更新日: 2023.06.05 子育て
私大医学部の学費はどのくらいかかる? 進学をあきらめずに学費を工面する方法とは?
そこで本記事では、私大医学部へ進学した場合の初年度にかかる費用、学費の内訳などを紹介していきます。奨学金制度についても解説していきますので、学費の工面で悩んでいる方は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
私大医学部の1年目の学費は約490万円!
文部科学省が実施した「私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査によると、令和3年度の私立医歯系学部で初年度にかかる学費の合計は、489万539円でした。ちなみに、私立の文科系や理系などの全学部の平均額は、135万7080円です。この調査結果からは、私大医学部の学費が非常に高額であることが分かります。
私大医学部へ進学する場合には、1年目に入学金や授業料などの費用を納めなくてはなりません。同調査によると、私立の医歯系学部で初年度にかかる学費の内訳は、授業料が288万2894円、入学料が107万6278円、施設設備費が93万1367円となっています。
大学によっては、これらの費用のほかにも、教科書代、寄付金、後援会の入会金や会費、海外臨床実習の積立金、学生自治会費などの費用がかかる場合もあります。さらに、寮など自宅外から通学する場合には、寮費や家賃、食費なども負担しなくてはなりません。
私大医学部の学費は各大学によって差が大きい!
私大医学部の1年目の学費は、約490万円です。ただし、この金額は平均値であり、大学によって学費の差が大きいという特徴があります。初年度の学費は、安いところでおよそ290万円から1200万円を超える大学もあり、同じ医学部でも1000万円近くの差があるのです。
学費の詳細を調べたい場合には、各大学が発行している募集要項や公式ホームページなどをチェックしてみるとよいでしょう。
学費の工面が厳しいときには奨学金制度を活用!
私大医学部へ進学すると、卒業までの6年間で2000万円以上の学費が必要といわれており、高い大学だと5000万円近くかかる場合もあるようです。一般の家庭だと、学費の工面が難しい場合も出てくるでしょう。
医療系の学生は、勉強量が非常に多いうえに、たくさんの実習や研修もこなさなくてはなりません。非常に忙しい学生生活を送ることになりますので、学費を稼ぐためにアルバイトをするのも大変でしょう。
とはいえ、学費が高いことで、私立の医学部への進学をあきらめる必要はありません。多くの大学では、奨学金や特待生などの制度を用意しているところがあります。成績優秀者として認められた特待生は、入学金や学費が無料となったり、学費の一部が免除されたりします。
大学独自の奨学金制度のほかにも、公的機関や民間が運営している奨学金制度、卒業後に一定期間その地域で働くことを条件として奨学金が受け取れる地域枠などもあります。このような制度を活用すれば、学費の心配なく学業に取り組めることでしょう。
ただし、奨学金や特待生などの制度は条件に該当する方でないと対象となりません。それらの制度の利用が難しい場合には、国や金融機関などが用意している学生向けの教育ローンを利用してみるのも一つの手です。
奨学金・特待生制度・教育ローンなどを活用すれば学費が工面できる
私大医学部へ進学すると、1年目に平均約490万円の費用がかかります。入学金、授業料、施設設備費のほかにもさまざまな費用が必要です。教科書のほかに、専門書や参考書などの教材も買いそろえなくてはなりませんから、書籍代もかなりかかるでしょう。
どうしても学費の工面が難しそうなときには、進学を検討している大学に問い合わせて、奨学金や特待生などの制度の有無を確認しておくとよいでしょう。公的機関や民間の奨学金制度、教育ローンなども検討してみるとよいかもしれません。
出典
文部科学省 令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について
文部科学省 令和3年度 私立大学大学院入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー