更新日: 2023.05.10 その他暮らし
バイト先で「大量の小銭」を持ってこられることがあります。断っても大丈夫なのでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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硬貨が20枚を超える場合には断ることができる
まず結論から述べると、硬貨が20枚を超えるときには、店側は小銭での支払いを断ることができます。「支払いのときに1度に利用できる硬貨は、各種類20枚まで」と法律で定められているためです。
例えば、300円の商品を10円玉30枚で支払おうとされたときには、店側は受け取りを拒否することができます。大量の小銭での支払いは、レジ業務の遅延につながるほか、数え間違いのリスクも生じます。保管の手間もかかってしまうでしょう。
実際に断るかどうかは、店側の判断に委ねられることになりますが、先に述べた理由から基本的には断るのが無難です。相手の気持ちを害することがないよう、できるだけ配慮も必要です。
しかし、中には店側を困らせてその様子をSNSに投稿する目的で、大量の1円玉で支払おうとする悪質な例もあるようです。このように明らかに店側の商売を邪魔をする嫌がらせ行為に対しては、毅然(きぜん)とした態度で断ってかまいません。
柔軟に対応してもよいケースの例
硬貨が20枚以上となる場合には、一般的に断って差し支えありません。ただし、店側としてそれ以上の硬貨を受け取ること自体には問題はないため、相手の立場や状況に応じて、柔軟に対応してあげることも時には大切です。
例えば、レジが空いていて、次のようなケースで大量に小銭を持ってきている場合には、例外として受け入れてあげるのも考え方のひとつです。
■子どもがためたお小遣いで買いに来ている
小学生以下などの子どもが、コツコツためたお小遣いでコンビニなどにお菓子を買いに来ている場合には、仮に小銭が20枚以上になったとしても、対応してあげても良いかもしれません。ただし、次はできるだけ会計しやすい形で買いに来るように伝えてみましょう。
■紙幣がなく仕方なく小銭で払おうとしている
大人でも、タイミングによっては手元に紙幣がなく、貯金箱などから大量に小銭を持ってきて支払おうとすることもあるかもしれません。できるだけ迷惑をかけないよう、同一通貨を10枚ごとの束にまとめて数えやすいようにしているなど、店側への配慮が見られる場合などには、「今回だけ」と特別に許可してあげても良いのではないでしょうか。
大量の小銭は基本的に拒否できるが対応は丁寧に
20枚を超える硬貨での支払いは、店側として断ることができます。ただし、相手の状況や理由を察してあげることも大切です。店側の事情を伝えたうえで、相手に寄り添った丁寧な言葉遣いで断るようにしましょう。また、「レジが空いている」「相手の立場からしてやむを得ない」と判断できる場合には、柔軟に対応してあげてもよいでしょう。
出典
独立行政法人国民生活センター 硬貨は一度に20枚までしか使用できないの?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー