更新日: 2019.01.11 その他暮らし

【ペット初心者の疑問】予防接種、たくさんあってわからない!どこまで必要?ペットの予防接種と必要な費用

執筆者 : 行光基 / 監修 : FINANCIAL FIELD編集部

【ペット初心者の疑問】予防接種、たくさんあってわからない!どこまで必要?ペットの予防接種と必要な費用
“ペットの予防接種ってどこまでやるべき?”犬や猫を飼い始めた方々から、よくある相談の中に
 
「動物病院からハガキがたくさん来て何が何だかよくわからない」「どこの動物病院へ行けばいいかわからない」
 
というのがあります。
 
現在、犬に推奨されている予防接種が4種類あり、猫には3種類あります。犬には狂犬病予防、ワクチン予防接種、フィラリア予防、ノミマダニ予防の4つ。猫には、ワクチン予防接種、フィラリア予防、ノミマダニ予防の3つです。
 
以上の予防接種が推奨されている理由は、予防をしないと死に至る病気になる可能性があるからです。もしこれらの病気にかかってしまった場合、大きな治療費がかかってしまうことは間違いありません。
 
今回はこれらの予防接種について、費用も交えてお伝えします。
 
行光基

Text:行光基(ゆきみつ はじめ)

獣医師 株式会社361°執行役員。

兵庫県出身、日本大学生物資源科学部獣医学科卒。
卒業後、外資系製薬会社にて全国の1000件以上の動物病院やトリミングサロンを訪問。
動物医療業界やトリミング業界をさらに良い業界にするべく2017年に株式会社361°の立ち上げに関わる。
http://www.361corp.com/

FINANCIAL FIELD編集部

監修:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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狂犬病予防について

犬の4大予防の中で最も浸透しているものが狂犬病予防です。法律で「狂犬病予防法」というものがあるので、最も知られているはずです。
 
日本では年に1回の予防接種が義務化されており、これを怠ると狂犬病予防法第5条の違反となり、20万円以下の罰金に処せられる罰則が規定されています。
 
では、どこで予防接種を行えば良いかというと、動物病院もしくは地域の獣医師会が行っている集合注射会場に行けば、注射を射ってもらえます。
 
費用はだいたい3000円前後になります。日本では昭和32年を最後に狂犬病は発生していませんが、昨年、台湾で狂犬病をもつ動物に噛まれたヒト症例が見つかりました。ヒトにも関わる重大な病気であり、予防が義務化されています。
 

ワクチン予防接種

続いて混合ワクチン予防接種に関してですが、こちらも感染力が強い病気、感染すると特効薬が効かない病気を予防するものです。混合ワクチン予防に関しては法律による義務付けがありませんが、上記のような重大な病気にかからないよう予防することが重要です。
 
動物病院によってワクチネーションプログラムが異なります、接種する時期や注射するワクチンの種類はさまざまですが、かかりつけの動物病院の指示に従い、予防接種を行いましょう。
 
さて、費用ですが、どの混合ワクチンを選ぶかによっても変わってきます。多くの動物病院ではおおよそ数千円〜1万円ほどで接種できます。決して安い金額とはいえませんが、残念ながら清浄化してできていないのが現状であり、定期的な予防接種を推奨します。
 

フィラリア予防・ノミマダニ予防

最後にフィラリア予防・ノミマダニ予防に関してお話します。この2つの病気は寄生虫によって引き起こされる病気です。
 
都内などではフィラリア予防が必要ないと聞くことがありますが、他県ではフィラリア陽性犬がいるのが現状ですので、都内にいるから絶対感染しないということはありません。
 
また、数年前からSFTSというヒトにも関わる病気が注目されています。詳しくはまだ解明されていませんが、マダニが媒介している病気といわれています。こちらもヒトが死に至る重大な病気ですので、予防することが重要であると考えられます。
 
この2つの病気に対する予防ですが、動物病院によって予防推奨期間や予防薬がさまざまですので、かかりつけの動物病院の指示に従い、推奨期間をきっちり予防しましょう。
 
費用は、おやつタイプや錠剤タイプ、また1年間に1回の注射で予防できるものなどさまざまであり、フィラリア予防とノミマダニ予防を同時にできる薬もあります。
 
多くの動物病院では、両方の金額を合わせて少なくても月に2000円前後かかりますので年間1万〜2万円ほどになります。
 
フィラリアやノミ・マダニが日本からいなくなることは非常に難しいので、しっかり予防することが重要になります。
 

まとめ

以上のように予防しなければならないことが多く、ペット保険も適応にならないので、数万円の費用がかかります。
 
ただ、これらのような重い病気にかかると動物たちも辛い思いをしますし、動物たちを看ている私たちも辛い思いをしなければなりません。このような辛い思いをしないためにも予防をすることで病気を未然に防いでいきましょう。
 
Text:行光 基(ゆきみつ はじめ)
獣医師 株式会社361°執行役員。

監修:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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