更新日: 2023.06.13 その他暮らし

「畑もシェア」する時代!? 市場規模拡大中のシェアリングエコノミーって?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「畑もシェア」する時代!? 市場規模拡大中のシェアリングエコノミーって?
市場規模が広がっているシェアリングエコノミー。インターネットを介して、個人が持つスキルや資産を共有するサービスですが、新しいビジネス形態としても注目を集めています。
 
この記事では、シェアリングエコノミーの全体像や、注目のサービスについて紹介します。新しい価値観を取り入れたい方は、ぜひご覧ください。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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新しい時代のサービス

シェアリングエコノミーには、大きく分けて「空間・移動・スキル・お金・モノ」の五つの領域があります。
 
使用していない個人の遊休資産の活用によって、サービス提供者側にも、利用者側にも、メリットをもたらします。インターネットやスマートフォンの普及で、シェアリングエコノミーの市場規模はますます拡大すると予測されており、2030年には、14兆円以上に拡大する見込みです。
 
ビジネスとしても注目されていますが、それだけではありません。これまで自治体が取り組んできた地域課題の解決にも、「シェアリングエコノミー」という概念が一役買うのではないかと期待されています。今後の動きから目が離せないサービスといえるでしょう。
 

注目サービスを3種紹介

ここでは代表して「空間・移動・お金」の3ジャンルから、ご紹介します。個人間だけではなく、地域や社会にもメリットがある、注目のサービスです。
 

シェア畑

「シェア畑」は、一つの畑を小さな区画に分けて、多くの方々でシェアする、空間のシェアリングエコノミーです。農家の高齢化や担い手不足により、使われなくなった農地や遊休地を、誰でも気軽に農業ができる場所へと再生する取り組みです。
 
農業と聞くと、ハードルが高いように感じますが、サポートが手厚いため、安心して利用できます。農具などはそろっていますので、手ぶらで通えるうえに、講習会の開催や栽培資料の配布なども行っています。季節ごとのイベントもあり、家族で一緒に楽しめるサービスです。
 

notteco(ノッテコ)

「notteco(ノッテコ)」は、移動のシェアリングエコノミーの一つです。安く移動したい方と、ガソリン代や高速代を少しでも節約したいドライバーとをつないでくれる、自動車の相乗りマッチングサービスです。
 
2017年時点で、4万人以上の会員を有しており、各種メディアでも取り上げられて、注目を集めています。音楽イベントやスポーツ観戦、帰省などの際に、多く利用されていて、新しい出会いの場として、楽しいひと時を創出しています。
 
また、人口減少によって、公共交通機関の便が少なくなった地域での、高齢者の通院や買い物の手段としても活用されています。
 

Makuake(マクアケ)

「Makuake(マクアケ)」は、お金のシェアリングエコノミーの一つです。まだ世の中にないものや、新しいプロジェクトを応援できる、クラウドファンディングサイトです。
 
応援してほしいプロジェクト実行者は、企画中の商品やサービスをサイトに掲載します。サポーターは、サイトを通して応援したいプロジェクトを応援購入し、企画者は、お礼としてリターンを提供するという仕組みです。
 
ファッション・アート・スポーツ・地域活性化など、幅広いカテゴリーのプロジェクトが掲載されており、2016年公開の映画『この世界の片隅に』も、このMakuakeの支援のもとで制作されています。
 

なぜ、今注目されているのか?

シェアリングエコノミーが注目されている背景には、消費者の意識の変化が挙げられます。
 
昨今、若い世代を中心に「モノを所有しているほうが幸せ」という物質主義の考え方から、「必要なときにシェアする」という、共有型の考え方にシフトしています。物価上昇による節約志向の高まりも、理由の一つといえるでしょう。
 
また、エコ志向の高まりも、理由として挙げられます。これまで、消費主義による地球資源の浪費が問題視されてきましたが、シェアリングエコノミーは、社会や環境に配慮した、持続可能な社会の実現に一役買うだろうと、期待されています。
 

シェアリングエコノミーでお財布にも社会にも優しい毎日を!

シェアリングエコノミーの活用は、サービス提供者・利用者の双方に、豊かさや便利さをもたらしてくれます。さらに、社会や環境に配慮した経済の実現が期待できる、注目のサービスです。
 
まずは、もう使わなくなったモノのシェアや、使用していない土地のシェアなど、身近なシェアリングエコノミーから、利用してみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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