更新日: 2023.07.27 子育て
いつの間にか「お盆玉」が新習慣として出現! あげる必要はある? 相場は1000円? 2000円? いくらなら問題ないの?
本記事では、「お盆玉とは何ぞや?」というところから、金額の相場についても解説します。
執筆者:佐々木咲(ささき さき)
2級FP技能士
お盆玉はなぜ出現したのか
「お盆玉」という言葉は、ある文具メーカーが「お盆に帰省した際に子どもや孫、祖父母へお心付けやお小遣いを贈る習慣」をお年玉にちなんで名付けた造語だそうです。2010年ごろより「お盆玉」と記載されたポチ袋の販売を開始し、いつの間にか郵便局の店頭でも販売されるほど普及しました。
子どものころ、お盆に親戚で集まった際にもらえるお小遣いを楽しみにしていた記憶はありませんか? つまり、お盆玉という言葉が出現したのは最近ですが、お小遣いを配る習慣は昔からあったのです。
ただ、お小遣いであれば気持ち次第なのですが、お盆玉という決まった習慣を設けられると義務のような気がしてしまうのは不思議ですね。しかも、親戚の誰かが行うとなおさらです。
お盆玉をもらっている小学生は37%
三井住友カード株式会社が2018年に行った調査では、小学生の子どもの37%、およそ3人に1人がお盆玉をもらっていることが判明しました(図表1)。2023年にはさらに増えていることが予想されます。
子どもに「おじちゃんからはもらったのに、おばちゃんはくれなかった」と言われるのも切ないので、帰省前にお盆玉について親戚と打ち合わせをしておくと安心ですね。
【図表1】
三井住友カード株式会社 お盆玉に関する意識調査
お盆玉の相場
「よし! お盆玉を渡そう! 」となると次に気になるのは、「いくらあげたらよいのか」でしょう。三井住友カード株式会社の調査ではお盆玉の平均金額は9345円となっています。
ただし、お年玉と同様に年齢によって分ける人が多いと考えられることから、一概に平均金額で決められるものではないでしょう。目安としてはお年玉と同じくらいか、少し低めの金額でもよさそうです。以下は目安の一例としてとらえましょう。
・未就学児 500~1000円程度
・小学生 1000~5000円程度
・中学生 3000~5000円程度
・高校生 5000~1万円程度
・大学生 5000~1万円程度
大学生は「お年玉なし」という家庭も多く、お盆玉も同様の考え方になるでしょう。
現金でなくてもOK
お盆玉は現金が主流ではありますが、未就学児であればお菓子やおもちゃ、小学生であれば服や文房具、中学生以上は商品券や図書券など、現金以外の贈り物でも喜ばれるでしょう。
親戚がせっかく集まったお盆です。子どもと一緒に好きな物を買いに行くという方法も思い出になります。
まとめ
お盆玉の金額や内容は家庭それぞれで異なります。現金で渡す場合には、お年玉相当かお年玉より少な目が目安です。また現金にこだわる必要はなく、プレゼントを用意してもよいでしょう。
お盆で久しぶりに会えた子どものために無理のない範囲でできることを、親戚で話し合ってみるのも楽しいのではないでしょうか。今年も楽しいお盆休みを過ごせるといいですね。
出典
三井住友カード株式会社 お盆玉に関する意識調査
執筆者:佐々木咲
2級FP技能士