更新日: 2023.07.06 子育て

保育料で年収がバレる!? ママ友に「保育料8万円は高すぎる」と愚痴ったら「自慢?」と言われました…

保育料で年収がバレる!? ママ友に「保育料8万円は高すぎる」と愚痴ったら「自慢?」と言われました…
2019年10月から始まった幼児教育・保育無償化制度により、3歳から5歳までの子どもは保育料が無償化となりました。ただし、0歳から2歳は保育料が定められ、1ヶ月あたり数千円から数万円の保育料を支払う必要があります。
 
保育料は施設ごとに決まるのではなく、保護者の所得に応じて段階的に決まります。それを知らずに他人に保育料を教えてしまうと、所得が分かってしまう可能性もあるのでしょうか。 本記事では、保育料の決まり方について解説します。

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教育・保育の認定区分

保育園や幼稚園の利用を希望する場合、お住まいの自治体から「1号認定」「2号認定」「3号認定」のうち、いずれかの認定を受ける必要があります。
 
1号認定は3~5歳児の教育標準時間認定で、主に幼稚園を利用する子どもが対象です。2号認定は3~5歳児の保育認定、3号認定は0~2歳児の保育認定のことで、主に保育所を利用する子どもが対象です。
 
認定の違いによって利用料無償化のタイミングが異なり、1号認定の場合は、満3歳を迎えたときから無償化が始まります。一方、2号認定や3号認定が無償化になるのは、「満3歳を迎えた後の4月1日から」です。無償化になるまでは、保育料を支払う必要があります。
 

保育料を決める3つの要素

保育料は国が定める上限額の範囲内で、お住まいの自治体が定めます。自治体によっては独自のさまざまな保育料軽減対策をしている場合もありますが、ここでは国の基準について記載します。保育料は主に次の3つの要素から決まります。
 

世帯の所得

0~2歳児クラスの子どもは、保護者の所得に基づいて保育料が決められます。例えば、国が定める基準によると、年収600万円程度の世帯の場合、3歳未満の保育料は1ヶ月あたり4万4500円です。
 

きょうだいの数

保育園に通っているきょうだいがいるかどうかでも保育料は変わってきます。1人目の子どもは規定の保育料を満額支払わなければなりませんが、2人以上の子どもを保育園に預ける場合は軽減措置があり、2人目は保育料半額、3人目は保育料無料になります。
 
ただし、国の基準では「保育所を利用する最年長の子ども」を1人目としてカウントします。あくまでも「同時に」入所している子どもをカウントする点に注意が必要です。
 

利用時間

保育認定には「標準時間認定」と「短時間認定」の2種類があり、それぞれで保育料が異なります。しかし、その差は数百円程度です。例えば、年収600万円程度の世帯の場合、標準時間認定の保育料は4万4500円、短時間認定の保育料は4万3900円です。
 

年収別の保育料

第1子の0歳児を、標準時間で保育園に預けると仮定しましょう。その場合、おおよその世帯年収別の保育料は以下のとおりとなります。
 

●世帯年収約330万円未満:1万9500円
●世帯年収約360万円未満:3万円
●世帯年収約640万円未満:4万4500円
●世帯年収約930万円未満:6万1000円
●世帯年収約1130万円未満:8万円
●世帯年収約1130万円以上:10万4000円

 
この保育料はあくまで国が定めた基準によるものです。基本的には世帯年収が上がるほど保育料も上がります。
 

保育料でおおよその年収の目安がつく

保育料を人に教えたからといって、世帯年収が事細かに分かるわけではありません。保育料は子どもの年齢や人数、お住まいの自治体によって大きく異なるからです。
 
ただし、おおよその目安がつく可能性があります。少なくとも、保育料の平均値を超えてくると、「この家庭は比較的高収入だな」と予想されることがあります。「家庭の年収を絶対に知られたくない」という人は、うかつに保育料を話さないほうがよいでしょう。
 

出典

内閣府・文部科学省・厚生労働省 幼児教育の無償化に係る参考資料

内閣府 子ども・子育て支援新制度 なるほどBOOK 平成28年4月改訂版

内閣府 よくわかる「子ども・子育て支援新制度」

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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