更新日: 2023.05.20 その他暮らし
【クレヨンしんちゃん】「野原みさえ」はワンオペ育児で働けない? 当時の就業率や夫ひろしの収入を元に検証!
みさえは時折、夫のひろしに対して「安月給」という言葉を発することがありますが、「安月給と言うなら、自分で働いて家計を助ければいいのでは」と思ったことがある人もいるかもしれません。
本記事では、野原みさえが専業主婦である理由について推測しています。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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野原みさえが専業主婦の理由を推測
野原みさえは結婚前には商社でOLをしていました。ひろしと知り合い結婚し、結婚を機に専業主婦となり、しんのすけとひまわりを産んだ後も専業主婦をしています。
野原家は埼玉県春日部市に戸建てを構え、ローンも残り30年以上あります。夫に「安月給」と言うのであれば、みさえが働くことも悪くはない気がしますが、みさえは専業主婦を貫いています。そこにどのような理由があるのかを推測していきましょう。
推測その1.夫のひろしの稼ぎで十分
夫のひろしの年収は、大体600~650万円程度と思われます。これは、1994年に放送された「ひさんな給料日だゾ」にて、月給の手取りが30万円という場面が出てくることから推測されます。
手取りが30万円の場合、額面では大体38万円程度になり、ボーナスが夏・冬それぞれ給料の2ヶ月分もらっているとすると、大体年収が600万円ちょっとになる計算です。
国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は約443万円ですので、ひろしは比較的高収入であるといえます。
推測その2.家事・育児が忙しすぎる
しんのすけは5歳児離れした賢い1面があるものの、基本的にはかなり手間がかかる子どもです。妙にませていたり、すぐに迷子になったり、誰かに迷惑をかけたりといったことも日常茶飯事です。
また、0歳児のひまわりも手がかかります。0歳児といってもハイハイで高速移動ができ、かつ何事にも興味を示すため、片時も目を離せません。
さらに、残念ながら夫のひろしは普段家事を一切しないため、いわゆる「ワンオペ育児」状態です。食事・洗濯・掃除などの全てを基本的にはみさえ1人でこなしています。それにもかかわらず、作中ではあまり夕食に総菜などが出てくることもなく、部屋の中もすっきりとしています。
働きながらでは、なかなか2人の子育てとこのレベルの家事をこなすのは難しいでしょう。
推測その3.当時は女性の就業率も今より低かった
2021年時点で、15~64歳の女性の就業率は71.3%です。一方、クレヨンしんちゃんの原作漫画の連載が開始された1990年では55%程度です。
当時は今よりも女性の労働人口は少なく、またみさえの夫は現代においても平均より高い収入です。ひまわりも0歳という状況ですので、専業主婦が自然であったと考えられます。
まとめ
野原みさえは専業主婦として、一人で家事や育児をこなしています。倹約家でもあり、借金をするわけでもなく、しっかりと家計も管理しています。子育てで奮闘しつつ、朝食の準備はてきぱきとこなし、夕食にはひろしの好物や晩酌用のビールを準備する、部屋がキレイといった様に、しっかりと家の仕事を行っています。
みさえは無収入ではありますが、育児の面においては自由奔放なしんのすけの面倒をみたり、幼稚園バスに乗り遅れた際は自転車で送り届けたりといった努力のおかげで、ひろしは仕事にまい進でき、しんのすけやひまわりもすくすくと成長できるのでしょう。
出典
クレヨンしんちゃん しんちゃんと仲間たち
国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査
内閣府 男女共同参画局 男女共同参画白書平成29年版 I-特-1図 就業率の推移
内閣府 男女共同参画局 男女共同参画白書令和4年版 2-2図 女性就業率の推移
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー