなく重量制限ですが、今回は2㎏オーバーの為、追加の超過手荷物料金が発生します。
代表的なLCCのエアアジア航空は、エコノミークラスの場合、機内手荷物以外はすべて有料となり、「予約時点」「荷物の予約時点(航空券予約後)」「当日チェックイン時点(空港で預ける時)」の3段階で料金設定が異なりますので、航空機を予約する際には、事前に荷物の内容を把握しておかないと、高額の手荷物料金を払うことになる可能性があります。
一部のLCCの中には、機内に持ち込む荷物も有料化している航空会社もでてきました。
海外ロングステイの手荷物に関する注意のまとめ
海外ロングステイに行く際には、日本から持っていく物、現地で購入するものを明確にして、できるだけ、荷物を減らすことを忘れずに。あらかじめどれくらいの重量になるかも計算してください。
航空機の予約する際はネットで検索し、必ず航空会社の手荷物料金体系を理解したうえでの購入をお勧めします。
液体類や刃物等などの機内持込できない危険物は、きちんと分けてパッキングしましょう。
乗り継ぎ便を利用する際、空港免税店でアルコール類を購入したら、乗り継ぎの際に没収されますので、注意してください。
重量の嵩むゴルフバックやシュノーケリングセットは現地で借りることも検討してみてください。
荷物の重要が重くなりすぎる場合には、国際引っ越し業者に見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。