更新日: 2023.06.07 その他暮らし

夏が来る前にやっておきたい「エアコン(冷房)の準備」と「無理のない節電」の方法

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

夏が来る前にやっておきたい「エアコン(冷房)の準備」と「無理のない節電」の方法
エネルギーが高騰し続ける現在、節電することは節約にもつながる大事な行動です。本記事では、本格的な夏の暑さが来る前にしておきたいエアコンの準備と、実際使うときに意識したい節電の方法を具体的に解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

エアコン(冷房)をつける前にチェックしておきたい2つのこと

1.室外機の周りに物がないかチェック

室外機の吹き出し口に物を置くと、冷房の効果が下がります。
 

2.エアコン(冷房)の掃除をし、フィルターが目詰まりしていないかチェック

お掃除は、1ヶ月に1、2回するよう推奨されています。ほこりなどがたまればエアコンの性能が下がり、内部にカビが繁殖すれば異臭やアレルギー症状の原因となる、という報告もあるようです。フィルターを掃除するだけで、フィルターが目詰まりしているエアコンと比べ、年間で電気量31.95キロワットの省エネ、電気代およそ990円の節約になります。
 

エアコン(冷房)をつけているときに意識したい3つのこと

1.エアコンをつけている部屋のドアや窓の開閉は極力減らす

2.レースのカーテンやすだれで日差しを防ぐ

外出時もカーテンを閉めておくと効果的です。
 

3.扇風機を併用する

風を体に当てると涼しく感じます。
 

使い方で気をつけたい2つのこと

エアコン(冷房)の使い方で気をつけておきたいのは、「設定温度」と「使用時間」です。
 
設定温度を1度上げるだけでも節約になります。部屋の冷やし過ぎは体にもよくありません。無理のない範囲で室内温度を上げ、体にもお財布にも優しい冷房の使い方を目指しましょう。
 

【冷房(2.2キロワット)の設定温度を27度から28度に上げた場合】

減らせる量を、各項目で換算してみると図表1のとおりになります。
 
図表1
 

電気使用量 原油 CO2 電気代
30.24キロワット 7.62リットル 14.8キログラム 約940円

 
※外気温度31度、1日9時間使用として年間で換算
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「省エネルギー政策について」より
 
また、使用時間にも意識を向けておきましょう。睡眠時などはタイマー機能を使う方も多いと思われますが、例えばお出掛けの予定があるときなども、家を出る直前までつけ続けず、早めに消すことを心掛けてみてはいかがでしょうか。
 

【冷房の使用時間を1日1時間短縮した場合】

減らせる量を、各項目で換算してみると図表2のとおりになります。
 
図表2
 

電気使用量 原油 CO2 電気代
18.78キロワット 4.73リットル 9.2キログラム 約580円

 
※設定温度を28度として年間で換算
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「省エネルギー政策について」より
 

エアコンを買い替えるときにチェックしたい3つのこと

電化製品は新しくなるほど省エネである場合が多いため、新製品に買い替えることで節電・節約になるケースがよくあります。エアコンを買い替える際は、購入前に以下の3つのことをチェックしましょう。
 

1.省エネルギーラベルをチェックする

製品本体などに表示されている、省エネ性マークが緑色か確認しましょう。トップランナー基準(現在商品化されている製品のうちエネルギー消費効率が最も優れているものの性能などを勘案して定めた、目標となる省エネ基準)を達成した製品には緑色のマークが、未達成の製品にはオレンジ色のマークが表示されています。緑色のマークは省エネ性能の高い製品を選ぶ際の目安となります。
 

2.建物の構造や部屋の大きさに合っているかチェックする

エアコンの説明には「〇~〇畳」というような表記が見られます。例えば「6~9畳」とあった場合、これは「木造平屋南向き和室なら6畳、鉄筋マンション中間層南向き洋室なら9畳」といった意味になります。お住まいの家や部屋に合ったエアコンを選ぶようにしましょう。
 

まとめ

毎年のように地球温暖化のニュースや熱中症予防の重要性が報じられ、年々暑さが厳しくなっていると感じている方も多いのではないでしょうか。さらに資源高や物価高も追い打ちとなる昨今、節電も節約も、できることから始めていきたいものです。
 
本記事でご紹介した方法は、どれもそれほど難しくはなく、心掛け次第で行えるものばかりかと思われます。行動に移せば結果につながり、ちりも積もれば山となります。ぜひ、お試しください。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 省エネルギー政策について

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集