更新日: 2023.07.13 その他暮らし

アパートやマンションの退去時に「修繕費用が発生しがちなポイント」と「退去費用を抑えるコツ」

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

アパートやマンションの退去時に「修繕費用が発生しがちなポイント」と「退去費用を抑えるコツ」
アパートやマンションの退去時に、経年劣化でできた傷や汚れには、修繕費用は発生しません。
 
しかし、入居者の不注意や、管理不足によって発生した傷や汚れに対しては、修繕費用が発生することがあります。退去時は、引っ越し費用などの出費が多くなるため、なるべく費用は抑えたいものです。
 
そこで、退去時の修繕費用を安く抑えたいと考えている方のために、修繕費用が発生しがちなポイントを解説します。退去費用を安く抑えるコツもご紹介していますので、アパートやマンションを退去予定の方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

アパート・マンションの退去時に修繕費用が発生しがちなポイント

修繕費用が発生しがちな場所は、壁・浴室・寝室・キッチン・水回りなどです。普段から大切に扱っていれば、修繕は必要ありませんが、管理を怠っていると、修繕が必要になるところもあります。
 

くぎやネジで壁に穴を開けて、下地ボードが傷ついてしまった場合は、修繕費が求められます。ただし、ホチキスや画びょうなどの小さな穴であれば、修繕の対象外としている賃貸も多いようです。
 
また壁に、簡単に取れないほどの傷や汚れがある場合も、修繕費用が発生します。例えば、子どもの落書きや、タバコのヤニ汚れに焦げ跡、物をぶつけてできた破損などです。
 

浴室

浴室のカビがひどい場合は、修繕費用が発生します。浴室のカビは、いたるところに発生しますが、特に問題視されるのが、コーキングに発生したカビです。
 
コーキングとは、タイルやレンガなどの、建材の隙間を埋めるための接着剤です。浴室では、おもにタイルの隙間を埋めるために、コーキングが施されています。
 
コーキングにカビが発生すると、取れにくくなり、原状回復するために、入居者に修繕費用が請求されます。浴室は、湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい場所です。
 
しかし、普段から対策をしていれば、発生しにくくなります。退去費用を抑えたい方は、普段から、浴室の換気や掃除を心がけて、カビの発生を抑えましょう。
 

寝室

床に直接布団を敷いて寝ている場合は、特に注意が必要です。布団をたたむ頻度が少ない、いわゆる「万年床」の場合は、布団と床の間で湿気がこもり、カビが生えてしまうことがあります。
 
万年床にしないためには、ベッドに替えるか、毎日布団をたたんで、湿気を逃がしましょう。
 

キッチン

キッチンは、椅子やテーブルの摩擦による傷に注意してください。頻繁に動かしていると、床に傷がついてしまいます。もちろん、この傷も、修繕の対象です。
 
また、コンロや換気扇、コンロ周りの床などに、油汚れが付着してひどい場合も、修繕が必要になります。椅子やテーブルの摩擦による傷は、椅子やテーブルの脚にカバーを取り付けることで、防止可能です。
 
油汚れは、きちんと掃除していれば、こびりつくことはないため、定期的に掃除しておきましょう。
 

水回り

キッチンはもちろん、浴室・洗面所・トイレなどの水回りでは、カビのほかに、水あかも発生しがちです。水あかがひどい場合は、修繕費が発生します。カビも水あかも、早い段階で専用洗剤を使って掃除すれば、悪化しませんので、きちんと掃除しておきましょう。
 

退去費用を抑えるコツ

退去費用を抑えるには、カビ・水あか・油汚れを落としておくことはもちろん、入居時に、傷や不具合を記録しておくことも大切です。
 
また、敷金ありの物件に住むと、修繕費用は敷金から引かれます。退去時に、敷金の一部が返金されることもありますので、敷金なしの物件よりも、退去費用が少なくてすみます。
 

洗剤で落とせる汚れを落としておく

カビや水あか、油汚れなどには、専用洗剤が販売されています。退去前に専用洗剤を使って掃除をすれば、修繕ではなく、ハウスクリーニングで対応可能になるかもしれません。
 
ハウスクリーニングは、次の入居者が入る前に行われる、業者による掃除のことです。入居者ではなく、大家さんが依頼して行われます。そのため、クリーニング費用は、大家さんの負担です。
 
特約に、借り主負担とする旨が記載されていなければ、入居者に費用は請求されません。もし、特約に記載がないにもかかわらず、クリーニング費用を請求された場合は、不動産会社に問い合わせてみましょう。
 

入居時に傷や不具合を記録しておく

入居前からある、傷や汚れの修繕費を請求されたとして、トラブルになることも少なくありません。こうしたトラブルを避けるためには、入居時に、傷や不具合を写真で記録しておく方法をおすすめします。
 
退去時に、入居前からある傷や汚れについて、修繕費を請求された場合は、重要な証拠として提出できます。
 

敷金ありの物件に住む

敷金ありの賃貸物件に住んでいる場合は、退去時に求められるのは、修繕費用から敷金を引いた金額になります。しかし、敷金なしの物件では、修繕費用がそのまま、退去費用として請求されます。
 
敷金ありの物件は、退去時に、敷金がいくらか戻ってくることもあるため、退去時に大きな出費をしたくない方には、敷金ありの物件がおすすめです。
 

退去費用を抑えるために掃除はこまめにしましょう

退去時には、以下のポイントで、修繕費用が発生しがちです。


・壁の穴や汚れ
・浴室のカビ
・寝室の床のカビ
・水回りのカビや水あか

修繕費用が発生すると、敷金が返ってこないどころか、不足分を請求されることもあります。引っ越しの際には、引っ越し費用などもかかりますので、なるべく出費を抑えたいようであれば、掃除をこまめにして、退去費用を抑えましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集