更新日: 2023.05.11 その他暮らし
結婚して2人暮らしになる場合「固定電話」は必要? 災害時に備えて設置すべき? 料金についても解説
この記事では、固定電話の設置にかかる料金を紹介したうえで、メリットとデメリットを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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固定電話の設置にかかる料金
固定電話にはアナログ回線、デジタル回線(ISDN)、IP電話などがありますが、ここでは一般的なアナログ回線の設置にかかる料金(すべて税込)を紹介します。新たに固定電話を設置する際にかかる費用には「初期費用」と「回線使用料」とがあり、NTT東日本も西日本も料金は変わりません。
初期費用にかかるのは、契約料880円と施設設置負担金3万9600円の「合計4万480円」です。設置時に訪問工事が必要な場合は、別途料金がかかります。回線使用料は区域ごとに設定された電話サービス取扱所により異なり、プッシュ回線で月額1760~1870円、ダイヤル回線で月額1595~1870円です。
「ライトプラン」というサービス内容はそのままで初期費用を抑えられるプランもあります。ライトプランは、契約料の880円と工事費2200円の「合計3080円」で設置できるプランです。
回線使用料は一般的なプランよりも若干高くなりますが、訪問工事不要なら初期費用を基本プランより3万7400円安くなります。ライトプランの回線使用料は、プッシュ回線で月額2035~2145円、ダイヤル回線で月額1870~2145円です。
固定電話のメリット
固定電話の設置には、3つのメリットがあります。1つ目は自宅でFAXが使えることです。スマートフォンやパソコンでデータのやり取りができるためFAXの利用機会は減少傾向にありますが、仕事などでFAXが必要になる可能性もあります。固定電話があれば、自宅に居ながらFAXの送受信ができます。
2つ目は防犯性に優れていることです。スマートフォンやパソコンなどのネットワークを利用するサービスには、サイバー攻撃などのリスクがあります。電話回線だけの固定電話はネットワークを使用しないため、リスクの軽減につながるのです。
3つ目は災害などの緊急時に強いことです。携帯電話は、災害などで停電や通信障害が発生した場合、通話ができなくなる場合も少なくありません。固定電話なら電話機によっては回線から電力の供給を受けられるので、停電時でも回線さえつながっていれば利用できる可能性があります。
固定電話のデメリット
デメリットは3つあります。1つ目は、前述した通り、設置に費用がかかることです。また、解約時にも撤去工事などで費用が発生する場合もあります。
2つ目は、引っ越しにより電話番号が変わることです。携帯電話は住所が変わっても電話番号は変わりませんが、固定電話は電話局の管轄が変われば電話番号も変わります。
3つ目は、営業や詐欺の電話がかかってくる可能性があることです。固定電話の利用状況を総務省「令和3年 通信利用動向調査報告書(世帯編)」で確認すると、70歳以上の世帯で利用率が高い傾向にあります。そのため「固定電話は高齢者の可能性あり」となり、若い世代であっても営業などの電話を受ける可能性があるのです。
固定電話の設置は自分たちの環境に合った選択をしましょう
固定電話を基本プランで設置する場合、「初期費用」と「回線使用料」とで最低でも4万480円の費用がかかります。契約数が年々減少傾向にある固定電話ですが、設置すればFAXや災害時の連絡手段に使えるなどメリットも少なくありません。安くはない費用なので、メリットとデメリットを参考にして自分たちの環境に合った選択をしましょう。
出典
総務省 令和3年版 情報通信白書 第2部 基本データと政策動向
東日本電信電話株式会社 加入電話
東日本電信電話株式会社 加入電話・ライトプラン
西日本電信電話株式会社 一時払い金
西日本電信電話株式会社 基本料金
総務省 令和3年 通信利用動向調査報告書(世帯編)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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