更新日: 2023.06.27 その他暮らし
低金利の定期預金に、もはやメリットはない?実はゼロではなかった「銀行の定期預金」
普通預金よりもお金を増やせるうえに、元本割れのリスクを限りなく抑えて、確実にお金を貯めておけるため、人によっては、ぴったりの貯蓄方法となる場合もあります。
しかし、資産形成の目的や期待する効果によっては、メリットがないと感じることもあるでしょう。本記事では、定期預金の内容、定期預金が向いている方について、解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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そもそも定期預金とは?
定期預金とは、あらかじめ期間を指定して利用する、預金のことをいいます。期間は1ヶ月~10年の間で指定できることが多く、目的に合わせた利用が可能です。
ただし、定期預金として預けたお金を引き出せるのは、満期時と途中解約時に限られます。途中解約する場合は、専用の手続きが必要となり、インターネットや窓口を通じて処理しなければなりません。普通預金のように、必要になったら、いつでもお金を引き出せるわけではない点に注意しましょう。
定期預金を利用するメリットとデメリット
近年「定期預金は金利が低く、利用するメリットがない」と言われることもあります。
しかし、預け入れすれば、そのお金は満期まで引き出せないため、子どもの進学時や住宅購入予定のタイミングなどに合わせて、確実にお金を貯めておきたい方にとっては、メリットがあるといえるでしょう。
「貯金しようと思っても、つい使ってしまう」「貯金を絶対に成功させて、まとまった資金を用意したい」といった方におすすめの貯蓄方法です。
また定期預金は、普通預金に比べて、金利が少しだけ高いため、普通預金を利用するよりも、お金を貯めることには役立ちます。「銀行が破綻・倒産した」とか、「1000万円以上を預け入れしていて、預金保険制度の対象外となった」といったケースを除けば、元本割れするリスクもないため、低リスクでよりお金を増やしたい場合には合っているでしょう。
一方で、定期預金のデメリットとして「投資して資産運用するよりも、リターンが期待できない」「自由にお金を引き出せない」ことなどが挙げられます。とくに、資産形成効果が低い点は「定期預金にメリットがない」といわれるゆえんです。
例えば、2023年6月26日時点でのとある銀行の金利は、普通預金は0.001%、定期預金も一律0.002%で、わずかな違いにしかなりません。
完全にメリットがないとはいえないものの、自身の資産を自由に引き出せないうえに、金利が高いわけでもないことから、近年では、定期預金はあまり注目されていない資産形成方法となっています。
定期預金で少しでも多くのお金を貯めるには
投資するよりも、資産形成効果の低い定期預金ですが、ポイントを抑えることで、より多くのお金を貯めることも可能です。例えば、以下のポイントを把握しておくことが重要となります。
●銀行によって、設定されている金利が異なるため、より高い金利の預け入れ先を選ぶ
●少額で利用する「スーパー定期」ではなく、300万円以上のまとまった金額を預け入れすることで、より高い金利を獲得できる「スーパー定期300」を利用する
●単利(元金に金利が付くタイプ)ではなく、複利(元金+今まで獲得した利息の合計額に金利が付くタイプ)のものを選ぶ
●日本円で運用する「円預金」ではなく、より高い金利に設定されている「外貨預金」を選ぶ
●金融機関のキャンペーンを利用する(期間限定の金利上乗せキャンペーン、組合員限定の金利上乗せキャンペーンなど)
「せっかくならば、定期預金で少しでもお金を増やそう」と思った場合には、安易に現在利用している銀行で始めるのではなく、比較検討して、預け入れ先を決めることが大切です。
自分に向いている方法でお金を貯めよう
資産形成の方法には、さまざまなものがあります。
そのなかで、ついお金を使ってしまう可能性を避けながら、低リスクで貯金したい方には、定期預金がおすすめです。リスクがあっても、できるだけ多くお金を増やしたい方は投資を。低リスクで着実にお金を貯めておきたい方は定期預金を。それぞれ、自身に合った方法でお金を貯めましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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