冷蔵庫の省エネで「節電」したい! 具体的にどんな方法がある?
配信日: 2023.06.26
冷蔵庫の省エネ・節電は、保管するものの量に注意することや、冷蔵庫の設置場所に気を付けることなどで、実現できる可能性があります。ここでは、電気代削減につながる、冷蔵庫の省エネ・節電方法を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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家庭で消費している電力量の内訳
意識することは少ないものの、私たちは毎日の家庭生活で、冷蔵庫を含む、さまざまな家電を使用しています。では、それぞれの家電は、どれくらいの電力を消費しているのでしょうか。
・電力使用量が多い家電
環境省が発表している「令和3年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査事業委託業務(令和3年度調査分の実施等)報告書」によると、冷蔵庫が使用している電力の割合は、14.3%です。この割合は、エアコン(14.7%)に次いで、2番目となっています。ちなみに、3番目は、13.5%の照明、4番目は、9.4%のテレビ、5番目は、3.9%のパソコンです。
・冷蔵庫の省エネ・節電は消費電力量の削減に効果的
冷蔵庫は、家庭の中で、多くの電力を消費している家電といえます。したがって、省エネ・節電による消費電力量の削減効果は、大きいと考えられます。毎月の電気代が気になる方は、冷蔵庫の省エネ・節電に、優先的に取り組むとよいかもしれません。
冷蔵庫の省エネ・節電方法
冷蔵庫の省エネ・節電方法は次の通りです。
・粗熱をとってから冷蔵庫で保存する
料理や飲料などは、冷ましてから冷蔵庫で保存します。熱いものを入れると、庫内の温度が上昇するからです。温度を下げるために、余計な電力を消費してしまいます。また、熱いものを入れると、ほかの食品に悪影響を及ぼすおそれもあります。
・冷気が循環するスペースを確保する
食材を詰めすぎないことも、省エネや節電につながります。冷気が循環するために、効率よく庫内を冷やせるからです。そのためには、食品と食品の間に、隙間を設けることが重要です。
賞味期限が切れている食品、常温で保存できる調味料などを取り除くと、庫内にゆとりが生まれます。食品などで、冷気の吹き出し口をふさがないことも大切です。冷気が循環しにくくなるため、余計な電力を消費する原因になります。
・ドアの開け閉めを減らす
冷蔵庫のドアを開けると、庫内の温度は上昇します。ドアの開閉を必要最小限にとどめることも重要といえるでしょう。同様に、開閉時間を短縮することも欠かせません。冷蔵庫に保存するものの場所を決めて、ドアを開ける前に取り出すものを決めておくと、開閉時間を短縮しやすくなります。
・冷蔵庫の放熱スペースを確保する
冷蔵庫は、庫内を冷やすために、庫外に放熱しています。冷蔵庫の周囲に放熱スペースがないと、消費電力量が大きくなるおそれがあります。必要とする放熱スペースは、製品によって異なります。
取扱説明書を参考に、放熱スペースを確保してから設置しましょう。ここでいう放熱スペースには、冷蔵庫の上方も含まれる点に、注意が必要です。冷蔵庫の上には、ものを置かないようにしましょう。
冷蔵庫の消費電力量は日々の取り組みで削減できる
冷蔵庫は、家庭で使用する家電の中で、2番目に消費電力量が大きい家電です。省エネ・節電に取り組むことで、消費電力量を効率よく削減できる可能性があります。
基本の取り組みは、庫内にものを詰め込まないとか、ドアの開閉を減らすことなどです。手間をかけずに取り組めるものが、少なくありません。消費電力量や電気代が気になる方は、冷蔵庫の省エネ・節電に取り組んでみてはいかがでしょうか。
出典
環境省 令和3年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査事業委託業務(令和3年度調査分の実施等)報告書(P47)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー